世界の破滅に対してジンはどう動くのか?
パレードは世界中から集まった人達で一杯だ。
俺達は兵士に着いて行きながら兄貴がいる継承式の会場に向かっている。
「もう少しですので…」
そう言う兵士は少し焦っている、俺はパレードに向かっている人達を見ながらため息を吐いた。
アリアは先ほどから考えていて、俺の声など耳に入らない。
少し進んで行くとついに会場にたどり着いた。
「こちらへ」
そう言う兵士の指示した関係者専用の入り口に入って行った。
奥に進んで行き、階段を上って行くとそこには兄貴達が揃っていた。
「来たか…ジン…」
兄貴が俺の方に向くと俺は兄貴達の前に立った。
「何があった?」
「実は…」
俺は塔での一件を話した、世界樹の事は別にして。
「なるほどな…黒の翼が…」
すると兄貴は俺達に報告を始めた。
「実は俺達の方では…」
兄貴が報告を終えると、会場に次期継承者達が続々と現れていた。
最後の1人が台の上に上るとついに継承式が始まる。
「本当ならあそこにお前がいるはずだったんだぞ」
兄貴は俺の方を向きながらそう言った、俺は顔を背けながら反論をしてみる。
「…何の事だか?」
兄貴は俺の方を見ている、すると会場では継承を始めていた。
「継承だな…」
すると偽物の継承の石が現れる、俺は継承式を見ているとついアリアの方を見た。
アリアは先ほどと全く変わらない表情で考えている。
すると無事継承式が終わり継承者は続々と会場を後にする。
「この後はどうするんですか?」
サクラの疑問に俺が答えた。
「この後は祭りと会場でパーティーがあるな…」
兄貴は俺達に向かって指示を出した。
「親父たちの所に向かうぞ…」
俺達は兄貴の跡に続いて進んで行く、階段を下りて道なりに進んで行くと大きなドアが見えてきた。
ドアを開けるとそこには先ほど式を終えたばかりで慌ただしい感じがした。
「…来たか」
親父は1人落ち着いて話しかけてきた。
親父たちの元に行くと今回の事を話した。
「…そうか、まずはありがとう…無事に式を終えることが出来た」
親父たちが頭を下げている。
「これからなんだが…数日ここに滞在してそれぞれ解散をしたい」
そこまで話した時だった、俺はアリアに合図を送った。
(アリア!ここで話してもいいか?)
アリアは黙って頷いた。
「親父!話したいことがあるんだけど…」
すると親父はそれを聞くと一言だけ言った。
「いいだろう…」
「実は…」
俺はそこで世界樹の事、黒の翼の事を全て話した。
その場にいた全員が唖然としていた、すると親父は口を開いた。
「…本当なのか?」
「…うん」
親父はその場で考えていると指示を出した。
「…これについては後で話すとしよう」
そう言うと全員がそれぞれの仕事に戻った。
俺は外に出るとアリアもついて来てくれた。
すると俺は外から呼ばれる声がした。
「どうしたの?」
「外で誰かが呼んでる…」
俺は呼ばれるように外に出ていくとそこには、昔俺の前に現れたミストがいた。
「…お久ぶりですね…」
「…うん」
アリアは隣で俺達の会話を黙って聞いてきた。
「聞きたいことがあるんだ…」
ミストは黙って頷いてくれた、俺は話を続けた。
「世界樹の事は知っていたのか?」
「ええ…ですが、ここで話事はできません…」
ミストは首を横に振った、そのまま振り返ると去り際に一言だけ喋った。
「氷の国のグレンサイに賢者がいます…彼は全ての事情を知っています」
ミストはそのまま木々の中に消えていった。
「今のがミスト?」
「…うん」
アリアと俺はそのままミストの消えた方を見つめていた。
すると周りはすっかり暗くなっていた、俺達は中に入って行った。
次の日朝7時に起きると俺は朝食を食べて宿を出た。
外はいまだに祭りムードを続けていた、すると後ろからアリアの声が聞こえてきた。
「ジン!あなたが起きているなんて…」
「…色々あったから…昨日…」
アリアと一緒に祭りの中を歩いて行く、会場に向かって行くにつれて賑わいが大きくなっていく。
「昨日ミストが言っていた場所に向かうつもり?」
「そうするつもりだけど…」
昨日ミストが現れた場所に向かっていると、途中でサクラを見かけた。
「サクラ!そこで何をしてるんだ?」
「先輩!これから会場に向かうつもりです…」
そう言うと俺達はそのまま会場に向かって歩きを進めた。
会場に着くと俺はそのまま会場の中に入って行くと、中は昨日のパーティーがまだ続いていた。
「まだ続けているのか?」
「昨日からずっとこの調子だ…」
すると前の方に兄貴とメイリーを見かけた、俺達はそのまま兄貴の所に向かった。
「親父たちが呼んでいるぞ…」
兄に着いて行くとそこには昨日の全員が揃っていた。
「来たか…これから昨日の事を考えるぞ…」
「それなんだけど…昨日実は…」
俺は昨日ミストに会った事、ミストの助言で氷の国に向かえと言われたことを告げた。
「…お前はどうする気だ?」
親父は全員が沈黙する中俺にそう告げた。
「…俺は…氷の国に向かおうと思う…」
「でも、それは危険ではないでしょうか?」
1人の元王がそう意見した。
「でもここで考えていても解決策が有るわけでもない…だったら」
そこまで言うと親父は俺の方に近づいて来て肩に手を置いた。
「それがお前の考えなんだな?」
俺は親父の方を真直ぐ見ながら答えた。
「俺はミストを信じる」
すると親父は少しを間目を瞑り大きな声で叫んだ。
「砕氷船の準備を始めろ!」
親父の大きな声が周りに響いた。
「あいつは成長しているよ…」
「そうね…」
「もう俺の助けは必要は無い…」
「見守りましょ…」