闇との
グリルとの
一番奥に進むと、そこにはグリルが立ち塞がった。
「意外と速かったですね…」
俺の両手にはすでに剣が構えている、グリルの手にも刀がある。
お互いがすでに戦う準備に入っている。
マドンナも同じように構えている。
「グリル…最後の忠告だ…そこを退け!!」
「お断りします…あなたこそ、考えを改めませんか?」
「ああ、俺はそれでも世界を救って見せる…」
もはや交渉が出来る相手ではない、それが通用できるならグリルはこんな事をしない。
俺も戦う為にここに来た。
お互いの時間が止まって見える、そしてお互いの姿が消えた。
グリルが先に動く、壁を走っている俺に向かって剣撃を飛ばした。
「アマテラス!!」
何発もの剣撃が俺に向かって飛んでくる。
俺は走りながら剣撃を回避しながら、俺は壁を走って行く。
回避しきると、俺は黒い剣撃をグリルに向かって飛ばした。
「黒の剣撃!!」
剣撃をグリルはギリギリで回避すると、俺はジャンプ切りをした。
グリルはそれを刀を使って受け止めると、強く吹き飛ばした。
俺は後ろに飛んで行くと、遠くに着地した。
「アマテラス!!」
着地を狙って剣撃が飛んでくる。
俺はそれを黒の剣撃で受け止めた。
隣で攻守が何度も交代するような戦闘が行われている。
「私達も始めましょうか…」
私の目の前にいるマドンナは構えと取らないでそう言って見せた。
しかし、地面から大きな音が聞こえてくる。
そこで私はマドンナの攻撃が始まっていることを知った。
「しまった!!」
後ろにジャンプすると、私がいた場所から蛇のようなものが出現した。
それを良く見ると、蛇の形をした鞭だ。
「良く避けましたわね…」
私は刀を構えるとマドンナに向かって走って行く。
マドンナの鞭は地面から這い上がってくる。
私はそれを横に回避すると、刀から光を放った。
マドンナはそれを紙一重で回避すると、鞭を使って避けて見せた。
「あれを避けるなんて…中々」
「あなたこそ…」
二人して睨みあっていると、私は再び距離を詰めた。
マドンナは地面に鞭をつけると、地面が突然槍のように上がってくる。
私は走りながらそれを回避すると、マドンナに向かって刀で切りつける。
マドンナは鞭で攻撃を受け止める。
「どうしてグリルに加担しているの?」
「別に…好きだから、かしら…」
マドンナは攻撃を止めた。
すると、隣から大きな爆発音が聞こえてきた。
俺とグリルの間で爆発が起きた。
俺はそのまま地面に着地すると、グリルはまたしても剣撃を繰り出した。
「アマテラス!!」
俺は黒の斬撃を繰り出して、攻撃を回避した。
爆発を使ってグリルとの距離を詰めると、攻撃を仕掛けた。
しかし、グリルはそれすらも予想していたようで、俺の攻撃を受け止めた。
「何度も喰らうとでも?」
グリルは余裕そうで、俺を見つめていた。
俺も奴を睨みつけると、大きな斬撃を繰り出す。
「黒の斬撃!!」
グリルはその攻撃を回避すると、俺から距離を取った。
俺はそれを追撃をしていく、グリルは完全に防戦になっていた。
「グリル!!諦めろ!!」
「今更!!」
そして…ついに…
俺の剣がグリルの体を突き抜けた。
「グリル様!!」
倒れていくグリルを、マドンナは受け止めた。
アリアも俺に向かって走ってくる。
「ジン!」
「アリア!」
「決着がついたのね?」
「ああ…」
しかし、俺はどこかすっきりしない感じがする。
グリルを大切そうに抱えているマドンナは、どこか悲しそうだ。
「…先に行きなさい…私はここにいる…」
アリアは俺に向かって黙って頷いた。
俺はその姿を見ながらも、先に進むことにした。
これもグリルが選んだ事、選んだ道で、結末なのだ。
さらに進んで行くと、ついに木の前にたどり着いた。
「ここに闇が封印されている…」
世界樹は静かに佇んでいる。
その時、大きな地震が起きた。
そうしていると、木の下から大きな黒い何かが出てきた。
「これが…闇…」
「ココハドコダ?」
闇はこれといった姿が無い闇はそう呟いた。
闇は苦しみだすと、大きな咆哮を上げた。
「ウォーーーーーー!!」
