やはりアタシの青春ラブコメは間違っている? 作:春の雪舞い散る
① 楽しいテニス旅行
八月下旬某日
アタシ達は隼人の招きにより葉山家の所有する南房の別荘に来ている
今回参加するメンバーは隼人、アタシ、小町、彩加、沙希、大志、蒼空、けーちゃん、優美子、姫菜、結衣、戸部
本来の目的を言えばアタシと彩加、優美子がテニスを楽しむことなんだけど…でも純粋に優美子との勝負は楽しみだ
今回はまともにシングルスをやるし、優美子も春の時みたいな油断はないだろうから…
アタシとしては課題のパワー不足、スタミナの無さをどう補うか
アタシ達の差は実力、体力共に優美子に遥かに及ばないけどその差を何とか埋めてるアタシの武器
それは、は漫画やアニメから得た知識を元に考えた机上論とそれを実現可能にできる器用さと実行力だけだろうからね
アタシからしたら、いかにしてスタミナ切れを起こす前にケリを着けれるかがアタシ達の勝負の分かれ目だろう… うん、まるでウォーズマンだね?
でも、アタシには秘密兵器も有る…
バイトのギャラで買った念願のデカラケがねっ♪
雪乃に貰ったラケットは雪乃の同意の元、留美に受け継がれてただ今指導中
結構いい筋してるって優美子も言ってるから中学でテニス部に入るのもアリかも?
部屋割りはアタシ、小町、沙希、蒼空、けーちゃん
別の部屋には姫菜、結衣、優美子
男子達の部屋には彩加、大志、戸部、隼人の三部屋に別れる予定
出発の朝… お弁当はアタシ、小町、沙希が用意しある程度のおかしは姫菜、結衣、優美子に飲み物は男子が担当して乗り込んだ
途中、休憩を何度か挟み昼前には現地到着し荷物を下ろして各人の部屋に別れてから集合し少し早めのお昼ご飯
アタシと沙希は味噌汁を用意しその間、蒼空とけーちゃんを小町と大志に任せて料理に取りかかる
もちろん食後のデザートも併せて用意したよ、晩ご飯の後の分まで含めてね
今朝は朝早く出て車内でもテンションの高くて寝なかった二人もようやく落ち着いたらしくデザートのプリンを食べ終えるとコテン…
と、まぁそんな感じで眠りに落ちたんだよね…
だからその様子を見て沙希に
「 小町と大志の勉強を見る事にしようか? 」
そうアタシが声を掛けると
「 二人の勉強はあたしが見てるからあんたはテニスしてきなよっ! 」
そう言われてもグズグズと迷っていたら
「 お姉ちゃん、戸塚さんと三浦さんがお姉ちゃんを期待の眼差しで見てますよ? 」
「 比企谷さんのお姉さん、もし良かったら京華がもう少し大きくなったら教えてやってくださいよ 」
そう小町と大志にまで言われてやっと
「 うん、わかった… 着替えてくるわ… 」
そう言ってテニスウェアに着替えることにした
軽くストレッチをした後コートに別れて戸塚審判で戸部、優美子 × 隼人、結衣のゲーム開始
アタシは姫菜に軽くテニスの基礎を教えていたらヤンキー風のカップル二組が現れて優美子に因縁つけてるから
「 うっせーぞ、ゆばーばどもがっ! なんか用があるならアタシと優美子がコートで聞いてやんぞ? 」
そう言ってダブルスの試合になったんだけどはっきり言って口だけ達者でレベル低い
1ゲームどころか1ポイントも落とすことなく完全勝利に下し
「 今度は俺らが相手するっぺよ 」
そう言ってきたから
「 だ、そうた… なら、俺達が相手になろうか? 戸塚 」
そう言われて戸塚が笑顔で頷きゲーム開始だけどもこちらも弱い… 同じく彩加、隼人ペアの完全勝利に終わり
「 ち、畜生ぉーっ… お、覚えやがれよっ! 」
そう言い捨てて引き上げて行ったけどハッキリ言って無理だぞ? お前ら
「 アホか… 名前も知らん奴等の何を覚えてろってゆーんだよ? ンな事をゆー位なら、せめて名前位名乗ってけってゆーんだよな?
