【コラボ】SAO~4人の英雄の物語~   作:kokonato

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えへへ、5000字なんて見栄張っちゃった♪
今回3000弱。すまんね。


4話

乗るしかなかった。

生きるためには乗るしかなかった。

 

いじめというのはそういうものだ。乗らなければ自分もいじめられる側になり、惨めな生活を送ることにはなる。

本当に行動の自由権があるのは力が一番ある人だ。力がある人はだいたいいじめる側の中心なんだが。それ以外はいじめられる側のやつかいじめられるのを防ぐため、いじめに乗った人だ。

 

彼女はいじめられる側で、俺は乗った人だ。

 

そう考えると俺は最低な人間なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでみんなはRPGをやったことはあるだろうか。それもドラ〇エみたいな冒険系。

たぶんあれをやってレベル上げに勤しんだ事がない人はほぼいないであろう。そしてレベル上げに勤しむと自然と持ち物が一杯になるものだ。

途中途中で拾った草系アイテム、レベ上げで狩っていた際のドロップ品。そしてデスゲームという状況なので回復系ポーションも大量にバックに入れていた。なのでボックスは一杯一杯になる。

 

さて、みんなは溜まったアイテムをどうするだろうか。

 

 

 

 

 

 

「売却だヒャッハー!!金!金!」

 

 

これが人間の末期症状なのかな、と横で思うナツミ。金に飢えるとこんなに酷くなるとは思わなかった。

使わないものを次々と売却していくソウ。使わなければいけない状況になった際のことを考えさせたが「あんな雑魚はまた狩ればいいんだよ!ほら!売った売った!」とのこと。どうやら金に飢えてまともな思考ができないようである。

通りすがりのプレイヤーですら襲うどころかドン引きするほどの欲を醸し出しながら全てを売ってご満悦のソウ。ナツミも初めてみる形相であった。だが長い付き合いなので軽く引いた程度である。

 

「それでソウ、その大量のコル、どうするの?」

 

「ふふふ…実はアイテムをちょっとだけ残しているんだ。それで鍛冶屋にコル払って武器生成してもらう。もちろん、ナツミの分も」

 

「そう…、ありがとう」

 

さらっと人の分も当たり前のように作るあたりがソウの優しさである。デスゲーム中なので利益共有は当たり前なのだが、現実世界でもこうである以上、優しいと認めるほかない。

 

「それで、その鍛冶屋は、どこなの?」

 

「なに、割と堂々とした店さ。すぐ近くにある」

 

 

 

 

「へぇ、ここが鍛冶屋ね」

 

「そうそう、ここが鍛冶…屋…」

 

「どうしたの?」

 

急に言葉を失っていくソウの目線の先には靴底から炎の出る派手な靴に手を伸ばす背の低い銀髪の男がいた。しかも武器はおそらく暗器。βテストでは使い勝手が難しいのでデスゲームではまず使われないだろうと思っていたのだが…。

 

「ガンガンのドMなのか…それとも阿呆なのか…」

 

「多分、どっちも」

 

背の低い銀髪は駄々をこねる餓鬼のように派手な靴に手を伸ばすが一人の女子が襟首を掴んで引きずっていく。それを苦笑いで見ているプレイヤーもついて去っていった。

 

「何だったんだろう」

 

「ソウもアイテム売ってるときそんな感じだから」

 

えっ、と困惑するソウを置いてナツミは武具店へ入っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「武具も揃えれれば、ポーション系もそろった!あとはまたレベリングするだけだ」

 

「また、フィールドに行くの?」

 

「あったりめーだ。少なくともナツミが()()()ここにゲームクリアまで住めるようにはしなくちゃならない」

 

ソウの描いた未来図は第一層の始まりの街でナツミを多少不自由があるかもしれないがある程度整った環境でゲームクリアまで済ませるものだ。

ソウは勿論のこと攻略に参加する。本来ならばナツミと一緒にいたいのだが、ベータテスターという肩書を背負っている以上、攻略に参加せざる負えない。そして、ソウ自身が攻略に貢献できたとするならば、ナツミと一緒に早く帰れる。それがソウの本望だ。

