こんにちは、エレニです。
「何?知り合いでもいた?」
「ゾルディック家の坊っちゃんがいたので挨拶してきました」
「へぇ、そんなお坊ちゃんでもハンター試験とか受けんだな」
「まあ、ハンターしか入れない場所とかも多いですし。……兄さん、絶対にゾルディック家の方たちと関わらないようにしてください。兄さんの大好きな平々凡々な生活ができなくなります」
「シプアが当主さんのお父さんに嫁入りしたらそんなこと言ってられないけどね」
そう、何を隠そううちの
しかも初恋である。羨ましい妬ましい。
「それも絶対に阻止しなければいけません。あんな殺し屋一家に混じったら、兄さんなんて簡単に死にますよ」
「なにそれ怖い、絶対関わらない」
ハンター試験に挑むと決めたとき、元からイルミに関わるのは無しの方向で考えていたが、そうか……キルアもダメか……。
「ショタなでなでしたい」
「キモい、爆発しろ」
俺はリア充じゃないから爆発しません。ボマー呼んでこいボマー。
それからまたしばらく経って。
今階段を走っている。脱落者も多く出ていて階段にうつ伏せにしている人たちをジャンプしながら避けていく。体力には自信があるんだ、体力だけは。
「後もう少しで出口かなぁ」
「だといいんですけどね。流石にしりとりも飽きてきましたし」
「アクタしりとり強すぎ、面白くない」
俺にもっとボキャブラリーがあったらいい暇潰しにはなるのだろうけれど、俺は戦闘中に急に成長するような人間ではないのでな。
「あ、光が見えてきましたよ」
「おぉ!久しぶりの太陽だ!神の恵みだ!シプア神様ぁありがとうございます!」
「姉さんが聞いたら殴られそうですね」
「とー、ちゃく!」
「兄さんお疲れ様でした。第一試験はこれでクリア、なんてことないですよね?」
そうだったら楽すぎますよと言っているが、それを死にかけてる人間が周りにいるところで普通に言うか?
「隠しているので大丈夫です」
「あ、俺いつの間にか解けてる。隠しなおそ」
影薄くなりました。
「ヌメーレ湿原、通称“詐欺師のねぐら”」
隠の確認をしているとサトツさんの説明が始まった。
その話を聞いているふりをしつつ、周りを見渡す。まだまだたくさんの人がサトツさんを囲んでいる。
むさい男たちの中に光輝く少年たちがいる。癒しだ。サトツさんもむさくないのだが、何故か俺たちの周りにはむさい男が多いのだ。汗のにおいがキツい。
「嘘だ!そいつは嘘をついている!」
風向きを気にしつつ男の声に耳を傾ける。サトツさんが偽物じゃないくらい正常の時ならわかるだろうが、今は走って酸素が足りなく、そしてそれを言われる前にサトツさんに脅されたから騙されたと勘違いしてしまう人もいるだろう。実際周りにいる少数はサトツさんを疑いの目で見ている。
原作を朧気に思い出していながら周りの声を聞いていると、急にシュッという音が聞こえた。そして話していた男の声も途切れる。
「あの男、やはり要注意人物ですね……」
隣で
あまり進んでいません。すみません。
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