まぁ、聞いても覚える気もなきゃ必要もないからモブ1号、2号とゆばーAとBって覚えてやるけどな?」
そう言ってやったらみんなに笑われた
と、まぁそんなこんなで時間も良い頃合いだから片付けて別荘に戻ることにしたアタシ達
別荘に戻る途中に在るスーパーによってフルーツやアイスを買ってね
別荘に戻ると遅れて到着した陽乃さん、雪乃、留美、材木が居て雪乃はキッチンで沙希と夕食の支度を始めていて
陽乃さんは小町と大志の勉強を見ていてくれ留美と材木は…イヤ、材木は蒼空とけーちゃんに遊ばれてるな
と、言う様子を見てアタシもキッチンで食事の支度を手伝うことにして順次お風呂入ってもらうことにした
最初に姫菜に結衣、優美子がけーちゃんをいれ小町、陽乃さん、留美が入ってから彩加、大志が蒼空を入れ、材木が戸部、隼人等が入り
隼人達が出る頃には食事の支度も終わりバーベキューが始まった
大人二人… 葉山弁護士事務所の弁護士さんと事務方の人で来るとき運転してくださったお二人にはビールをお出しして飲んでもらい
けーちゃんはアタシ、陽乃さんが蒼空の食事を世話して皆で食べ始めたんだ
男子達はよく食べる… アタシなんかそれ見てるだけで食欲なくなったよ
沙希と雪乃がスゴく忙い…
途中焼き方が戸部、隼人に交代
けーちゃんを大志が蒼空を彩加が交代でみることに
「陽乃さん、お疲れ様です…」
そう言って冷たい麦茶の入ったグラスを重ねると一口飲んで
「 陽乃さんはビールじゃなくて麦茶で良かったんですか? 」
そうアタシが聞いたら
「 特に好きって訳じゃないからね、まぁ、八重ちゃんについでもらえるなら悪くない気もするけどね 」
そう言いながらさ蒼空とけーちゃんを眺めているから
「 蒼空、気になりますか? 」
アタシがそう聞くと
「 うん、気になるな… 私に限らずこの中で弟がいるのは川崎ちゃんだけだから弟って存在にみんな興味津々だよ 」
そう言われて
「 あぁ、確かにそうですね… アタシは大志はどうしても後輩って感覚で見ちゃうけど蒼空やけーちゃんは… 」
そう言って腕組みして頷くと陽乃さんに
「 でしょ? こんな弟いたらなって思っちゃうよね
でも、男子達はちょっと違うみたいだね…
大志君を今一緒に遊ぶ弟みたいな感じで見てるみたいだよ? 」
そう言われて
「 あぁ、戸部のヤツなんか大志が総武受けるって聞いた途端に
『 受かったらサッカー部来いよ、一緒に国立目指そーぜっ♪ 』
って言ってましたもんね」
そう言って苦笑いしたら
「 大岡や大和ならキャッチボールやランニングパスするぞって大志引っ張ってくんじゃね? 」
そう言って自分の名前を出された戸部が口を挟むと
「 そうだね、いかにも二人が言いそうな台詞だよ 」
そう言って笑う隼人に
「 俺もあんまし笑えねぇわ、大志君をフットサル誘いてえもんな、だから受験頑張れよ?お前が来年来るの楽しみに待ってっからさ♪ 」
そう戸部に言われて
「 うっす、俺も姉ちゃんや尊敬する比企谷さんのお姉さんと同じ総武に通いたいから頑張りたいっす 」
そう答える大志だった
夏の大会終了後から戸塚と共に新に取り組んでいる技のひとつにバギーウイップショットがある
某アニメのブーメランスネークみたく脅威的なショットはさすがに無理にしてもスピンボールに磨きをかけてきた戸塚なら結構良いショットが打てるんじゃないのかな?