だが、ナツミは少し顔を俯かせた。本当にそれでいいのか、そのままソウに任せちゃっていいのかと。ナツミはそこら辺のモンスターですら精一杯なのにそれを遥かに凌駕する強さを持つボスモンスターと戦うのは嫌である。その理由は無論、死にたくないから。だからと言ってソウを一人で行かせるのも抵抗が沸く。

 

もし。もしもだ。ソウが言ってくれるなら…

 

そこまで考えたとき、こちらに向かって「おーい!」と呼ぶ声がした。

 

「あれなっつんじゃん!こんなところで会うなんて久々じゃん!」

 

「お久しぶりですぅ、なつみはん」

 

そう声をかけてきたのは少し焼けているナツミより少し背が高いギャル系女子と、ナツミと同じくらいの背をした今でいう可愛いの部類に入るしゃべり方がちょっと特殊な女子だった。

 

「お久しぶり、ナキ、サエラ」

 

「……。」

 

ナツミは勿論のこと、ソウも知っている二人に合う。確か3年ぶり…だから小学6年生の時に会って以来だ。

 

いい思い出は無いのだが。

 

 

「創輝もいるのか?相変わらずじゃん!」

 

「本当、嫉妬を通り越して羨ましいに戻ってくる程のらぶらぶやんねぇ」

 

「そ、そんな事はない」

 

否定するナツミを見て、ソウは無いのかと内心割とガックリする。

 

「それにしても創輝はゲーム好きだから分かるけど、なんでなっつんがここにいるのは何で?」

 

「それは気になりますねぇ」

 

人をいないことを確認してから創輝はリアルの話をする。本来ならばご法度だが、まあ良いだろう。後でリアルの話はご法度だと教えたらいいだろう。

 

「俺が誘った。それだけだ。」

 

「そんなツンツンせんくてもええねんよ?じゃないと創輝君の顔、台無しやよ?」

 

上目遣いでそんなことを言ってくるサエラは男性ならイチコロだろう。ソウは若干右足を引き、なんとか耐える。流石に幼馴染の前でデレデレする訳にはいかない。

 

「んもう、お堅い人やねぇ」

 

頬を膨らませ、ぷんすかという擬音語が似合う表情になるサエラを置いて、ナキは話を切り出す。

 

「なっつんとソウ、なんでそんなガチガチの装備じゃんよ?まるでベータテスターみたいな装備して。張り付いたのん?」

 

「いいえ、ソウがベータテスターだからそれで…」

 

それを聞いた瞬間、ナキとサエラは固まる。

 

「………、お前、ベータテスターなのか?」

 

明らかに表情が怒りに支配されているのが分かる。サエラは戸惑っているようだ。

 

「……なっつん、行こう」

 

「え、え?」

 

急に手を引っ張られて困惑するナツミ。俺はその手を払おうとしたが、ナキの表情はその行動を止めさせるほどに怒っていた。

ナキは俺を睨みつけてからナツミの手を引っ張り、人混みが激しい道へと消えていった。

 

「ごめんね、ソウくん。ちょっといろいろあってナキ、不安定なんよ。説得してくるから、待っててや」

 

両手を合わせて、ぱちくりと片目を閉じると急いでナキ達を追っていった。おそらくフレンド登録しているから位置がわかるんだろう。

 

「…そういや俺、ナツミとフレンド登録したっけ」

 

 

 




思ったんです。
SAOプレイヤー10000人、ベータテスター2000人。
有名なキバオウさんがベータテスター死ね(言い過ぎ)と説いていましたが5人に1人がベータテスターなんですよね。あの月夜の黒猫団にもベータテスターがいても不思議ではありません。アインクラッド解放軍にも当然いるでしょう。
かなり酷い比率だなと思いました。まる。

オリキャラ2人出てきましたね。勿論参考させてもらってます。

ナキの本名は西黒(にしくろ) 夏希(なき)
サエラの本名は紗枝(さえ) 蘭(らん)

でございます。名前は完全自作。

2人はあほ…もといネット初心者なのでゲーム内で本名バリバリですが、ナツミたちは気を使って蘭のことをサエラと呼んでいます
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