今回はサークルメンバーとのコラボと言う事で、kokoato様とジーク(仮)様と私の三名で投稿する事となりました。
それぞれ視点が違うので、是非他の御二方の作品も読んで下さると光栄です。
※サークル活動につき一部を除いて更新間隔を開けていますが、この作品はサークル作品と言う事で通常通り投稿いたします。
~SAO~
ソードアート・オンラインは、世界初のVRMMOとして注目を集め、インターネット申し込みが一瞬で完売するほどの人気を見せた。
このゲームが、後に地獄と化すことも知らずに・・・。
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カタカタカタ。
PCのキーボード音が静かな部屋に響く。
この部屋の主はヘッドホンを装着してFPSをしながら、黙々とキルを重ねていた。
『そういえば、今日だったわね。』
しかし唐突に小隊を組んで居るフレンドからの(最近実装されたばかりの)音声入力型によるチャットが表示される。
「『何が?』」
『SAO』
「『あ、そうだったか...後ろ来てるぞ』」
『ありがと。もう3時過ぎだけど、やらないの?折角クラメン皆で買ったのに』
後ろに気付いていなかったフレンドは直ぐ様反転し、接近して居た敵をグレネードランチャーで吹き飛ばす。
「『グッキル。いや、それを言うならそっちこそ未だにこうやって戦闘してるじゃないか』」
『そりゃこっちの方が...というよりイベント中だし』
「『良いだろ、後30分だし、そっちはランカーほぼ確定なんだし』」
『そんな事言ってラストで下位プレイヤーが追い上がって来たらどうするの・・・というよりそっちの方が順位上じゃない、先に落ちたら?(ゲス顔)』
(落ちたら絶対にその隙に猛スピードで抜き去る気の癖に...)
思わずフレンドをキルしたくなるのを堪えて、会話を続ける。
「『こっちは化け物(褒め言葉)のアイツとの競争で忙しいんだよ、そっちこそ落ちたら?まぁSAOサービス開始の時間知らんが』」
『サービス開始は正午。もうとっくにかなりの人数が入ってる筈』
「『えっ...まぁ良いや、買ったは良いけど別に、FPSゲーのこっちの方が面白(小声)...』」
『ん?(威圧)』
「『畜生音声入力だから小声まで拾いやがった...というか狙撃されてるぞ』」
『それ位気付いてる...取り敢えずこっちはこの戦闘終わったら落ちるけどどうする?』
「『う~ん、後数戦してから落ちるよ』」
『りょ。ていうかそっちは何でSAOなんかに興味を持ったんだっけ?』
「『いや、なんかベータから武器の種類が大幅に増え、変わったらしいからワンチャン...って思って』」
『そっちの望んでる
「『んじゃ賭けるか?』」
『良いけどその代わり無かったら次回のイベントの装備、苦行と有名なアレのみね』
「『...いやあくまでも此方が言ってるのは来るかも、というあくまでも可能性の話でして...(冷汗)』」
『それなのに賭け、と。ふぅん』
「『...うん、この話は無しにしよう、敵来てるし』」
『キルしてもキルしても突っ込んでくる...イベントの終わりも近いから自棄になってるのかな?』
「『さぁ?まぁ自棄になればなる程こっちとしては楽なんだけど。もうそろそろ戦闘終了、勝利だ』」
ヘッドホンに勝利BGMが流れ始め、画面が切り替わり戦績の画面になる。
『んじゃ私落ちるから。』
「『了解。お疲れ、
『お疲れ、レイ』
レイ、と呼ばれた男は一段落ついた、と背伸びをする。その時、
「....ん?」
突如震える携帯。
マナーモードにしてあった事を思い出しつつ、ヴーヴー唸る携帯を掴む。
「...もしもし」
『もしもし、レイ?』
「あぁ、ケイトか。イベントどうだった?」
『ランカーギリギリ届かないって所かな。もう諦めた』
「早すぎだろ...まだ十数分あるぞ」
『いやSAOにそろそろログインしようかな、と』
「あぁ...じゃあこっちもそろそろログインするし何処かで合流するか?」
『そうだね、始まりの街を抜けてすぐの所とかどうかな?』
「こっちは殆ど情報知らないから分からんが...まぁ何かあれば連絡するよ。名前はいつも通りだろ?」
『その予定』
「おk、んじゃ、また後で」
『了解。また後で』
プツン、と通話が切れる音がする。
「ハァ...落ちるか」
本来は後数戦する筈だったゲームからログアウトし、何となくテレビを付ける。
『昨日15時頃、東京都港区の映画館で不良の暴動事件が発生、現場に居た学生らによって拘束され、駆け付けた警察官に身柄を確保されました。』
(え...不良弱w)
レイが心の中で若干引いていると、次のニュースに移る。
『続いてのニュースです。今日13時にサービス開始されたゲーム、ソードアート・オンラインの...』
ソードアート・オンライン。
今日だけで一体何度この言葉を聞いてきただろうか。
「......」
ふと、ナーヴキアと目が合う。
発売当日、FPSのクランメンバーでSAOと共に買ったこの機械。
VRは初体験なのでどういうものだか分からないが、少なくとも値段相応の物である事を願いつつ...