「自我が崩壊しているんだ!!」
「すでに人格が?」
「ああ、すでにどうして自分がここにいるのかも知らないんだ…」
闇が大きな咆哮と共に何か大きな黒い何かが俺達に向かってきた。
俺が目を開けると、目の前に1人の男が立っていた。
何かを叫んでいるようだが、俺には聞こえない。
目の前にいる老人に何かを訴えている。
すると場面が変わり、次には男が女にキスをしている姿がある。
次に男は大きな軍勢を率いて国を落とす瞬間がそこにはある。
そして…男が彼女の家に行くと…
彼女は老人の手によって殺されていた。
男は大きな悲しみを抱えてしまった。
そして、禁忌に手を出してしまった。
そして、世界を食い尽くした。
目を開けると目の前に闇が大きな姿で、俺達に向かって攻撃を繰り出した。
俺達は攻撃を避けて見せた。
「アリア!大丈夫か!?」
「ええ、今のは?」
「多分…闇の昔の記憶だと思う…」
そう言うと俺は宝剣を取り出して、構えた。
「今…解放してやる…」
すると、隣からアリアも剣を掴んだ。
「私も一緒に…」
宝剣から大きな光が剣状になって上に上がって行く。
俺達がその宝剣を振り下ろすと、闇はそれを受け止めた。
「受け止めた!?」
「効いてないの!?」
しかし、闇が掴んでいる手から大きな煙が上がっている。
「効いていないわけではない!でも…」
でも、ダメージが小さい…
「もっと光が…」
しかし、俺達が出せる光はこれが限界だった。
少しずつ押し戻されていく。
「これじゃあ…世界が…」
二人ではこれ以上は無理そうな感じがする。
その時、俺が身に着けていた石が光り出した。
「石が…光り出した…」
そうしていくと、今まで助けた人たちや、世界の人達の声が聞こえる。
宝剣の光が大きくなっていく。
しかし、それでも闇は剣を押し戻していく。
「ジン!アリア!!」
兄達が現れて、俺達の方に向かって来た。
三人は闇に向かって攻撃を開始した。
「二人とも!!」
「頑張ってください!!!」
メイリーやサクラも攻撃しながら手伝ってくれる。
少しずつ宝剣を闇に向けて振り下ろす。
「後…後少し…」
光がさらに大きくなっていく。
「アリア!」
「ジン!」
そして三人の攻撃が闇の腕に向かって一点集中攻撃を仕掛けた。
「今だ!!二人とも!!!」
「「今だ!!!」」
宝剣が闇の体を切り裂いた。
闇が大きな光になって、世界に散って行く。
その光は喰われてしまった精霊が生まれ変わって行く。
「…ジン…あれ…」
闇が徐々に人の形になって行く。
俺達が近寄ると、1人の男になった。
「…私は…ただ…君を…守りたかった…のに…」
闇はただ…
そう…
守りたかったのだ…
「レイニー!!」
世界樹の方から大きな光が現れる。
そこには、先ほど見た女性だった。
「メアリー…」
男の手を、彼女は取る。
そして光の中に消えていく。
「…ただ…守りたかったか…」
俺は呟いた。
「きっと…幸せになれたわよ…」
「だな…そうだと信じよう…」
「世界樹が救ってくれたのかもしれないですね…」
「そうですわね…」
そう言うと俺は、世界樹に近づいて種を植えた。
すると世界樹を囲むように世界樹が復活していく。
そうしていると、周りの風景も少しづつ変わって行く。
木々が生え、草が覆い茂って行く。
「これで…世界も…」
すると、世界樹が生まれ変わったところで、俺達は魔法が使えなくなった。
上から大きな飛空艇が降りてくる。
「みんな!」
そこには姉貴達の姿があった。
その後の事を少しだけ語ろう。
その後、俺達はグラン国の病院に連れて行かれた。
俺とサクラ、メイリーは重症だったためだ。
「ジーク様!!」
「ジークさん!」
「二人とも…もういいのか?」
「はい…」
「それより…アリア先輩とジン先輩を見ませんでした?」
「あの二人なら、すでに旅立った…」
あの二人はグラン国に到着する前に、消えてしまった。
飛空艇内で、ハッチが開いた跡が見つかった。
どうやら飛び降りたらしい。
「そうですか…」
「一言ぐらい…」
「いつか会えるさ…」
今頃は、どこか適当なところを回っているだろう。
さようなら!!!