やはりアタシの青春ラブコメは間違っている? 作:春の雪舞い散る
今日は始業式
だけど早く帰れないんですよ、アタシ等千葉村のメンバーは特にね…
更に知らないうちにネット上で『巴御前』と呼ばれていたアタシが酷かった
名前等の個人情報こそ明かされてなかったゆえなんだろうけど…
朝登校したらスゴいことになっておりましたので教師達はびびりまくってましたが平塚先生から報告を受けている校長だけはこの事態を楽しんでいた
始業式の冒頭に
「ニュースで聞いている者もいると思うがあの千葉村で起こったヤマカガシ騒動だが…
そのヤマカガシを捕獲したのはが我が校の女子生徒であることがマスコミ関係に発覚してしまい今朝の騒ぎとなってしまっただけで何等疚しい事は無いから安心しなさい」
そう言ってから始業式は始まった
もちろん参加メンバーと親い者達は参加メンバーを知っていたから多分バレてるだろう…大岡や大和辺りならな
んで、朝はアタシの早すぎる登校時間と得意技を使って姿を眩ましたからばれなかったけどあまり人前じゃ使いたくないからまだ暫く学校に居るつもりだ
「ホント面倒臭いな…」
そう小声で愚痴ると
「なんで?八重ちゃん可愛いのに?」
って大きな声で言うもんだからクラス全員バレちゃってさ…
質問攻めにあっちゃたんだけどしどろもどろにしか答えられないアタシを見かねた彩加と隼人がアタシを庇うようにして
「結衣、クラスメイトの質問攻めでこんな状態の八重がマスコミの質問攻めに耐えられると思うのか?
八重みたいなタイプにはまさに拷問なんだからな?」
そう言って真っ青になっているアタシの様子を気遣わしげに見る隼人に
「あ~っ、そういや八重ちゃんってカミングアウト後の質問攻めでプチパニってたべ?
そう考えたらマジにヤバいっしょ?テレビで見るマスコミの取材攻勢を受けさせたら持たないっしょ?」
そう戸部も言ってくれていたらしけど既にプチパニってるアタシの耳には入らない
思いがけない戸部の擁護発言で心配そうに見詰められていた
暫くして落ち着きを取り戻したアタシは校内を彷徨き人の視線を感じない一瞬の隙を狙って
ーHide and Seek.ー隠れんぼを発動して学校から抜け出し図書館に向かう
部活もナニも予定無いから涼しい図書館で勉強する予定だがこの日からアタシの隠れんぼ生活が始まった
火曜日から早速部活も始まったけど結衣は早速優美子達と出掛けてお休みで
「願わくは結衣が口を滑らせないこと願いたいんだけどね…」
そう呟くと
「こう言っては何だけど時間の問題と言う気がしてなら無いわ…」
そう言われて
「ですよねぇーっ…」
と、苦笑いで呟くアタシだった
水曜日薙刀の稽古日
正式な稽古用の薙刀は柳楽くんに預けてあるので今日は薙刀を持ち歩かなくて済むから助かるんだよね…
この鬱陶しい三日間のイライラを解消すべく今日の稽古はいつにもまして熱が入った
木曜の出勤日になりお店に向かうアタシ
もちろんこの件はお店には話していないから誰も知らないはず…
ってそう思ってたのはアタシの甘い考えで
アタシが薙刀を結構マジに習っている事を知っていてアタシが千葉村に行っていたのを知っていて
更にネット民である店長を始め関係者ならびに常連のお客様達が気付かないわけはない
もちろん知っていて知らないフリをしていてくれたんだよね
うん、このお店は平和だ
金、土、日をバイトと川崎家に彩加と過ごし完全にリフレッシュできたのも束の間…
取材陣に良いように操られた結衣経由でアタシの素性がバレちゃってね…ワイドショーのレポーター達に取り囲まれ質問の嵐にになり…
結局…根がコミュ障なアタシには質問にまともに答えられるハズもなく完全にパニックに陥ったあげくに過呼吸状態に陥り…
意識を失い救急車が呼ばれ葉山先生の居る大学病院に緊急搬送されそのまま入院することになった
それが又身から出た錆とは言え生で中継されていた為大騒ぎになりテレビ局に抗議の嵐になり…
ネット上の批難が著しく放送していた番組のホームページへの番組や更に言うならレポーター達に対する誹謗中傷は苛烈を極めた
何しろ引き付けを起こしているている相手を一切気遣うことなく質問し続ける様が生放送で流れてしまっているのだから
もちろん総武高からは
「正式な取材申し込みが一切なくストーカーまがいな取材方法方法に抗議する」
と発表し
厚労省と文科省からも共同で
「この度のマスコミ各位による未成年に対する過度な取材方法は誠に遺憾である」
と、異例のコメントを発表し世の中を唖然とさせた
もちろん結衣も学内での評価を著しく下げ暫く休むことを勧められたほどだったそうだそうだ
「落ち着きましたか?」
アタシが目を覚ましたことに気付いた葉山先生がそう声を掛けるとアタシは
「ハイ、ナンとか…って感じですね…」
未だスッキリしない頭を軽く振りながらそう答えると
「あまり無理しなくても良いですからね?特にストレスは溜め込まない様にしないとすぐにバランスを崩しますからね?
あれから未だ来てないんでしょ?二度目は…」
そう聞かれたけどそれが何を意味する言葉なのかさっぱりわからないアタシが首をコテンと倒すのを見て溜め息を吐き
「やはりそちら方面の勉強はあまり進んで無いようですね?」
そう言ってこめかみを押さえいると
「覚えよう、理解しようとする意志が有りませんからね、その困ったお姫様は……」
その声の主である陽乃さんの言葉に思わず
「そーゆー皮肉は良いですからっ!」
そう柄にもなく声を荒げるアタシに
「いい加減現実を受け入れなさい、納得できなくても貴女が女の子にシフトチェンジしつつある現状はなにも変わらない
何より戸塚君の存在が貴方を女の子に変えているのですからね?」
そんなことを言われても自分の事がよくわからないアタシには難しい問題なんだよな…
「そんなの知るもんか、アタシはアタシなんだ、アタシでしかないんだからなっ!
性別なんかに縛られない、縛られてたまるかっ!」