そしてついに継承が行われようとしていた
「ジン、昨日言ったよな?」
「はい…」
「じゃあなんで!寝過すんだ!!」
「ごめんなさい!!」
俺はロビーで正座していた。
昨日俺は自分の部屋で本を読んでいると、完全に深夜になっていた。
「さて…行くか?」
「そうですね…」
俺達はそのまま向こうに歩いて行く。
歩きながらまたしても絵が多く飾っている廊下を進んで行く。
「この廊下もいい加減飽きたな…」
「この先に進むと継承の間にたどり着ける」
そういう兄の言葉に従って道を進んで行く。
俺は周りの絵を見ながら、継承の間がどんなところか想像していた。
「継承の間ってどういう所なんだ?」
「俺が知るか…」
すると大きなドアが見えてくる。
ドアを開けると、次の部屋は迷路になっていた。
「兄貴…迷いそうなんだけど…」
「だろうな…お前は歩いて数歩で迷うだろうな…」
迷路の中を進んで行く。
俺は兄を見ながら進む、少しでも見失うと迷ってしまいそうだ。
「だけどなんでこんなに複雑なつくりなんだ?」
「それは侵入者に向けての対処だろ…」
そう言うと俺は不意に周囲を確認した。
それが間違いだと気づかず。
歩いて行くと、私はジンを振り向いて聞いてみることにした。
「ジン!聞きたいんだけ…」
後ろを振り向くと、そこには既にジンはいなかった。
「どうした?」
「ジンがいません!」
ジークさんが後ろを向くと、呆れ顔を見た。
「あいつはどうして…」
俺はどうやら迷ったらしい…
「俺はどうして迷うんだろうな…」
迷って行きながら、俺は迷路を進んで行く。
すると迷路の途中で美しい女性に出会った。
「誰だろう…」
その女性に道を尋ねようとしたら女性は歩いて行く。
俺は彼女の跡に付いて行く。
「意外と速いよな…」
とてもではないが、追いつけない。
俺は走りながら彼女の跡に付いて行く。
「早い!早すぎる!」
すると彼女は曲り角に曲がって行った。
「追いつかないと!」
曲り角で曲がると、何かが俺にぶつかった。
するとそこにはアリアが座り込んでいた。
「ジン!?探したのよ!」
「それよりアリア!女の人がその道を通らなかった?」
「いいえ、見てないわよ」
「じゃあ気のせいか?」
俺はその場で考えていると、兄が俺の頭を殴りつけた。
「何すんの!?」
「お前は何で迷うんだ?」
「仕方ないじゃん…」
俺は立ち上がると、兄の跡に付いて行く。
迷路もいよいよ終着点の様で、目の前に大きなドアが見えてくる。
兄がドアを開けると、今度は大きな廊下になっている。
「次の部屋が継承の部屋だ」
「この先が…継承の部屋…」
なんでもない廊下を進んで行く、そしてついにさらに大きなドアを見つけた。
俺とアリアはそろって鍵を持って、ドアに差し込んだ。
「アリア…行くぞ」
「うん!」
鍵をそれぞれのドアの鍵穴に差し込んだ。
鍵を廻すと、俺とアリアはみんなと分かれて部屋に入った。
部屋の中心には1人の女性と1人の男性がいた。
「ようこそ…次期継承者」
男の方が俺達に話しかけてきた。
「また会いましたね…次期勇者様」
先ほど俺に迷路の出口に導いてくれた人だ。
「先ほどはありがとうございます」
「いいえ、良いんですよ…」
ニコニコしている女性だと感じた。
二人を見ていると俺はようやく誰か分かった。
「もしかしてあなた達は初代勇者と初代聖女ですか?」
「よく気づいたなびっくりしたぞ…」
どうやら本当だったようで、二人は少し驚いて見せた。
「それじゃあ継承を始めましょうか?」
「お願いします。」
そうしていると、俺達の間に大きな魔法陣が展開した。
そうしていくと俺とアリアの手の甲に大きな紋章が浮かび上がった。
「良し!終わったな…」
継承は終わったようで、俺達に向かって話しかけてきた。
「少し話をするか…」
「そうですね…外の世界はどうですか?」
そう言われると、俺達はあらかたの説明をした。
「なるほどな…」
「まずはありがとうございます」
そう言うと二人は俺達に頭を下げた。
「あなた達にすべてを押し付けてすみませんでした」
「それについてはミコさんに聞いたからいいですよ」
俺は焦って言うと、二人は微笑みながら言った。
「それでもあなた達にすべてを掛けます」
俺達に頭を下げる二人を見ていると、俺は想いを受け取った気になった。
二人は頭を上げると、俺達を見つめてきた。
「それでは後ろにいるのは新しい姿の精霊…確かディフェンダーでしたか?」
「へっ?」
後ろを見るとそこにはバハムートが立ち尽くしていた。
「なんでお前がここに居るんだ!!!」
「最初っからいたが…」
「聞いてねえよ!!」
俺が激怒しながら叫んでいると、二人は微笑みながらその姿を見てる。
「それより継承中にもずっといたのか!?」
「ああ、それより久しぶりだな…」
「もしかして守護龍ですか?」
「ああ、今はバハムートという名前だ」
そう言うと二人はバハムートにも誤った。
「あなたにも誤らなければなりません」
「何のことだ?」
「あなたに悔しい思いをさせてしまった」
「気にするな…」
そう言うバハムートは少しかっこよかった。
「長いな…」
「ですね…」
「ですわ…」
「早く出て来てほしいんだけど…」