天使と転生と妄想
突然だが、高校の入学式である今日。俺は車に轢かれ呆気なく15年の人生に終止符を打った。
それはいいんだが――いや良くはないが――気がついたら真っ白な空間にいたのだった。
「まるでTRPGみたいだな。クトゥルフで言うと、起きたら一面、白い部屋にいました。目星成功で、よく見てみると奥の方に小さな机と椅子、ドアがあるようですって感じか。いや何もないんだけどね」
自分と友だちの卓以外でやったことはないが、とりあえずで目星を振るのは他も一緒だろう。多分ね。
「そんなことを考えていると目の前に女の人が現れた。その人は自分の事を神だと言うが、ふむ、確かに地球上では見たことがない程美しかった。
彼女は言う、“貴方を間違えて殺してしまいました、どうか違う世界ですが生き返って下さい”勿論俺はOKを出す。だって普通に面白そうだもんと答えると、彼女は満開に咲く花のような笑顔でお礼を言うのだ」
「となるのが理想なんだが、誰も来ねぇな。ここは死後の世界と言うことでOKなのではないかと俺は思っているのだが、それに対する答えを持ってくる人がいないとなると、これはマジでクトゥルフ神話フラグ来たんじゃね?ミ=ゴでもニャル様でもどんと来いやァ!」
などと独り言を言っていると、急にスウっと意識が遠退く感じがした。
なんだなんだ、やっと神様登場か!と目を輝かせた――この時既に目は開いていなかったが――後、目の前が真っ暗になった。
そして、目が覚めたら、体が縮んでしまっていた。
ウソォ!?
神様も見ずにいきなり転生するとか……、絶望だ、この世界に絶望したッッ!と考えながら手を見てみる。視界がボヤけているがそんなの知らねぇ、俺は俺の小さくて可愛い姿を堪能するのだ!
俺の今の手は、すんげぇ小さい。あとなんかフニフニしてそう。絶対柔らかい、感覚がもっとしっかりしてから沢山触りたい。
自分の手を開いて閉じてとやっていると、隣で何か物音がした。結構大きな音だ、俺が中学生だったらその音を立てた奴を殺しにかかってたな……と厨二病のようなことを考えながら、どーせ父親とかそんなもんだろうと隣を見ると――
――天使がいた。
どうやら音を立てたのは天使のようで、顔を歪ませて固まっていた。
そして、泣くか?いや泣くなよ?頑張れ!と思って見ていると、あちらもまたこちらをジッと見つめてきたので、とりあえず和ませようと笑ってみた。
そしたら、天使も笑ってくれた。俺の妄想の女神なんて目じゃないほどに、可憐に笑ったのだ。
その笑顔を見た俺は、転生する前と同じように気を失った。
やってしまった狩人小説。
定期投稿は絶対無理なので気がついたら増えてた感じになると思います。
主人公の名前まだ決めてません、どうしましょう。
10/18 いろいろと手直ししました。少しだけ読みやすくなったでしょうか?