「...さて、始めるか。」
「リンク・スタート」
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仮想空間に入って初めにするのはキャラメイクなどの設定。
そこまでキャラ設定にこだわりが無い為、なんとなくで髪は黒、目を青、身長は170近くにする。
「ネカマはする気無いし、当然男だよな」
性別設定を男にし、そして名前。
「
他のゲームでも使っている名前。フレンドにも分かりやすくしたいし、何より長年使って気に入っている名前だ、当然他のに変えようなどとは思わない。
決定をした後ボーっと表示を眺めていると、始まりの街に転移する。
「此処が『始まりの街』かぁ...」
開始から少し時間が経った為、自分と同じように転移してきたばかりと思われる人は少ない。
「結構リアルに作られてるんだな...」
近くの噴水に腰掛けたレイはまずメニューを開いて設定をタップ、その中にある沢山の内容を一しきり見ていく。
「反転とか感度とか、流石にVRだからそんな設定は無いか」
レイは自分の何時もの癖に苦笑いしながらメニューに戻り、装備を確認する。
「初期装備...ある程度稼いだら変えたいな、武器は大事だし」
ある程度見て満足したレイは、メニューを仕舞い立ち上がる。
「さて、レベリングでもして感覚を鍛えるか...」
マップを見るのを忘れ、キョロキョロと始まりの街の出口を探す。
「あったあった、此処か。んじゃ何処か良い狩場を探しますか」
レイはそう呟くと、始まりの街の外へと出て行く。
それを尾行する影と共に...
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「イノシシ型のモンスター...まぁパターン覚えれば楽に稼げるか...?」
レイは約束を半分忘れ、草原でフレンジ―ボアと表示のあるイノシシの様なモンスターと対峙していた。
「この初期装備でいけるか不安だけど..まぁ死んで覚えるってのもアリだしな」
初期としてあった片手用直剣を軽く構え、目の前のフレンジ―ボアに迫る。
ザッ!
まず一撃、フレンジ―ボアに向けて袈裟斬りをする。
「ダメージの通りは悪くないか...」
一撃で3割近くHPが削れたフレンジ―ボアは、目の前のレイに突進攻撃を仕掛ける。
「おっ危な」
突進が直撃する寸前に跳びあがり半ば無意識に躱したレイは自由落下の勢いに任せてフレンジ―ボアの背中に一撃を加える。
先程より威力は上がったもののレッドゾーン止まり、フレンジ―ボアは着地した直後のレイに攻撃を仕掛ける。
「うわっとと、」
何とか反応して後方に下がるが、真っ直ぐに下がった為結局躱しきれた訳では無く、一撃を喰らってしまう。
「痛っ...くはないけど何だコレ」
一撃喰らった場所からの痛みは無いが、独特の不快感に襲われる。
その後フレンジ―ボアを撃破する事は出来た...のだが.....
「....慣れないと駄目だなこりゃ」
と言う事でフレンジ―ボア撃破から数分後、レイは少し離れた所でひたすら地面をコロコロ転がっていた。
「まずはVR自体に慣れないと...FPSの様に一人称視点だけど、その代わり操作はWASDではなく自分の身体を動かす感覚だしな...」
1~2分間コロコロしたら今度は逆立ち。
身体を動かす基本的なことを何度も繰り返し行い、VRという世界に
そして十分後。
今度は剣をひたすら振る。
しかしただ単に振るだけではなく、縦や横、変な持ち方などもして、剣の重み、そして
重心、振った場合の動きなどをあらゆるものを脳に慣れさせる。
「...よしっ!」
そして。
「がぁっ!」
調子に乗って5匹固まって居る所に突貫、二匹撃破するも〝斬る〟事と一対多に慣れて居らず、ギャグマンガ宜しく豪快に吹き飛ばされてHPゲージを赤に減らした。
そして。
「...っふw」
「おい誰だ笑ったの」
「ヤバッ」
思わず無意識にツッコミをしてしまったが、途中で違和感に気付く。
「...何処に誰が居るんだ?」
レイは笑った犯人探しに立ち上がろうとするが...
