ケイト達は、三人が集合した場所である小規模の街を拠点に日々レベリングをしていた。
2週間程経ち、三人で効率よくレベリングが出来ていると言う事もありレベルはかなりのものとなっていた。
「よし、今日はこれ位にしようか」
最後の一匹を狩ったケイトは二人に声を掛ける。
拠点にしている街へと帰る三人。
その時、偶然ケイトの真後ろで新たにモンスターがスポーンする。
「ケイト危ないッ!!」
それに気付いたシノンが叫び、ケイトは咄嗟に動こうとするがギリギリ遅かった。
モンスターの一撃でケイトのHPが3割ほど減り、ずっと使用して居た初期の防具も壊れてしまう。
幸いその後直ぐシノンとレイによってモンスターは倒されたが、ケイトの装備が壊れてしまった為街にある武具店へと向かう事になった。
「いらっしゃい、何をお求めで?」
店へ入るとNPC店員が三人の元へとやって来る。
「胸当てを一つ。後この際だし他のも新調するか」
「はい、胸当てですね。何個かお持ちしますのでその間店内をご覧になって居て下さい。」
NPCがそう言って店の奥へと入っていく。
「取り敢えずポーションの補充は確定だとして、後誰か欲しいのある?」
「ん~...レベリングのお陰でコルは十分にあるし一応補助として片手剣をもう一本欲しいな。あと靴ももう少し強い奴にしたい」
そう言いながら店内を物色するレイ。
「私は剣も強いのがあるし、今のままで良いかな...」
シノンは特に欲しい物がないようだ。
「防具とかは?」
相変わらず商品に夢中なレイはシノンに適当に質問する。
「防具はレイと買った時のがあるから大丈夫。」
店員が戻ってきて、ケイトに胸当てを数種類見せた。
「これなんかどうです?重いですが防御力はかなり良い物です。」
「これは?」
ケイトが指を指す。
その先には至って普通の胸当てがあった。
「これですか?これは防御力も中途半端だし重量も其処まで軽いと言う訳ではありませんよ?敢えて言うなら値段が安いくらいで」
「じゃそれで」
ケイトは悩む事無く即決する。
「良いの?そんな至ってフツーので」
シノンは金欠のプレイヤーしか買わない様な代物を買うケイトに驚く。
「何事も普通が良いんだよ、尖った性能はかえって危ないし」
確かにねー、と納得するシノン。
・・・・一方。
「これなんかどうです?防御力は殆ど無いですがこれを履くと跳躍力が大幅アップ!兎の様に飛び回る事が出来ますよ」
「おぉ!」
「そしてこちらはなんと、足の裏から火焔を出す事が出来ます!尤も自分もダメージを喰らいますが、見た目もカッコいいですし、どうです?」
「ぉおおお!」
尖った性能とロマンをこよなく愛する
火の出る靴を試着まで行きながらも最終的にシノンが勝手に他の靴を購入した事で夢のロマン装備を購入できなかったレイは、シノンに半分引きずられながら店を後にする
途中隣の店で必死な形相でアイテムを売る変な奴を横目に挟みながら三人は住処にしている家へと帰る。
....レイがずっと引きずられたまま....