ってアタシ的にはかなり期待しているだけどな…
でもアタシ達のスピンショットが意外な所で意外なヤツに意外な影響を与えていたんだよな… 戸部だ
夏の大会の活躍の牽引役にもなった戸部のドライブシュートはアニメみたく格好良くは決まりきらないけど敵に警戒感を与え十分プレッシャーになっていたのは大会準優勝と言う結果が物語っているし
「 隼人君、俺… このままドライブシュートに磨き掛けっから今年の冬は国立競技場行くっきゃないしょ♪ 」
そう言って結構燃えてるらしく平塚先生が喜んでいる… 理由は言わなくてもわかるよな?
とにかく今年の総武の夏は熱かったんだよね
運動部の部活… 特に彩加が居るテニス部、戸部、隼人のサッカー部に大岡のラグビー部に大和の野球部等準優勝もしくはベスト4入りと言う好結果を残し…
特に野球部等は秋季大会の結果次第じゃ春の選抜出場も夢じゃない位置に着けているらしい
だから今回の旅行も残念ながら見送って野球部の仲間達と野球漬けの夏を送ったそうだ
うん、なんかお土産持っていってやろう…仲間だもんな
しかし戸部… お前のそのスゴい食欲はアタシには拷問なんだよ、フードファイトなんか見たら数日は何も喉を通らんくなるんだぞ?
意外だろうけど根はメッチャ繊細なんだからな…
弱さを隠すために全身に針の生えた鎧で覆ってるから隠しおおせてるけどその実全然隠せてないんだからな?
デザートを食べ終えて一足先に食事も終えた女子と蒼空にけーちゃんがうとうとしだしたから歯を磨かせ寝る準備をさせベッドに誘導
沙希が蒼空、アタシがけーちゃんを寝かせ不覚にもアタシも一緒に寝ちゃったよ
それに気付いた沙希がアタシにもタオルケットを掛けてくれたんだけどね
だからその先の事などアタシは知らない
みんな結構遅くまで起きていてらしいと言うのは気配で知ってるんだけどそれ以上の事はね、アタシは何も知らない…
無論八は知っているんだけど決してナニも教えてくれようとはしてくれない
② 優美子の古傷
翌日の朝になり誰よりも早く起きたアタシが朝食の支度を終えて編み物をしてたら沙希と雪乃が起きてきてすっかり支度の終わってる食卓を見て
「 やはり予想通りに私達の仕事は何も残っていないようね… 」
そう言って溜め息を吐く雪乃と
「 調子はどうなんだい? 」
と、アタシに編み物を教えてくれた沙希がアタシの手元を見ながらそう心配そうに聞いてきたから
「 油断してたらすぐに目を飛ばすけどそうならないように頑張ってる 」
そう答えると
「 その色合いからすると父親のだろうけど戸塚からじゃないのかい? 」
その問い掛けには
「 親父、母ちゃん、アタシ小町、彩加の順に腕を磨くつもりだよ 」
そう言って笑うと
「 あんた等姉妹は本当に父親の扱いが雑だね? 」
そう言って呆れる沙希に
「 あはは、アタシを誉めたってナンも出んぞ? 」
そう言って照れ笑いを浮かべたら
「 八重さん、アナタね… 今の川崎さんの話をどう聞いたら誉められてるって聞こえるのかしら?全く貴女ときたら… 」
そう言って深い溜め息を吐きいつものアタマイタポーズを取っている
「 雪ノ下、それが八重なんだからしょうがないだろ?まぁ、あたしもとてもじゃないけど理解はしかねるけどそんな奴なんだって納得するしかないね… 」
そう言ってやっぱり呆れているんだがナゼだ?前向きで良いじゃんか?
