田舎町に到着早々にアリアの知り合いである、ゴウ・デン。
ジンはゴウが消えて行った方をずっと見ていた。
そうして夜が明ける。
「おはようございます」
そんな声で起きると俺の目の前にサンがいる事に気づいた。
「な、な、な、何してんだ!?」
そう言うとサンは無表情で答えた。
「はい、アリア先輩から朝の6時に起こしてほしいと、頼まれましたので」
そう言うと俺は昨日の事を思い出していた。
『起きなかったら最終兵器を使うからね』
(最終兵器ってサンのことか)
そんな事を考えていると俺はサンに言った。
「起きたから降りてくれ」
そう言うとサンは何も言わずに部屋を出て行った。
「本当に機械みたいだよな」
そう言うと俺は着替えを始めた。
私はシャワーと着替えを終えると部屋を出た。
すると、サンもジンの部屋から出てきた。
「ジンは起きた?」
私はいつも通りの顔で言った。
するとサンはいつもの無表情で答えた。
「はい」
そう言うとサンは食堂に降りて行った。私も食堂に向かう事にした。
「モーニングセットで」
そう言うと私はモーニングセットを持ってサンの居る席まで行った。
「サンもモーニングセット?」
「はい」
そんな事を話しているとジンが焼き鮭定食を持ってやってきた。
「アリア~!」
私はジンの方を向きながら疑問顔で答えた。
「なに?」
するとジンは席に着きながら言った。
「サンで起こすのやめてくれ」
私はやれやれといった感じに答えた。
「あなたが起きないのが悪いのよ」
「ていうか、サンもどうやって部屋に入ったんだ?」
するとサンは無表情で答えた。
「鍵を使って入りました」
するとジンはぽかーんという感じに、口を開けて私の方に、説明を求めた。
「昨日ジンの部屋に行ったときに、ジンの部屋の鍵を捕ったの」
「へっ?」
「それをサンに渡して起こしたら部屋の机に置いてねって頼んだの」
するとジンはサンの方を向いた。サンもコクンと頷いて同意した。
「勝手に人の部屋の鍵を盗んだのか!?」
そう言うとジンは椅子の上でジタバタ暴れだした。
「早く食べましょ」
私のサンは「いただきます」と言い食事を始めた。
「…いただきます」
ジンは落ち込みながら食事を始めた。
「早く出発しよ!」
俺は宿の前で二人に言った。
「はいはい」
「了解です」
そう言うと俺たちは町を出発した。
湿原を通っていると後ろからの視線に気付いた。
「つけられてる?」
アリアは俺の方に向かって耳打ちした。
「ああ」
俺はアリアの質問に対して即座に答えた。
俺たちは後ろを向いた。しかし後ろには誰もいなかった。
「気にしても仕方ないし、早く行こうか?」
そう言うとアリアは「そうね」と言いながら歩み始めた。
少しすると湿原の中央に大きな蛇がいることに気づいた。
「あんなの報告にあった?」
俺がアリアとサンに聞くとアリアは即座に答えた。
「いいえ、聞いてないわね」
するとサンは、モバイルを開き言った。
「任務の中に巨大蛇の討伐があります」
俺たちは討伐するかどうか相談することにした。
「どうする?」
アリアは少し考えながら言った。
「討伐しなくても別に問題はないのよね」
「それに別に通り道でもないし」
「しかし、他の人にの迷惑になりそうだから、討伐をしましょうか」
そう言うと俺とアリアとサンは任務を受けると蛇に向けて走り出した。
「サンダーボルト」
そう言うと蛇の上から雷が当たり蛇の動きが一瞬だけ鈍る。
アリアとサンが一気に決めようとすると蛇は体を二人にぶつけてきた。
「くっ」
「……」
二人は吹き飛ばされた。
「大丈夫!?」
そう言うと二人はうまいこと着地した。
「大丈夫よ!」
「大丈夫です」
二人はそういうと蛇から距離をとった。
「アリア刀を貸してくれ」
そうアリアが聞くと、アリアは刀を投げた。
「はい!」
「サンキュ!」
そう言うと俺はサンに言った。
「サン!蛇の動きを一瞬だけ止めてくれ!」
「了解」
そう言うとサンは、ハンマーで衝撃波を出した。衝撃波をまともに食らった蛇は少しだけひるんだ。
俺が技をくり出そうとしたとき近くから女の子の声が響いた。
「お父さん!助けて!」
「女の子がどうして!?」
アリアは叫んでいた。
「くっ」
蛇は女の子に向かって行った。あと少しで女の子が食べられる瞬間に、サンが女の子を連れて回避した。
俺は蛇に乗って技を繰り出した。
「真空刃・斬」
そう言うと俺は蛇の体の上で大きく回転した。すると蛇の体が突如真っ二つになった。
俺たちは女の子とサンに向かって駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「大丈夫!?」
するとサンは立ち上がり言った。
「はい、大丈夫です」
どうやら女の子も大丈夫だったようで、傷もなかった。
「おーい!」
近くから男の声がした。
「お父さん!」
どうやら父親だったらしい。
「本当にありがとうございます!」
「ありがとう!」
そう言われると俺とアリアは父親に事情を聴いた。
「どうして、娘さんとはぐれたんですか?」
そう聞くと意外な答えが返ってきた。
「それが突然娘が蛇の方に向かって走って行ったんです」
「まるで何かに、取り憑かれているように」
そう聞くと俺とアリアは女の子の方を向いた。
「お姉ちゃんありがとう!」
そう聞くとサンは少し笑っていた。