取り敢えず一旦補給をしようと言う事になり、シノンとレイは小規模な街に向かった。
「んじゃ、ポーションとかあったら買って来るから」
シノンはそう言って離れていく。
その時、
「...あ、これはこれは屑さんじゃないですかぁ」
真後ろから行き成り声を掛けられ(しかも酷い呼び方)、驚くレイ。
「はぁ!?」
余りに失礼な呼び方に半ギレで後ろを振り向く。其処には...
額に青筋を浮かべた、とても〝イイ〟笑顔をしている男性が居た。
「....あっ」
その人物は、
「ケ、ケイト...さん...」
レイが約束をすっぽかした、その相手だった。
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冷や汗を尋常じゃない程流す男と、それを笑顔(※目は笑っていない)で見つめる男。
奇妙な空間が、其処には広がっていた。
「.....あの、」
「何でしょう?」(ニッコリ)
「弁解しても良いですか?」
「駄目です」
「アッハイ...」
この間僅か五秒。
それだけの時間で、レイは既に土下座に移ろうとしていた。
「...まぁ、其処まで怒って無いんだけどね?」
土下座をしそうになっているレイ。
ケイトは流石に其処まで怒ってはいないと苦笑いをしながら止める。
「まぁ取り敢えず合流できたし、情報交換でもしようか」
約束をすっぽかした事を水に流し、既に平常運転に戻ったケイトは、この非常事態に対応するためにレイと話し始める。
「取り敢えず、レイはこのデスゲーム、どう思う?」
「...本当かどうかは死んでみないと分からない。まぁ万が一でも死なないようにレベリングをしっかりするしかないな、もしこの世界がまだゲームとして成り立っているのなら。」
〝ゲームとして成り立っているのなら。〟
もしプレイヤー達を本気で殺そうとするなら、ダメージの入らない敵などを量産すれば良い話だし、そもそもそんな事せずとも殺せる筈である。
少なくとも今は、敵は通常通り死ぬしレベルも上がる。
「まぁ、今する事はレベリング、後この現実に慣れる事しかないって事かな」
ケイトは、深く考え込んでしまったレイを苦笑いで見つめながら結論付ける。
「だな。」
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この後同じゲーム仲間であるシノンが買い物から戻って来て合流、その後レベリングを再開する事になった。
その甲斐もあって三人は現在のプレイヤー達の中でもかなりの高レベルとなる。
「近々第一層の攻略も始まるんじゃないかな...」
「だと良いけど...」
ケイトの言葉に、シノンは若干不安そうだった。
「まぁ、攻略に必要なレベルに達してる人はある程度いるだろうけどね、我々含めて」
レイはそう言いながらも、表情は険しい。
「レイの危惧してる事って、どれだけ慣れてるかでしょ?」
ケイトはレイの考えを見抜く。
「レイの考えてるのは、此処で死んだら現実でも死ぬ、そんな現実を受け入れて、その上で自らの命が掛かっている戦いに挑めるか、という事でしょ?」
「...日頃訓練を重ねている兵士だって、実際の戦闘でPTSDになる。勿論それは
全員ではないが、ましてやゲームを知っているだけの素人が命を懸けて戦うとなると...」
レイは暗い表情のまま呟く。
「...錯乱して敵味方の差別なく攻撃する奴が現れないと良いが...」
「そう言う事が起きたらレイはどうするの?」
シノンの問い掛けに、レイは顔を上げる。
「...さぁ、その時になってみないと...分からないな」
自分が先陣を切って投稿するとはいえ、投稿者の勝手なイメージを相手主人公に押し付けるゲス投稿者こと私です。
このままケイトさんは天使の様に優しい人という印象を植え付けるんだ...