等と考えているアタシはやっぱりアホに間違いなかった… って大きなお世話だよっ! 全くさ…
そう考えるアタシに
「 まぁ焦っても仕方無いんだからな腰を据えてやるんだね
取り敢えずは数をこなして地道に経験値を稼ぐしかないって思うからね 」
そう言われて
「 んーんっ… やっぱそうなるのか?なら頑張るっきゃないなな…彩加に喜んでもらいたいからな」
そう声に出して拳を固めるアタシに
「 まぁ、根を詰め過ぎない様気を付けて頑張るんだね 」
沙希師匠のお言葉を賜り気合いを入れ直すアタシだったが、こうしてたまに入れとかないとどこからか抜けてってるから減りが早いんだよな… アタシの気合いはさ
全く困ったもんだよアタシの気合いにもさ
大志が起きてきて目覚ましにコーヒーのホット飲んでから勉強を始めた
小町ちゃんや、ちったぁ大志を見習っておくれよ?
大志、出会ったときは偏見で誤解してたがお前ってホント良い子なのな
お前が本気なら親父を説得すんの手伝うからマジ小町の事よろしくたのぞ
「 どうしてもわからんとこは聞いてきなよ? 大志 」
そう言って編み物を続けるアタシに
「 うすっ、比企谷さんのお姉さん 「 比企谷さんのはいらん、アタシも沙希同様に大志… お前を弟として扱うから変な遠慮はすんな 」 う、うすっ…お姉さん 」
そう大志が答えたから
「 ん、沙希は姉ちゃんでアタシはお姉さんと言った感じで使い分ければ良いと思うからこれからもヨロシクなっ♪ 大志 」
笑ってそう言ったら
「 外見的には大志君の方がお兄ちゃんに見えますけどね 」
等と、実際に大志の友達から妹と思われてたから全く洒落にならんのですがね、雪乃さんや?
そう思っていたらその事を知っている沙希も苦笑いしてるんだよなぁ~っ… うぅっ、切なすぎるぜっ♪
彩加は未々眠そうな蒼空を連れてきてその次は隼人が顔を出し優美子は姫菜と一緒に現れ材木座と戸部
意外に早起きしたけーちゃんと小町が、陽乃さんと共に早朝の散歩から帰ってきた…
アイス片手に持って食いながらで、アタシの目から見ても行儀悪いんだけどね? 小町ちゃんや
陽乃さんが持ってるコンビニ袋には多分アイスが入ってるんだろう…
( 陽乃さん、お願いですからあんまし小町を甘やかさんで下さいよ… )
そう、思って溜め息吐いたら沙希も溜め息吐いたからどうやら同じことを考えていたらしくお互いに顔を見合わせて苦笑いするとそれに気付いた雪乃が頭イタのポーズをとっていた
が、まぁ今日はけーちゃんにとっては特別な日なんだから仕方無いか? 今日はけーちゃんの誕生日、なんだからな…
てか、今回の旅行に二人も誘った最大の理由はそこに在るんだからな
今やすっかり皆の弟、妹の蒼空とけーちゃんで雪ノ下家はもちろん二人の葉山先生とも面識ができて気に入られているから
「 今日はうちの両親、意地でもお祝いに駆け付けるんだろうねっ♪ もっとも、それは葉山家と比企谷家もじゃないの? 」
そう言われてアタシと小町、沙希と大志に雪乃と隼人も苦笑いしてる… つかこれって、苦笑いするしか無いだろ?
そう思ってたら
「 うちのママも自分が幹事じゃなきゃ同窓会パスしたのにってスッゴク悔しがってたよ… 」
そう言って結衣も苦笑いしてるし姫と優美子は
「「 沙希 「 サキサキ 」 うちのママも二人に会いたがってるんだけど? 」」
ってそう言って、沙希に詰め寄ってる二人を見て苦笑いするアタシと結衣に陽乃さんと雪乃だった