「...っしまったまだ三匹残って...!」
すぐ近くまでフレンジ―ボアが接近、今にも襲い掛からんとしていた。
「三匹相手は...っキツいぞ...」
三匹が一斉に突撃して来る。
少しでもダメージを減らそうと一匹に狙いを絞り、斬りかかったその時―――
レイのすぐ側を高速な〝何か〟が掠め、レイの無防備な背中に攻撃をしようとしていたフレンジ―ボアに命中、注意が逸れる。
その隙に一匹倒したレイは、残る二匹の内注意が逸れていないフレンジ―ボアに狙いを定めて攻撃する。
「ッラァ!!」
突撃をひらりと躱して横合いから一閃、更にフレンジ―ボアがレイに向き直す前に跳躍、
剣を上から突き刺す。
それを支点に、まるで前転でもするかのように回転、着地と共に剣を引き抜く。
当たり所が良かったのかフレンジ―ボアはポリゴン片となる。
「っ後もう一匹!」
そう気合を入れてフレンジ―ボアの
かなり離れた場所に、草むらに突進していくフレンジ―ボアの姿があった。
「どういう事...」
そして次の瞬間、
「!?」
草むらから〝何か〟が飛び出し、フレンジ―ボアはポリゴンになる。
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~数分後~
レイは草むらに向かい、其処に隠れていた人物と対面する。
「一体何時からそこに居たんだ...?」
レイの目の前に居るのは、水色の髪と猛禽類の様な獰猛な眼が特徴な、女性プレイヤー。
「そりゃマップも見ないで街を出る所から吹き飛ばされた所、ずっとコロコロ転がってた所、貴方の人に見られたら恥ずかしぃ~場面は全て見てたわよ、
「...やっぱりシノンか」
「やっぱりって何よ。シノンって名前の別人かも知れないのに」
「いや、そんな怖い目の「ん?(威圧)」い、いやピンチの時に石を投げて助けてくれたその投擲の正確さからそうなんじゃないかなって(震え声)」
以前リアルであった時に〝ある事〟が原因でシノンの威圧がトラウマになっていたレイは、直ぐ様身の保全に走る。
「あの速度で飛んできたものを良く石だと分かったわね...まぁそれは兎も角、一緒にレベリングする?一人じゃ効率悪いだろうし」
「うん、まぁそうだね...まだ一人で複数相手はキツイし」
「それはストーカーしてたから十分知ってます♪」
「...。」
話ながら少し歩くと、フレンジ―ボアが二匹出現する。
その内一匹をシノンが投石でおびき寄せ、もう一匹をレイが攻撃する。
ほぼ同時に撃破した二人は、完全にレベリングを作業化していた。
((マズい...暇すぎる...!))
同時に同じことを思ったシノン達は、
どちらがより遠くのフレンジ―ボアに石を当てられるかを比べて暇つぶしする程に...
(※そのフレンジ―ボアは後でレイ達が美味しく
そんな中で(傍から見れば)キャッキャウフフと楽しく(実際はお互い暇を潰すのに必死)レベリングをしていた。
...待ち合わせをしていたケイトの事などすっかり忘れて。
「あれ?何か忘れている様な...まぁ良いか」
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レベリングを続けてある程度経った二人は、一旦始まりの街に戻る。
レベリングで稼いだコルで何かしらを買う為に来たの...だが
「普通に大通りので良いじゃない」
「い~や、こういうゲームは絶対分かりにくい所の方が隠れアイテムがあるに違いない」
「ハァ?ぼったくられたらどうするの」
「その時はもう一度レベリング出来ると思えば良いじゃないか」
「撃つよ?」
「ハハハ、銃も無いのになにを「斬るよ?」ハ、ハハハ此処は圏内「何時か背中刺すよ?」...た、ただ此処は譲れねぇ!」
始まりの街のど真ん中で喧嘩を始める二人だが、幸い周りが騒がしい事もあり其処まで注目はされていなかった。
「...じゃあ、仕方なくレイに従ってあげる。ただ高かったり、私に何かあったらレイ一人で補填ね」
「...あぁ分かった」
~10分後~
「ね、ねぇ、まだ?」
「まだだ」
「さっきもお店あったじゃない」
「いや、そんな所じゃなくて、更に奥に...」
「さっきのだって十分に奥じゃない!もう行き止まりになるんじゃない?」
その時、レイが何かを捉える。
「..ん?」
「どうしたの?」
それは、行き止まりの最後の建物の店。
「あった....此処にしよう」
ただ、この店との出会いが今後の二人の、そしてSAOの分岐点になるとはまだ誰も予想して居なかった。
「お邪魔しま~す..」
薄暗い店の中には、他の店にあるような剣がおいてあるだけ。何やら怪しいポーションの様な物もあるが、高すぎて買う気にもならない。
そんな中。
「これは...?」
店の奥に隠れる様に置いてあったのは...
