こんにちは、エレニです。
クラピカたちと話すために食堂まで来た。食堂はそれなりに広く、白い椅子やテーブルが赤く手触りの良さそうな絨毯の上に綺麗に並んでいる。ここでたまにパーティーもするようで、小さなステージもある。
まるでホテルにある大広間のような空間が広がっていて、食堂と呼ぶには少し気楽さが足りないというか……、まだ会社のロビーの方がのんびり寛げると思う。ロビーがある会社とか職場体験でも行ったことないけど。
まだ来たのも2、3回なので慣れない。普通にここで飲み物を頼み始める
そんな事をずっと考えていると、顔を見すぎたのかクラピカと目が合った。少しの間見つめ合う。もしかしたらクラピカは俺に恋をしているのかもしれ――
「兄さん何か変なこと考えてます?」
「全然、まったく、これっぽっちも」
隣に座る
前に座っている二人も食べ始めたところで話始める。
「で、君たちにとって俺たちは信頼できる存在だったのかい?」
「あ、ああ……。それはまだわからない」
「そっか」
「兄さん、ラーメン食べますか?」
「おいお前ら、人の話はちゃんと聞け!」
「レオリオうるさいぞ、相手のテンポに引き込まれるな」
「お兄ちゃんハンバーグ食べたくなってきた」
「頼みます?」
「てめえら話を聞きやがれ!」
レオリオの声が食堂に響く。実を言うと食堂の中には俺たち以外のハンター試験合格者もいるのだが、レオリオの大きな声のせいで注目されてしまった。恥ずかしい。
「お前ら、つかお前が!キルアに何言ったかとかそんなこと正直俺にはどうでもいいんだよ。お前がキルアに何か言って、それであいつは試験からおりた。それはさっき説明会で言われた通り覆せねぇ事実だ。だが俺はそんなことよりもだなぁ!キルアとあんなに戦えるお前が、俺らのこと見向きもしねぇで参ったと言ったのが許せねぇんだよ!」
今まで溜めていた鬱憤を全て吐き出したようで、少し罪悪感か何かを見せる表情のままレオリオは伸ばしていた背筋を脱力させた。
レオリオの言葉を聞いてボドロさんがこちらに近づいてくる。俺の返答が聞きたいのだろう。その顔は最終ハンター試験に納得できないと語っているようで、暗かった。
「俺は最終試験の最終試合まで残ろうと思ってあんな行動をしたんだよ。俺の行動の意味は言いたくないけど、君たちのプライドを傷つけたんなら謝るよ、ごめんなさい」
そう言って椅子に座ったまま頭を下げる。数秒してから頭を上げると、納得のいっていない、しかし年下の俺に頭を下げさせたのでこれ以上は何も言えないと少し悔しがっている表情をしているレオリオと、何故だか俺を孫を見るような目で見てくるボドロさんの顔が見えた。
前半はいいとして後半はなんなんだ。
三秒ほど三人で見つめ合っていると、食堂の入口から「おーい!」と可愛い声が聞こえてくる。
「ごめんなさい、お待たせしました!」
そう言って笑顔を振り撒くゴンくんはまさしく
うちの
ボドロさんが入場しました。そして退場しました。
ゴンくんは説明会を急いで終わらせ――ソワソワと忙しなかったためマーメンさんが要点をまとめて話してくれた――て来ました。
自分の食堂のイメージの半分も表せていなくて、とりあえず赤の絨毯には金色の様々な動物たちの刺繍が施されていることだけここに書いておきます。
閲覧、お気にいりありがとうございます。うまくいけば次でハンター試験編終わります。
これからもよろしくお願いいたします。