暗殺教室の小説が書きたくて投稿しました。
小説を書くの初めての素人ですが暖かい目で見守って頂けると嬉しいです。
それでは本編スタート!
とある森の中
?「はあ… はあ… 」
すっかり日が落ち、暗くなった森の中に一人の少年、谷部志桜がいた。
そしてそっと呟く。
志「… そろそろ帰るか… 」
夜を照らすもう二度と戻ることのない三日月を見上げる。
そして全身から汗を吹き出し、今にも倒れてしまいそうな消耗しきった体を引きずるように帰って行った。
しばらくして家の前に着いたとき、彼はある違和感を感じた。見なれない車が庭に停めらていたのだ。この家は山の結構奥深くにある。なので麓の住人も滅多なことがない限りこの家には来ない。
志(何だろ、あの車?銀じいちゃんと玉世ばあちゃんのお客さんかな?それにしても珍しい。)
疑問が頭に浮かんだ志桜であったが体の疲労が容赦なく睡魔を引き立て、考える力を奪う。
志「ふあぁ… まあなんでもいいか、それよりもう風呂入ってねよ… 」
大きな欠伸をし、ただいまと戸を開けると、人影が志桜の方に向かって来る。
?「お帰り、志桜ちゃん。」
志「あれ、まだ起きてたの?玉世ばあちゃん。」
玉世と呼ばれた女性はまあねぇと返し、続けて志桜に言う
玉「そうそう、お風呂から上がったら居間に行ってきて。おじいちゃん、話があるみたいだから。」
志「?… 分かった。」
風呂に入り、体に付いた汚れを洗いながす。そしてタオルで体をふき、着替え、居間に向かう。
志(しかし何だろ、銀じいちゃんが僕に話なんて… 僕何か怒られるようなことしたっけ?)
一生懸命心当たりをを探すが全く分からない。まあいいかと諦め居間の戸を開けると二人の男性が座っていた。一人は志桜と同じ服を着た老齢の男性、もう一人はスーツを着た長身の男性だ。そして老齢の男性が志桜に言う。
?「お帰り、待っとったぞ、志桜。」
志「ただいま、銀じいちゃん。… それで、この人は?」
?「失礼、自己紹介が遅れたな。俺は防衛省の鳥間惟臣という者だ。」
志「!?… 何故防衛省の方がここに? 」
鳥間「ああ、そのことで話があってな。…ついさっき 銀蜂さんに話したことを君にも話そう。」
烏間と名乗る人物がそこまで話すととたんに烏間の顔に力が入る。そして彼が次に言ったことは驚くべきものだった。
鳥間「君に椚ヶ丘中学校3年E組の担任を暗殺して欲しい!」
鳥間が言うには、その担任は先月、月を7割方蒸発させた張本人らしく、来年の3月14日には地球も破壊するらしい。そしてその担任は
「殺されるのはごめんだが椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならばやってもいい」
と言ったのだ。そして更に鳥間は志桜にその担任の写真を渡す。そこに写っていたのは一言で言えば黄色いタコだった。
志「… まさかこれが担任ですか… ? 」
鳥間「… ああ、そのまさかだ。ちなみに生徒からは殺せんせーと呼ばれている。… 俺は呼ばんがな。そして成功報酬は100億円だ。」
志「!… それはすごい額ですね。まあそれはそうと質問していいですか?」
鳥間「もちろんだ、言ってみてくれ。」
志「… 何故僕にこのことを話したんですか?」
彼が疑問に思うのも当然だろう。地球が破壊されるかもしれない、そんな情報はもちろん国家機密、そしてその相手を殺してほしい、なんて一般人には到底言えることではない。
志桜は自分をとり囲む環境が普通とは少し違うとは思っていたがいきなりこんな話をされるとは思っていなかったのだ。
そんな彼の心情を察したのか鳥間が口を開く。
鳥間「… 俺も元々は君ではなく銀蜂さん、つまりここにいる君のおじいさんに教官の一人として来てくれるよう頼んだのだが断られてしまってな、しかし彼が『儂より孫の志桜の方が適任じゃ、何より儂は少し目と足を悪くしてしまったのでな、何も教えることなど出来んわい。』と言ったので暗殺者として君を勧誘する事に決めたんだ。」
志「なっ… !?一体どういうことだよ、じいちゃん!」
鳥間の衝撃の発言に驚く志桜、そして祖父の銀蜂に詰めより質問を投げ掛ける。銀蜂はそんな彼の目を見て、話す。
銀「志桜や、儂はな、お前に普通の生活を送らせてやりたいんじゃよ。学校に行って、友達を作って、遊んだり、泣いたり、笑ったり、そんな普通の生活をな。その方がお前はもっと成長出来ると思ったんじゃ。」
志「分かったよじいちゃん… ありがとう!」
銀蜂の言葉が志桜の心に染み渡る。本気で自分を気遣い、心配してくれていたことにお礼を言う。
事態が一段落ついたところで鳥間が口を開く
鳥間「では改めて聞こう谷部君、この暗殺任務を引き受けてくれるか?」
志「はい、もちろんです!」
先ほどまでとは違い、どこか吹っ切れたような晴れやかな表情、それを見た鳥間もほんの僅かだが笑う。
鳥間「では明後日から君もE組の一員だ、遅れないように。
それと、ヤツだけに効く物質から作られたナイフとBB弾を君にも支給するが他に何か必要な物はあるか?」
志「それじゃあその物質と丈夫な繊維を織り込んで作った手袋と靴を用意して下さい。」
鳥「分かった、技術班に開発を急がせよう。」
志「それと、E組の生徒の情報をくれませんか?顔とちょっとした特徴が分かれば十分ですので。」
鳥間「… 仕方ないな、分かった、明日部下に持ってこさせよう。ああそうだ、言い忘れていたがこれから君は防衛省が所持するアパートに住むことになっているが何か問題はあるか?」
志「ええ、大丈夫です。」
翌日、防衛省の人達からの迎えが来た。志桜は前もって準備しておいた持ち物を鞄に入れ、外に出ようとした時、ある声に呼び止められる。その声の主は彼の祖母である玉世だった。
志「玉世ばあちゃん、どうしたの?」
志桜は玉世に問いかける。ちなみに彼が出発することは鳥間の話を聞かされた時から予想してたようで彼が起きた時にその事を話したという。
玉「志桜ちゃん、ちょっと手を出してくれる?」
言われるがままにてを差し出す。そしてその手に何かが結ばれる。それはミサンガであった。赤、黄緑、紫の鮮やかな色合いが美しい。
玉「ふむ… 昨日急いで作ってみたんだけどなんとかなるもんだねぇ、中々似合ってるよ。」
志「え!?それじゃあ昨日遅くまで起きてたのって… 」
そう、玉世が普段より遅くまで起きていたのは彼にミサンガを作っていたためだ。更に彼女は言う。
玉「私が出来ることはこれ位さ、あなたが元気であることを願う、これが精一杯だよ。… さあ、行っておいで。人を待たせちゃいけないよ。」
志「… ありがとうばあちゃん、… それじゃいってきます。」
戸を開け、外に出る。早朝の少し肌寒い空気が彼に触れる。しかし彼の心は祖父母からの温かさと未知に対する好奇心で満ちていた。