多分転生したから第一目標:生き残るで頑張る   作:成金黒兎

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第二試験 合格?不合格?

 こんにちは、エレニです。

 

 ブハラさんの試験は呆気なく終わり、メンチさんの寿司を課題にした試験が開始された。

 俺は寿司を知っているし、この課題は達成しなくても大丈夫ということも原作を読み分かっているので暇潰しに(アクタ)の推測を聞いていた。

 

 箸で掴めるぐらいに酢飯を握り、醤油につけて食べる。ただそれだと簡単すぎるので何かの食材を採ってこなくてはいけない。

 要約するとそんな感じだった。何の食材を採らなくてはいけないのかまでは分からないそうだ。

 流石俺の弟、頭がよくて観察力もあるとは助かる。まるでクラピカのようだ。勉強をたくさんしている者同士仲良くなれるのではないだろうか。

 

「魚ァ?ココは森の中だぜ!」

「声がでかい!」

 

 夫婦喧嘩をしているように見えるクラピカとレオリオの声にすぐ反応し、川へ走る(アクタ)と俺。

 (アクタ)はレオリオの声に感謝しながらも、悔しそうに顔を顰めていた。

 

「まさか情報力で負けるとは思っていませんでした」

「まあ、父さんの持ってる本には書いてなかったしなぁ」

「もっと鍛えねばなりませんね。頭も体も」

「これ以上やられたらもっと追い付けなくなるって!やめてくれよ」

 

 途中方向を確認しながら走っていた俺たちは、迷うことなく川に着くことができた。

 そして魚を探していると、数秒後に俺たちが来たところから強面の男たちが現れた。どうやら俺たちが出た後すぐに追ってきた人たちらしい。

 (アクタ)が魚を五匹程捕まえて俺も二匹捕まえた頃、俺たちにヒントを与えてくれたクラピカとレオリオ、他数名がやって来た。

 

「兄さんは少ないですが、これで一旦戻りましょう」

「お?いいのか?こんな少なかったらすぐ戻って来ちまうことになるぞ」

「俺の魚をあげますよ。俺はすぐに終わると思いますので」

「なにその自信」

 

 

 

「寿司のこと、知ってた?」

「いえ、知りませんでした。ですが貴女の持っている道具などから何となくですが作ってみました」

「そう……、いただきます」

 

 俺はメンチさんの前に立つ(アクタ)の後ろに並び、順番待ちをしていた。

 (アクタ)は試験会場のキッチンに戻ってくると、綺麗に魚を下ろし、職人程ではないが中々速い手捌きで寿司を完成させていた。

 形も寿司っぽく、後は少し山葵があればそれなりに美味な寿司になるだろう。これを寿司を知らない子が作ってしまうことに驚愕した。

 勿論俺も作ったが、何か見るからに美味しそうではない。魚の下ろし方からしてプロとアマの違いが出ていると言われそうだ。そう考えると(アクタ)もまたプロの執事であるのだろう。俺は鼻が高いぞ。

 他の受験者が帰ってこないうちに提出してしまおうとすぐに並んだのである。他の受験者に寿司を見られるのは、挑戦権が減ることを示唆しているからだ。

 まあ、早く試験が終わることを望んでいる身としてはそれでもいいのだが。

 

「悪くない。これだけの情報しかなかった中で少しのネタバレはあったけれど、これを作れるのなら問題ないわね」

「ありがとうございます」

「354番、合格よ」

「では兄さん、後は頑張ってください」

 

 そう言って(アクタ)は早々に森の中へと入っていった。

 あの子普通に単独行動多すぎるね、叱らないと。

 あと(アクタ)の評価が終わるまでに帰ってきた人は0である。どれだけ俺らが急いだかわかるだろう。

 

 あれ?そういえば原作変わっちゃったけどどうしよう。

 そう俺が思うのは、不合格を言い渡された直後だった。

 

 

 




 ロリもショタもいない健全なページになりました。

 閲覧、お気にいりありがとうございます。
 これからもよろしくお願いいたします。
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