「短剣...それに毒と針...?」
それらが置かれていた場所の上には―――
『暗器』
とだけ、書かれていた。
(え?え?どう言う事だ?まさか本当に隠し武器?ヒャッハァ―茅場さん最高~~ッ!
というか武器の追加ってこれの事かな?
なら他の店に並んでない筈は...でも無かったしこれ高ッ...
これまさか本来は手に入らないor入り辛い、後上層に行かないと無理とか
そう言う物なんじゃないかな?)
頭の中がカオスな事になっているレイに気付かず、シノンは興味ありげに色々なところを見まわす。
「なんか、結構珍しいのもあるみたい、此処。値段は高いけど良いかも」
結局、シノンは細い片手剣と防具一式を買った。
しかし...
「ほら、行くよ」
「....。」
「買いたい物あるの?」
「あるけど..コル足りない..」
「ハァ...仕方ない、少しなら残ってるからあげるよ。ホラさっさとする」
「スマンな...」
所で、とシノンが口にする。
「?」
「何を買う予定なの?」
「え?あ、あぁ片手剣。先に店出てて良いよ、此処暗いし」
「まぁ良いけど...」
レイはシノンが見えなくなったと知るや否や急いで店員NPCにコルを支払い毒付き短剣を購入する。
「暗器だけど、まぁ剣だしSAOの世界観に合ってる...かな?まぁ茅場さんの気まぐれで暗器が実装されたのは良かったな...この調子で銃が来てくれると一番嬉しいんだが」
「何が?」
「うわっ何時から其処に!?」
レイが店内でブツブツ呟いていると、いつの間にか隣にシノンが居た。
「余りに遅かったから何してるのかな~って」
「いや、購入に手間取っちゃって...」
「...じゃあそう言う事にしておいてあげる。さぁ速く行くわよ。武器の使い心地も確かめたいし、もう一回レベリングに行かなきゃだから」
「えぇ...」
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フレンジ―ボアの居る狩場に戻って来た二人。
今回は固まって3匹、少し離れた所に4匹居た。
「じゃあどっちが多く狩れるか勝負ね」
「了解、んじゃ負けた人は一食お奢る」
「乗った!」
そう言うや否やシノンが走っていってしまった為後を遅れない様について行く。
「ッ!」
シノンは一気に三発石を投擲し、全て当てて自分にタゲを向けさせる。
殆ど時間差なしに突っ込んできた三匹を華麗に躱し剣で確実にダメージを与えていくシノン。
これに加わってもシノンがキルを取るだろうと悟ったレイは、四匹の方に向かう。
「シノンは戦闘中だから見えないだろうし、此処で使ってみるか...」
この何ともロマンを感じさせる(レイ個人の感想)暗器を使う為、シノンから一番離れているフレンジ―ボアに向けて短剣を突き刺す。
其処から即座に剣を初期の直剣に切り替え、もう一度斬り掛かる。
威力が足りず数パーセント残ってしまったが、短剣にデフォで付いてきた毒のお陰で削りきる事に成功する。
「これ意外と便利だな、デフォで毒あるから結構使い勝手良さそう..ただ使いこなすまで少し掛かりそうだけど」
二匹目も同じ様に撃破して、三匹目。
暗器は見られない様に隠すのがロマン、他人に知られたら暗器の価値が無くなる!と(勝手に)思っているレイは、万が一の事も考えて直剣だけで対処する事に。
「直剣も慣れれば強いな...ただ毒が無いとなぁ」
などと呟きつつ、最後の四匹目を潰そうとしたその時―――
レイの横から光と共に猛スピードで何かが通り過ぎる。
その〝何か〟は最後のフレンジ―ボアに向かっていき、ど派手なエフェクトと共にフレンジ―ボアを瞬殺する。
「...はい?」
その光の正体は―――
「はい、一食御馳走様です♪」
満面の笑みのシノンだった。
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「一体何なんだよアレ...」
後一体と言う所で掻っ攫われたレイは不機嫌そうに尋ねる。
対するシノンは満面の笑み。
「あれ?あぁソードスキル、知らないんだぁ。ごめんね~知らない技使っちゃって♪」
(クッソウゼェ...)
