魔法世界のオーパーツ   作:ナッツガン

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 継承も無事終わり
 ジンとアリアは継承の間から出ようとしていた


最終章:光対闇
黒の翼アジト


 俺が継承の間から出てくると、部屋の外では兄が電話をしている。

 部屋を出てくるのを確認すると、兄は電話を切った。

「ジン!出てきたか?」

「見ての通り!」

 俺が胸を張りながら俺は叫んだ。

「威張るな!」

 兄は俺に向かって叫ぶと、俺は聞いてみた。

「誰からの電話?」

「姉貴だ!黒の翼が始めた」

 俺は兄の方に顔を近づけた。

「黒の翼が活動を始めている、俺達は急いでここを出るぞ!」

 走りながら俺はライゴウの言っていた鉄道に乗った。

 

 俺達は飛空艇に乗って黒の翼の本拠地に急いでいた。

「本当に活動を?」

 アリアは俺達に向かって聞いてきた。

 兄は書類を見ながら答えて見せる。

「ああ、どこかに移動しようとしているらしい…」

「多分最果ての地だ!」

 俺には確信がある、多分闇を復活させる算段ができたんだ。

 あいつは俺が精霊を復活させていることに気づいた。

 だからこそ闇を復活させるしか方法が無いのだ…

「どうして急に?」

 サクラは俺の言った事に疑問を持った。

「焦ってるんだよ…」

 俺は外を見ながら答えた。

「焦っているんですの?」

「ああ、俺が精霊を復活させている事に気づいて…」

 そう言うと、兄はどこか納得したらしく呟いた。

「砂漠の神殿の時か…なるほどな、戦力差が出来始めたから…」

「多分だけど…」

 未だにあいつは闇に頼る生き方をしているんだな…

 それでも闇の気持ちを知らないで…

 闇を頼るなんて…

「あいつを止めるのが俺の仕事だ…」

 その場で呟いて見せる、みんなに聞こえない声で…

「黒の翼のアジトはまだまだ先だ…」

 俺は飛空艇の中をうろつくことにした。

「ジン!どこかに行くなら誰かを連れていけ!」

「アリア!行こう!」

「いいけど?」

 俺が大きな声で叫ぶ、アリアはそれを聞くとついて来てくれた。

 外を眺めながら呟いて見せた。

「それでもあいつは世界を思っているのか?」

「多分ね…でもそれは世界の為にならないわ…」

 分かってるんだ、分かっているのに…

 俺にはそれがとてつもなくつらい…

 そして可哀そうでもある…

「俺はあいつを止めないといけない…」

 俺は窓際を歩きながら、アリアと話していた。

 窓の外は海が広がっている。

「今度泳ぎ方を教えてくれる?」

「…別にいいけど」

 アリアは俺を見ると微笑んで行って見せた。

 俺も同時に微笑んだ、俺にはそれがうれしかった。

「俺は今の幸せが大好きだ…」

「私もよ!あなたと一緒に居る瞬間が好き!」

 俺はそのまま歩いて行く、俺はこの瞬間を大切にする事にした。

 

 戦いはもう始まっているらしい。

「戦いは既に始まっているらしいんだ、だからこそ…」

「分かってる…だからこそ私達が止めないと…」

 俺達は外に出て風を受けている。

 そこが気持ちいい、俺はそこが好きだし、隣にいるアリアも好きだ。

「あの人たちはこのまま一生生きるのかな?」

「たぶんね…」

 あの二人…勇者の男、聖女の女…

 多分生き続けるのだろう、それは一生つらい事なのだ…

 何もない場所に行き続ける…

「それはとてもつらい事だよ…」

「うん…それでもあの二人は私達にかけてくれた…」

「だから俺達が解決しなければいけない事…」

「多分ね…それが私達のやるべき仕事だし…それが…」

 それが俺達の指名なのだろう…

 俺がそう考えていると、海の向こうから戦争の姿が見えてくる。

「あそこが黒の翼のアジトかな?」

「多分そうだろうな…」

 戦闘は遠くから見ても大きいと分かる。

 さらに大きい音が聞こえる。

「すごい…戦争みたいだな…」

「犯罪組織を潰す為に軍隊ね…」

 俺は姉貴がこの戦いに赴く思いが少しだけ理解できた。

 戦いに近づいて行くと、大きな音が聞こえてくる。

「そろそろみんなの元に戻る?」

「そうしましょうか…」

 そう言うと俺達は歩きながら兄の元に戻った。

 戻ってみるとみんなそれぞれが戦闘の準備を始めていた。

「みんな戦闘準備は万端?」

「お前達以外はな…」

 俺達に限ってはいまだ準備が終わってない。

 俺達はその場で準備を始めていた。

「それにしても大きい戦闘ですわね…」

「これだけの戦力を終結させるとは…」

「国のトップとしてはこれからの世界の為にも、ここで潰しておきたいんだろ…」

 そう言う会話をしていると、ついに戦場に到着した。

 俺達は飛空艇から降りると、姉貴達がいる本陣に向かって行った。

「姉貴!着いたぞ!」

「ジーク!着いたのね?さっそくだけど聞いてほしいんだけど」

「なんだ?」

 そうしていると、姉貴から大体の説明を受けた。

「俺達は敵の本陣に突入するんだな?」

「ええ、お願いね?」

 俺を無視する形で話が進んで行く。

「俺の意見は無視ですか?」

「お前に意見があるのか?」

「無いけど…」

「じゃあいいじゃないか」

「そうですね…」

 俺はその場でうなだれながら、アリアに助けを求めた。




「あいつらがここに!」
「リーダーは?」
「もう少しです!」
「急がせろ!」
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