今ジン一行は船で氷の国を目指していた。
そんなこんなで俺達は今砕氷船に乗って氷の国を目指していた。
「……」
俺は海を見ながらボーとしながら到着を待っていた。
「ジン!ジュース飲む?」
アリアはジュースを持ってきて俺に向かって差し出した。
俺はジュースを受け取ると無言で飲みだした。
「……」
前ではサクラとメイリーと兄がプールで泳いでいる。
外は寒さでとてもではないがプールに入る余裕は無いはずだが、ここは室内プール…
とても暖かい…
「ジン先輩も泳ぎませんか?」
サクラはプールサイドに手を置いて俺に向かって話かけてきた。
「もしかしてお前たち知らないのか?」
兄がそう言うとアリアはその意見に対して答えた。
「私は知ってます!」
他の二人は顔を合わせると首を横に振った。
「ジンはな…」
「「ゴクン!」」
兄は少し間を開けると、二人に告げた。
「泳げない!」
「「…えっ?」」
二人は間抜けな顔をすると俺に顔を向けた。
俺は黙って頷く、二人は完全に固まっていた。
「…泳げそうな体をしてるのに?」
俺は大きな声で叫んだ。
「体は関係ないだろ!!」
すると二人は再び泳ぎだした、俺は背もたれに寄り掛かりながらアリアに向かって話始めた。
「後どのくらいで着くんだろ?」
「数日は掛かるって言ってたけど…」
実際することが無いので俺は完全に暇を満喫していた。
みんなが泳ぐ姿を見ながらジュースを飲むだけ、俺は泳げないのでここから見ているしかできない。
「暇だから別の所に行ってくる…」
俺が立ち上がるとアリアが後ろに付いて来てくれた。
それぞれが着替えるために更衣室に入る、俺はすぐに着替えると外でアリアを待った。
「待った?」
「ううん!」
俺は首を横に振ると歩き出す、アリアが歩きながら俺に質問をしてきた。
「どこに行く?」
「ふふふ…」
俺は少し笑いながらも歩く速度を進めた。
「…カジノ!!」
アリアは苦笑いを浮かべる、俺はそんな事を気にもしないで歩き続ける。
少し歩くとエレベーターが見えてくる、エレベーターに乗るとそのままカジノのある5階を目指した。
「カジノ!カジノ!カジノ!カジノ!」
俺が連呼しながら到着を待っていると隣のアリアが聞いてきた。
「好きなの?カジノ…」
「行ってみたかったんだ!本で見たことはあるんだけど…」
そう言っているとエレベータはついに5階に着いた。
「こ、こ、ここが…カジノ…」
俺は感動の余り少し涙目になってそう呟いた、隣ではアリアが平然としていた。
「アリアはカジノに来たことは?」
「私もないけど…確かに珍しいわよね…確かゴールデン・マーケットが最も大きなカジノがある町よね?」
「確か…その筈…」
俺は完全に上の空であり、アリアの話はすでに耳に入っていない。
俺はどれからやるか悩んでいると、アリアが今まで気になっていたであろう事を聞いてきた。
「本当にこれって砕氷船?」
カジノに室内プール、それ以外にも色々な施設が用意されている、まるで豪華客船にしか見えない。
「これは本来豪華客船なんだけど…」
アリアは俺の顔を見ながら俺の次の言葉を待っている。
「今回用に改造を施したんだ…それにこれからは世界一周旅行の為に動かす予定がある…」
「もう…何のためにこれがあるのか分からないわね…」
俺はアリアの意見に賛同すると、改めてカジノの中を確認した。
「…だったら一回ぐらい乗ったことがあるんじゃ…
「…俺乗ったことが無いんだよね…」
俺は幼い頃の事を鮮明に思い出していた。
「幼い頃から次期国王の第一候補として教えられてきたから…こういう船に乗っけてもらえなかった…」
俺のそんな話を聞いているとアリアは、俺に向かって一言つぶやいた。
「どれからやってみる?」
俺は今話をしていた事を忘れて楽しむことにした。
「…あのピカピカした奴!」
「スロットの事かしら?」
俺はそれに向かって歩きはじめる、台の前に座ると俺は隣にいるはずのアリアに聞いてみた。
「アリア!これはどうするの?」
隣を見るとそこにはアリアがすでにいない、俺は周りを見渡すと影から出てきた。
「ジン、これをそこに入れてみて…」
俺はアリアの言っていた通りにしていると回り始めた。
「?これはどうするの?」
「このボタンを押して」
俺は言う通りにしているとスロットが止まった、すると“777”と数字が揃った。
するとすごい量のコインが出てきた。
「アリア!なんか一杯コインが出てきたよ!」
「…才能かしら…」
アリアは俺の方を見ながら完全に固まっていた、俺は出てきたコインをバケツのような物に入れた。
すると入り口から兄達が現れた、兄達は俺を見つけると駆け寄ってきた。
「ジンどう…」
「ジーク様、どうかしま…」
「どうしたんです…」
三人も完全に固まっていた、俺はコインを持ちながら次を目指した。
次に俺はトランプが置いてある場所まで移動した。
「これは?」
「ポーカーね」
「ぽーか?」
「トランプで賭けるんだけど…」
そこまで言うとコインを手にジークさんが目の前に現れた。
「ジン!これを見ろ…そしたら俺とプレイしよう」
俺は目の前にある紙をジーっと見つめているとすぐに覚えて投げた。
「投げないの!」
アリアは俺が投げた紙を拾いポケットに入れた。
俺と兄貴がそれぞれ5枚のカードを取るとポーカーを始めた。
兄は3枚、俺は2枚交換する。
「いいか?」
「うん!」
一緒にカードを場に出した。
「……」
兄は俺のカードを見ると固まった。
「やはり才能ね…」
兄…フルハウス
俺…ロイヤルストレートフラッシュ
その後何回かポーカーを続けたが、兄の全敗で終わった。
俺は全てロイヤルストレートフラッシュで兄は全くと言っていいぐらいに完敗だ。
兄は廃人同然で完全に白くなっていて魂がここにはいないように感じた。
「ジーク様!?」
「まあ…ああなるわよね」
「???」