心の中の罵倒も不機嫌そうな表情も、勝負に買ってご満悦のシノンにはむしろご褒美である。
「ソードスキルっていうのは、さっきみたいな強力な一撃を出せるものなの。簡単に言えば必殺技。ただ、何事にもデメリットがあるでしょ?
だから、ソードスキルは使うと硬直時間って言うのがあって強制的に動けなくなっちゃう時間があるの。
だからHPに余裕のあるボス相手とか、一対多で範囲攻撃以外のソードスキルとか
使うと、ただ単に手の込んだ自殺になるって訳。
まぁさっきみたいな雑魚一体相手だと物凄く便利なんだけどね~♪」
(キレたら負けだキレたら負けだキレたら負けだ....)
そんな事をして、至って平和だった・・・・・
そう、この時までは。
突如鐘の音が鳴る。
「ん...?」
直後、二人の体が光始める
「もしかして強制転移!?」
「だとしたら一体何が...」
シノンとレイの驚きを余所に、転移が発動する。
「此処は...始まりの街?」
「そうみたいだな...」
強制転移されたのは二人だけでは無かった様で、次々にプレイヤーが転移して来る。
「おい、何だよこれ...」
「早くログアウトさせてくれよ...」
周囲の声に二人は戸惑う。
「ログアウト出来ないってどういう事?」
「さぁ、バグかなんかなんじゃないのか?」
レイはそう言いながらも、壮絶に嫌な予感に駆られていた。
その時、誰かが指をさした。
「お、おい...何だよアレ」
近くに居たプレイヤー達が指さした先を見る。
段々気が付く人が増えていき、その内全員がその存在に気付く。
当然レイ達もだ。
全員の視線の先には、気味の悪いローブで全身を覆った巨大な人が居た。
『ようこそ、プレイヤー諸君。私の世界へ』
『私の名は茅場晶彦。今やこの世界をコントロール出来る唯一の人間だ。プレイヤー諸君はログアウトボタンが消失している事に気付いているだろうが...
それはゲームの不具合ではない。』
「どういう事だ...?」
レイは嫌な予感を抑えながらも呟く。
その時、ふと隣のシノンが僅かに震えている事に気付く。
『また、外部からのナ―ヴギアの停止、または解除が試みられた場合―――
ナ―ヴギアの高出力マイクロウェーブが、脳を破壊し生命活動を停止させる。』
シノンの震えが少し強くなる。
『この事は既に報道各局や当局に知らせてある。因みに現時点で親族や友人が警告を無視し、その結果213人がアインクラッド及び現実世界から永久に退場して居る。』
「嘘...だろ?」
『また、ゲーム内でHPが0になった時も、同様にマイクロウェーブが脳を焼く。
諸君がこのゲームから解放される条件はただ一つ、このアインクラッドの頂点、第百層へ辿り着き、其処で待つ最終ボスを倒しゲームをクリアするのみ。』
「何故そんな事を...」
レイの呟きは虚しく空に消えていく。
『それでは最後に、私からプレゼントを送らせて貰おう。アイテムストレージに入って居る。確認してくれたまえ』
「手鏡...?」
アイテムストレージには、手鏡が追加されていた。
レイは嫌な予感に駆られながらも、それでも装備する。
その瞬間―――
「なっ!?」
レイの身体が突然光る―――
否、周囲のプレイヤー達全員が光に包まれる。
「こ、これは...」
その光が収まると...
背丈がより小さくなり、現実と同じ身体になっていた。
横を見れば、シノンも現実と同じ黒髪になっている。
「どういう事だよこれ..?」
唖然としている中でも茅場晶彦の説明は続く。
そして――――――
『―――それでは以上でソードアート・オンラインの正式サービスのチュートリアルを終了する。諸君らの検討を祈る―――』
―――このゲームが、地獄に変わった瞬間だった。―――
唐突ですが慣れって大事ですよね。本文でも慣れでフレンジ―ボアをキルしてましたが、実際に私のやっているゲームでは毎回テストで何回も使って慣らしてます。あれやるのとやらないのとではキルレが結構変わりますw