しばらく歩くと目的の村に着いた。
そこの露天で見覚えのある後ろ姿を見かけた。
そこに居たのは今まで連絡一つしてこなかったレイだった。
「...あ、これはこれは屑さんじゃないですかぁ」
後ろから笑顔で話しかける。
「はぁ!?」
半ギレしながら屑さんが振り向いた
「...あ」
屑さんが息を詰まらす。
「ケ、ケイト...さん...」
レイが口を開く
「.....あの、」
笑顔で答える
「何でしょう?」
「弁解しても良いですか?」
「駄目です」
「アッハイ...」
気が付けばレイは既に土下座の体制に移ろうとしていた。
「...まぁ、其処まで怒って無いんだけどね?」
別に土下座してほしくて話しかけたわけではない。
「まぁ取り敢えず合流できたし、情報交換でもしようか」
約束をすっぽかした事は水に流すことにした。
「取り敢えず、レイはこのデスゲーム、どう思う?」
「...本当かどうかは死んでみないと分からない。まぁ万が一でも死なないようにレベリングをしっかりするしかないな、もしこの世界がまだゲームとして成り立っているのなら。」
ゲームとして成り立っている今はいいがもしも成り立たなくなったら死ぬ運命しかないのだ。
生き残るためにはレベリングをしていくしかない。
レイが続ける。
「まぁ、今する事はレベリング、後この現実に慣れる事しかないって事かな」
いろいろ不安な点はあるがとにかく慣れるしかないとおもった。
「だな。」
笑みを浮かべながらそう答えた。
この後レイの仲間であるシノンが買い物から戻って来て合流した後、一緒にレベリングをする事にした。
そのおかげか三人は現在のプレイヤー達の中でもかなりの高レベルになっている。
「近々第一層の攻略も始まるんじゃないかな...」
「だと良いけど...」
ケイトの言葉に、シノンは少し不安そうな顔をしていた。
「まぁ、攻略に必要なレベルに達してる人はある程度いるだろうけどね、我々含めて」
そう言うレイの表情は険しかった。
「レイの危惧してる事って、どれだけ慣れてるかでしょ?」
思ったことを口に出す。
「レイの考えてるのは、此処で死んだら現実でも死ぬ、そんな現実を受け入れて、その上で自らの命が掛かっている戦いに挑めるか、という事でしょ?」
「...日頃訓練を重ねている兵士だって、実際の戦闘でPTSDになる。勿論それは
全員ではないが、ましてやゲームを知っているだけの素人が命を懸けて戦うとなると...」
レイが暗い表情のまま呟く。
「...錯乱して敵味方の差別なく攻撃する奴が現れないと良いが...」
もしも他のプレイヤーを倒さなければならなくなったとき、自分は果たして刀をぬけるのか。
そんな事が脳裏をよぎったがとりあえずは考えないことにした。
呼んでいただきありがとうございます。
次こそは他の人と一緒に出せるように頑張ります