そうして出会うことができた。
これから新しい冒険が始まる。
新たな旅立ち
「はぁ~~」
大きなため息があたり一面に響き渡る。
「そんな大きなため息をつかなくても…」
そう言う目の前に座る女性は少し憂鬱な顔をしていた。おそらくは、俺と同じ気持ちなのだろうと考えていた。
「でも~」
そう言いながら俺は机に突っ伏していた。
「しょうがないでしょ…」
そう言うとアリアは、すぅーと息を吸い言った。
「民間船が全部運休になったんだから」
そう聞くと俺はまた大きなため息をついた。
「はぁ~~」
ここルーンは貿易を中心に発展を遂げてきた。
この大陸は先日アルミア渓谷での戦争をしたばかりだ。
その為、戦後処理に忙しく他の国の輸入品を多く入れ、失った損益を補うのに忙しい。
その為、ルーンの民間船はすべて他の港に向かっている。
「どうしてこんなことに…」
そんな事をジンは呟いていた。
「仕方ないでしょ…」
私は少し落ち込みながら言った。
「任務ばかりやっていたら、民間船が止まったという情報を逃したんだから」
ジンはさらに落ち込んだ。
「でも~」
私はジンに向かって言った。
「大体一週間任務に集中しようって言ったのは、ジンでしょ」
「はい…」
そう言うとジンはかなり落ち込んだ。
「でも、本当にどうしよう…」
そんな事をつぶやくと私は、あるアイデアを思い付いた。
「ねぇ!ジン!」
ジンは顔を上げながら答えた。
「なに?」
「機械都市を目指さない?」
ジンは少し不思議そうな顔をして言った。
「機械都市?」
「うん!」
「なんで?」
「機械都市は確か民間船しかないはずよ」
「ホント!?」
そう叫ぶとジンは立ち上がった。
「ええ!」
機械都市はこのハンガー国の中心になっている町だ。ビルなどのように大きな建物が多く、町のいたるところに機械が設置されている、この世界で最も成長している場所だ。
「どんなとこ?」
私は不思議そうな顔して質問した。
「知らないの?」
「うん!」
ガク!
最近知ったことだがジンは、本などのよな書いてある知識はどんな事でも言っているのに、経済やその町みたいに本来人が知っている情報を知らない傾向がある。
元にパソコンを私が話すまで知らなかった。
ジンはキラキラした目をしながら言った。
「どんなとこ!?」
私は少し考えながら言った。
「そうね…」
「ジンの知らないような物が溢れている場所よ」
私はにっこり笑いながら言った。
「そっかー」
そういうとジンは妄想の世界に入っていった。
「行く!」
突如ジンは、叫んだ。
「今から行こう!!」
「でも今、夕方よ…」
そう言うと私は、外を見た。
「…………」
ジンも外を見ると元気を失くしていった。
「ほら、ハンター支店に行くわよ」
実は今日ハンターマスターに呼び出されていた。でも、朝からジンはだらけきっており、起こすのに30分はかかった。どうやらジンは任務の次の日は、ダラダラする傾向がある。
その後、貿易船の話をすると落ち込んで部屋から動かなかった。なんとか、食堂まで行くと椅子に座ったまま動かなくなった。
私は、ジンの首根っこをつかむとズルズルと引きずった。
「はーい…」
ジンは仕方ないと言わんばかりにとぼとぼ歩きだした。
ハンター支店では、任務を終えたハンターで埋め尽くしていた。
「マスター!」
俺は大きな声でマスターを呼んだ。
「ジン、アリアこっちだ!」
そう言われると俺たちはマスターの元に急いだ。
「実はなお前たちのチームに入れてほしい奴がいるんだ」
そう言うと奥の部屋から1人の少女が出てきた。
「今日から二人のチームに入る事になったサンです」
「よろしくお願いします」
そう聞かれると、俺たちも紹介した。
「チームのリーダーのジンだ!」
「メンバーのアリアです」
そう言うと俺は、違和感に気付いた。
(この子なんか…)
そう考えると女の子の方を見た。髪はショートカットで服装はハンター協会が支給されている制服を着ていた。背丈は俺の胸あたりだろうか。
俺は無表情の彼女を見ながら言った。
「ねえ、この子…」
アリアは俺の方を向くと聞き返した。
「なに?」
「本当に人間?」
そう言うとアリアは彼女の方を見た。
「なんで?」
「なんて言うか…」
アリアは首をかしげた。
「ほら!この間アリアが教えてくれた人型の…」
「ロボット?」
「そう!それ!」
「似てない?雰囲気的に」
そういうともう一度アリアは彼女の方を向くと考えながら言った。
「そう言われると…なんか…」
「だろ!」
「うん」
「なんか…」
「「機械の人みたい」」
その後俺たちは、宿に戻り就寝する事にした。
そして翌朝。
「マスターも気を付けて!」
「ジンもな」
「儂も転属が決まっている」
俺はすぐに嬉しそうの顔で聞いた。
「どこです?」
「グラン国城の城下町のハンター支店だ」
「私たちも今から機械都市経由でグラン国城を目指そうかと思っているんです」
するとリンさんとアスナさんも言った。
「「私たちもその転属先についていきます」」
「へぇー」
「じゃあ今度はグラン国で」
「ああ」
「では!」
「失礼します」
そう言うと俺たちは新しい町、機械都市に向けて出発した。