多分転生したから第一目標:生き残るで頑張る   作:成金黒兎

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第三試験 開始前

 こんにちは、エレニです。

 

 第三試験に行くための飛行船に乗った俺たちは寝る場所を確保するためにさ迷っていた。

 いつでも人目につく場所で、それなりにゆっくりと休めそうな都合のいい場所なんてあまりない。

 あるにはあるのだが、そういう所には大体強い人がいたりするのだから皆考えることは同じだ。

 さ迷っているとゴンくんとキルアが前から走ってきた。俺も(アクタ)も隠をして端っこを歩いていたから気づかれることもなく見送ることができた。キルアがこちらを振り返ったのが気になったが、多分俺の隠しきれないオーラが少しちょっかいを出してしまったのだろうと思うことにした。キルアが自分の尻を隠してるとかそんなことは気のせいだ、多分。

 

 いいところを見つけ、じゃあシャワーでも浴びようかと二人で途中見つけたシャワー室へ入る。誰も入っていないことは確認済みなので、少し熱めのシャワーを浴びながらホッとリラックスする。

 今日は何だか疲れた一日だった。これが気苦労と言うものか。

 前世でも体験したことのないそれに少し成長しているなと感じることができた。これでもお兄ちゃんで、前世では体験したことがない16歳というものを実感することが出来ているのだ。幸せな事だと思う。

 

 さてシャワーも浴びたし、髪も乾かした――鞄の中にドライヤーがあったのでそれでバーとやった――し、あとは寝るだけという時。

 それは突然現れた。

 

「やあアクタ、ちょっと面貸しなよ」

「イルミ様、やはりあなたでしたか」

「早く来て」

「わかりました。じゃあちょっとだけですよ?」

 

 そう言って(アクタ)は何処かへ連れていかれた。俺は勿論寝た。ちょっとだけは男女どちらも信用ならない言葉なのだ。

 

 翌朝、目が覚めると(アクタ)が毛布に包まって寝ていた。疲れを感じさせるその顔に、昨日はお楽しみでしたねと声をかけながら二度寝の準備をする。

 (アクタ)が起こしてくれるだろうという期待を込めて寝る。夢は見なかった。

 

 そして俺も(アクタ)も寝坊し、第三試験に出られなくなるギリギリの所で会場に足を踏み入れた。何故誰も起こしてくれなかったんだと訴えたくなったが、普通の受験生はまず俺たちの気配なんて分からなかっただろうし、試験管たちも受験者が減るのは監視の目が少なくすむと思ったのだろう。少し嫌そうな顔をされた。そして、俺たちの事がわかるであろうヒソカやイルミさんを見てみると、一方はクスクスと愉しそうに笑い、もう一方はカタカタと言っていた。何を言っているかなんて俺には分からなかったが、(アクタ)は殺気立っていた。おい、やめろ。

 

 とりあえず、これから第三試験が始まるのだ。心を入れ換え頑張ろう!と意気込みつつ、(アクタ)を壁にして変人たちの目から逃げるのだった。




 少し前に書いていたショタのせいで少しエレニが暴走しそうになり気を付けながら書きました。エレニはただ小さい子とお姉ちゃんが好きなやつなんです。

 閲覧、お気にいりありがとうございます。
 こんな変態主人公ですが、これからもよろしくお願いいたします。
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