多分転生したから第一目標:生き残るで頑張る   作:成金黒兎

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第四試験 開始?

 こんにちは、エレニです。

 

 突然だが俺は今森のなかで一人、息を潜めている。

 第四試験が始まって半日で俺と(アクタ)は目当てのナンバープレートを奪い――(アクタ)が見付けてくれた――、暇になった時間を利用して訓練しようと(アクタ)に言われ、かくれんぼの最中なのだ。

 隠れるときは隠を使いこなす訓練だと言う。

 逆に捜すときは円を使う。俺はまだひろい範囲まで広げることが出来ないので、感覚を掴む訓練ということだ。

 スタートしてから早3日、流石に俺も付け焼き刃の隠ではなくちゃんとした形の隠になってきていると思う。

 初日は100数えたあとすぐに見つけられてたし……、今は10分は耐えられるようになった。

 ……まあ相手は円を使っていないし、捜すときは一時間はかかるのだが。

 今俺は捜される側、鬼は(アクタ)ともう一人。

 

「見つけた」

「あちゃあ、もう見つかっちゃったかぁ」

 

 2日目の午後にナンバープレートを取り、暇そうにブラブラと歩いていたキルア・ゾルディックが相手である。

 

 

 

「だぁ!くっそぉ!アクタもエレニもズルしてんじゃねぇの?何で俺だけこんなにすぐ見つかるんだよ!」

 

 そう言ってブーブーと頬を膨らませるキルア。

 

「そんなこと言われましても、坊っちゃんの気配が分りやすいから見つけられるんですよ」

 

 兄さんはどうかわかりませんけれど、と(アクタ)が言う。俺は円を使っているので――子ども相手に卑怯?世界は理不尽なのさ――すぐ見付けられるだけで、別に臭いとかを嗅ぎ分けている訳でもないのに何故変態を見るような目で見られなくてはいけないのか。しかもキルアにもそんな目で見られている。そんなに見詰めるなよ恥ずかしい。

 

「キルアくんが可愛いからアクタの時よりもやる気が出るんだろうね」

 

 などと茶化してみると、(アクタ)とキルアがスゴく蔑むような目で見てくる。妙に二人とも殺気立っているのが気になる。怖いぞ。

 

「冗談は顔だけにしろよ」

「そうですよ兄さん。流石にこんな幼い子を狙うなんて恥ずかしいからやめてください」

「四歳差とかだとそこまで変わらないよ!」

 

 まあ小学生相手に高校生がそんなことを言っていたら俺もドン引くが。

 

「あー、ほら冗談はここまでにしといて、次エレニの番だろ?早くしろよ」

「兄さんぱっぱと動いてください。このノロマ」

「君たちこういうときは仲良しだね……」

 

 いつもはキルアが(アクタ)を敵認定しているのか反抗的なのに、俺をからかったりするときは生き生きと手を取り合うのだ。

 

 数日間、ずっと俺は二人にいじめられるのであった。

 ついでにゴンくんの奮闘を陰から見守っていた時が一番見付からなかった。




 第四試験はずっと修行でした。キルアも入れればいつもとは違う空間の出来上がりです。
 次は第四試験終了から飛行船の中です。お楽しみに。

 閲覧、お気にいりありがとうございます。
 これからもよろしくお願いいたします。
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