魔法世界のオーパーツ   作:ナッツガン

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 砂漠を歩くジン一行
 神山は後少し


闇

 暑いという感情しか俺には無い。

 砂漠の中心を歩きながらも俺の体は汗で一杯だった。

「まだなのか?神山までは?」

「ああ、まだまだだな…」

 兄は相変わらず平然としていながら、砂漠の中心を歩いている。

 あれはそんな兄を見ながら歩く。

「もうすぐで神山に着くわ」

「ホント!?」

 アリアのセリフを聞いていると、俺は感動を覚えた。

 すると目の前に大きな山が見えている。

「あれが神山?」

「確かな…あれが神山のはずだ」

 目の前に見えてくる山はとても大きく高い。

 砂漠の最後が見えてくる、俺はようやく砂漠を超えることが出来る。

 

 砂漠を歩き終えると、目の前に神山の入り口が見えてくる。

 神山の入り口には大きな看板が経っている。

「ここが神山…直接見たことが無いから…」

 神山の入り口を潜って行くと、俺は山の道を進んで行く。

 俺達は神山を登って行く、俺は山の頂上を見てみる。

「高いよな…」

 神山はどこまでも高く、頂上が見えてこない。

 道の途中には木々が生えていない。

 どうやら枯れてしまったようで、枯れた木がその場に多く残っている。

「まだかな?遠いな…」

 俺が1人呟いていると、アリアは俺の方を見ると苦笑いをした。

 上っている途中に魔物が出てこない、この辺はあまり魔物がいないようだ。

「何か神聖な魔法的なものが有るのかな?」

「そうかもしれないわね…」

 俺は宝剣を眺めながら、歩いている。

「この宝剣も新しい世界が出来たら使えなくなるのかな?」

「多分ね…そうなるでしょうね」

 アリアも宝剣を見ながらそう答えてくれた。

 俺は宝剣を鞄の中にかたずける。

「神山の一番上には何があるんだろうな?」

「私が教えてやろう…」

「…バハムート…いたのか?」

「ああ、最初からな」

 そう言うとバハムートは俺の後ろを移動していると、そのまま教えてくれた。

「神山の頂上には神殿が設置されている、神殿には精霊が二体安置されている」

 バハムートはそう言うと続けざまに説明した。

「神殿に安置されている精霊はイフリートとペガサスだ」

「イフリートは知らないけど、ペガサスは遺跡に書かれてたから知ってる」

 そう言うと俺は守護龍に会った遺跡の事を思い出していた。

「確か背中に羽が生えた馬の精霊だよな?」

「ああ、ペガサスはおとなしいんだが、イフリートは血の気が多い性格でな…」

「何?何かトラウマ的な事が?」

「イフリートのせいで闇との戦いに敗れたようなものだからな」

 そう言うバハムートの表情は複雑そうなものだった。

 俺はそれ以上言及することはしない。

「魔物がいないのも神山の上にある神殿が原因なの?」

「そうだな、神殿で書かれている魔法陣のせいで魔物は近づけない」

 そうしていると、ようやく神山の中腹地点に到達した。

 俺は中腹地点から砂漠の町が見える。

「俺達、あそこから来たんだな」

 砂漠の町を見ている、アリアも同じように見つめていた。

 神山の頂上はいまだ見えてこない。

「あそこに神殿があるんだな?」

「ああ、見えては来んがな…」

 俺は頂上の方を見つめながら山を登っている。

 他にも山が多く見えている、他の山も同じように枯れた木で覆われている。

「あそこも木が枯れているけど、どうしてああなったんだ?」

「周辺の木はすべて闇の戦いが原因で枯れてしまったんだ」

 闇の戦いを俺は想像している。

 山を登っていると、俺は神殿を想像している。

「戦っている時に闇が木の栄養を全て食ってしまったんだ」

 木の一本一本を見つめながら考えている。

 どれくらいの速度で栄養が喰われたのか、俺は想像できなかった。

「闇ってどのくらいすごい存在なのかな?」

「闇そのものは大体は他の世界で生まれたものだ…」

 バハムートは闇の事を説明してくれた。

「闇は他の世界で生まれた存在だ」

「闇にはそもそもちゃんとした名前があったそうだ」

「しかし、闇は世界に絶望をしてしまった」

「闇は世界を食ってしまったんだ」

「そして闇はこの世界にやってきた」

 そこまで説明されて初めて俺は闇についてどこか理解した。

 俺は闇がどこかさびしい奴だと感じる。

「どこかさびしいな…なんか…」

「分かる気がするな…確かに闇はさびしい…」

 闇はすべての不幸を自分が満たされるまで食うのだろう…

「闇はそうやって生きてきたのだろう…」

 俺は神山を登っていく、山の頂上に近くなってきたのか…

 山はどこまでも高く、どこまでも広い。

「俺はどこまでも続きそうだよな…終わりなんてないんじゃないのか?」

「あるさ…いつか終わる」

「いつ?疲れた」

 俺はその場に座りこみたくなるぐらいに疲れていた。

 アリアは俺を励ましながら進んで行く。

「ジン!頑張って!」

「頑張る…何とか…」

 俺は山を登っていると、ついに神殿が見えてきた。

 神殿は先ほどの遺跡のようなものとは違う。

 神殿は真新しい感じがする。

「なんか…新しい感じがするな…」

「何回か改装を繰り返したらしい」

「神殿は最近回収したんですって」

 アリアと兄はそう説明してくれた。

 神殿の入り口はいまだ見えてこない。

「しかし帰りの降りる事を考えるとしたら…憂鬱だな…」

「そう言うがな…仕方が無い事だ…」

 兄が俺に向かってそう言ってくれた。

 するとバハムートが俺達に向かって言い始めた。

「精霊の安置場所も昔のままかもな…」

「精霊の安置場所に行くのが最優先?」

「ああ、それがいいかもな…」

 みんなと話していくと、ようやく入り口らしい場所にでた。

「いらっしゃいませ!勇者様!聖女様!」

 そこでは二人のそっくりさんが迎えられた。




「ようやく到着ですか?」
「なんでお前がいるんだ!ライゴウ!」
「何を言ってるんですか?あの町の地下にある鉄道で一発ですよ」
「それを早く言え!!」
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