こんにちは、エレニです。
ただ今キルア対ギタラクル(イルミ)戦の友だちの件である。
「キルアくん、友だちいないんだねぇ」
「ゾルディックの友だちなんかになって目を付けられたら怖いですからね。簡単に言ってしまえばボッチ一家なんですよ」
「……俺らも友だちと呼べる友だちいないよね?」
「家族愛が強いので」
……ゾルディック家とうちの嫌な共通点を見つけてしまった。
うちは暗殺一家とかでもなく、少し血筋が特殊なだけの平凡一家なのに友だちがいないってどうなんだ。
「よし、ゴンを殺そう」
急に聞こえてきたイルミのその言葉に、咄嗟に会場に向けてあまりよろしくない念を当ててしまった。
「――!」
キルアが俺の殺気に似た念を感じてこちらを振り向く。イルミはキルアをずっと見ているが、俺よりも
「兄さん控えてください。いくらショタ好きだからってこんなところでそんなのビンビンにしてたら注目されて今までの苦労が全部おじゃんですよ」
「ビンビンとか下ネタにしか聞こえないからやめて!それにアクタ、あの人が俺のゴンくんを殺すって……」
「冗談ですよ、あの人だってそこら辺は弁えて――」
「うん?邪魔するならいくら君でも容赦はしないけど」
あんたは少し黙ってろ、という目でイルミを睨み、とりあえずキルアが怖がってるから念を仕舞えと
会場を見るとキルアがガタガタ震えながらこちらを見ていた。そんな目で見られても俺はSではないので欲情しな――
何故だかキルアの目が怯えた目から、第四試験の時に見せていた軽蔑する目に変わっていた。心境の変化が激しすぎて年だからだろうか、ついていけない。
もっと言うとイルミの目も俺の方に移っており、あの大きなぱっちりお目目と違って薄く睨み付けるようなものになっている。あと念と殺気が混ざってこちらにプレッシャーをかけてきている。何かお気に召さなかったのだろうか。
とりあえず念を仕舞い――2人の表情を見ていたら和み殺意が萎んだ――微妙な空気のままゾルディック兄弟にバトンタッチする。あの時間だけずっと俺様のターンだった。
「――で、君たちも邪魔をするわけだ。……まいったなぁ、仕事の関係上俺は資格が必要なんだけど」
もしかしなくとも誰かの台詞を取った気がする。
そんなことよりも、だ。俺は自分の体が反射的に殺気を放ってしまったことを誰よりも自分が驚いている。
俺はそれなりに薄情なやつだと思っているのだ。関わりを持たない主人公に対しての殺意を受けて応えてしまうなんて今までだったらあり得ないと思う。
俺にとってゴンくんは漫画の世界の住民だし、クラピカやレオリオだってそうだ。
キルアに関しては少し遊んで心のドアが半開きだが、他の人たち何て、別に死んでも良いとさえ思える。
目の前で殺されるのが嫌なのだ、スプラッタホラーなんかは前世で一番苦手としていたし、今でもそういうシーンを見ると脇腹が痛くなる。
ただそれは、ゴンくんに対しての――自分にとって――異常な行動の理由にはならないし、この執着心とでも言うのだろうか、それの理由もよくわからない。
もしかして俺はゴンくんに恋でもしているのだろうか?んなまさか。俺の一番はいつでも
自分の問題点が道を踏み外したことによるものでないことを祈りながら会場を見ると、キルアだけが立っていた。
これから俺の試合が始まるのだ。えいえいおーである。
エレニはショタコンに進化した!
エレニの試合まで長くなったので一旦切ります。
連続投稿です。