こんにちは、エレニです。
俺の言葉を聞いた
そう、考えてもみたら俺はこんなキャラではなかったなと思い出した。
前世で俺は日々いい加減に、ぐうたらと過ごすことが好きだった。物凄く好きだった。正直学校行かずに家でごろごろと小説を漁るのを生き甲斐としていたぐらい俺は動くことが嫌いだった。
勉強は好きだった。しかし学校に行くまでの道が嫌いだった、大っ嫌いだった。学校が来いと何回言ったことか。
そんな俺が変わったのは、転生して、シプアに会って、前の家族を思って、今の家族が好きになっていったからだろう。
前の家族には申し訳ない、また会いたいと思い続けた。だから大好きな今の家族には俺のことであんまり心配してほしくないと思った。
だから文字を覚えた。生きていくのに必要なものだったからだ。
だから力を願った。守るのに必要だと思ったからだ。
でも俺はそこまで色々な事を考えて生きていくことが嫌いなのだ。言っちゃあ悪いがシプアのように単純に物事を考えて猪突猛進に生きていく方が好きだ。そんな簡単に行動に移すことができないところはあるが。
まあ、だから俺は考えるのを放棄することにした。
と言っても家族のことは今後も考えていく。
それに、そんなことより今の事を考えなくてはいけないだろう。
ハンター試験までに四大行を習得しなければ、俺は試験中に死ぬ。死ななくても目をつけられて殺されるかもしれないし、そうなったらもう笑い話では済まされない。
出来れば防御面に力を入れて修行したい。堅とか硬とか隠とか使えるようになりたい。そのためには今以上の修行が必要になってくるだろう。
だって主人公組でもあんなに頑張って修行してたんだし、俺天才じゃないし。
特に堅は練を覚えれば使えるので希望が湧いてくる。
硬は下手したら死ぬ――しかも師匠が天然バカなので手加減ができないのだ――から完成はしないだろう。
でもほら、まず気配を絶ってしまったらそんな目立たず試験に望めるのだから隠は必要だ。
堅と隠は最重要項目の1つだ。生き残るを目標に頑張ろう。
さて、目標もできたし枝でも拾ってくるかと森がある方向に歩みを進める。
「じゃあシプア、今度こそ俺は燃やせるもの拾ってくるから」
「……はっ!行ってらっしゃい」
行ってきますと返事をしながら練の練習をする。こういう余った時間にも身体を鍛えれば良いのかと頷きながら歩く。
途中、練のコツが掴めてきて自分の成長を感じながら空を見上げる。
あぁ、星が綺麗だなぁ。
考えるのを放棄したエレニの話でした。
四年という短い月日で、どれだけ彼を成長させてくれるのか、シプアに期待ですね。
次回からハンター試験編になります。長かった。
閲覧、お気にいり、評価ありがとうございます。これからやっと原作に関わっていきます。これからもよろしくお願いいたします。