こんにちは、エレニです。
「……、いなくなったと思ったらここにいたのか」
「クラピカ、おかえり!」
「あ、ああ。ただいまゴン、レオリオも戻ってたんだな」
「おう、話ちゃんと聞けたみたいだな」
クラピカが来たので部屋を出る準備をする。準備と言っても持ち物を何も持たない状態で追い出されたので、少し身嗜みを整えるだけだ。
立ち上りズボンを上げていると、三人ともこちらを見つめてきた。まさかチャックでも開いているのだろうかと見てみるが大丈夫、上がったままだ。
「エレニさん、もう帰っちゃうの?」
俺がチャックを確認してホッとしているとゴンくんがそんなことを聞いてきた。残念そうなその声にかなり動揺しながら答える。
「クラピカさんが戻ってきたからね、もう入れてもらえると思うから」
「そっか、もう少し話したかったけど……ククルーマウンテンに着くまでまだ時間があるもんね!」
「うん、次はゴンくんが触れあってきた動物たちの話を聞きたいな」
「楽しみだね!」
ゴンくんが
それにゴンくんの言う通り、ククルーマウンテンに着くまではまだまだ時間がある。明日か明後日辺りにパドキア共和国に着いて、それから何日か列車に揺られるのだ。正直パドキア共和国からの列車でククルーマウンテン付近まで行ったことがないので、どれぐらい掛かるのか俺にはわからない。だがきっとその間に会話をするぐらいの時間は取れるだろう。
「じゃあ、お邪魔しました。またね」
「うん!またね、エレニさん!」
「またな、って言うのもあれだな。同じ屋根の下で寝てるわけだしな」
「それもそうだな、部屋も遠いわけじゃないし」
言いながら廊下に出る。一時間泣いていたときもそうだったのだが、人通りがない。乗客もそれなりにいるはずなのに、だ。
まるで俺たちだけこの飛行船に取り残されたかのように錯覚してしまう。やはりニャルなんとかさんが楽しんでいるのだろうか。ドリームなんちゃらに連れていかれるのだろうか。
あれ、ドリームなんちゃらは連れていかれるんだっけ、自分から率先して入っていくんだっけ。記憶が混雑している、これはもしかして脳が――
「あれ、兄さん何やってるんですか?姉さんのお守りしてくれてたんじゃなかったんですか?」
次はククルーマウンテン付近でお土産を買います。
エレニや作者はにわかクトゥルフファンです。戦闘技能にP振れない頭してます。
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