やはりアタシの青春ラブコメは間違っている? 作:春の雪舞い散る
立ち上がりからずっこけムードなアタシ達のボランティア活動はどうなるの?
その後にキャンプの始まりを告げるオープニングのイベントであるオリエンテーリングが始まったわけなんだけど…
しっかりと、自然の脅威の洗礼を浴びる事になる
多分、先行グループ児童がなんかやらかしたんだろな、アホな事しやがって… かなり興奮して臨戦態勢に入っちゃってるぞ? あのヤマカガシさんはよ
居るんだよね自然を舐めてるヤツ…
スクリーン越しの世界しか知らんから、野生動物や野生化した元ペットナンかをペットと同じ感覚で近付き不用意にちょっかい掛けるヤツ
うん、マジにシャレにならんわっ! って心の中でそう叫びながら声を圧し殺して
「 隼人と彩加は静かにゆっくりと小学生の誘導を、沙希と大志は悪いけどみんなを…特に大志は小町を頼む
それと悪いがこんなかで一番足が早い戸部…お前は大急ぎで平塚先生にこの事態を伝えてきて助けを呼んでもらえ、マジに急いで頼むぞっ! 」
そう言ってアタシは特製折り畳み式なぎなたをリュックから取り出し先端に物干し竿下ろすときのU型のパーツを取り付けるヤマカガシに向けこちらも臨戦態勢にはいった
最悪、みんながこいつの圏外に出るか何らかの対策を用意した平塚先生が来るまで時間稼ぎができれば良い
そう覚悟を決めヤマカガシと睨みあった
うん、息が詰まりそうだ… ウナギ、親父が好きだけど当分は見るのもヤだし家じゃ当分食わさんからな
…ナンだ?アタシの目が変なのか?ヘビの動きが物凄く…異様なほどゆっくりに見えるぞ…
「 はぁーっ! 」
気合いを溜め必殺の一撃を放つと…
うん、決まった… まるでアタシがハブ取り名人にでもなったみたいにヤマカガシをガッチリ押さえ込んでる
「 彩加、沙希、隼人、早く小学生の子等を誘導して逃がしてくれっ、いつまで押さえが効いてるかわからんからな 」
彩加、沙希、隼人もちろん雪乃が悔しそうな顔してるけど今は仕方ない
「 大志、小町を引っ張ってけ、小町もワガママ言って大志困らせてるんじゃねえよっ、今はそんな事言ってる場合じゃねぇだろがっ! 」
アタシの怒鳴り声が響き大志と結衣に引っ張られて小町も離れていく
「 くそっ、抵抗が激しくなってきたなっ… 」
グネグネと体をうねらせのたうち回って抗うヤマカガシ相手に全身全霊を傾け押さえ込むのに集中しながらそうひとりごちると
「 …比企谷ぁーっ、あと少ぉーしっ、あとホンの少しだけで良いから頑張ってくれぇーっ! 」
平塚先生の叫ぶ声がして多分千葉村の管理事務所の人だろう… TVで観たことのある蛇取り道具をもって来てくるのが見えたからもう少し気を張ろう…
悪運強いアタシの活躍によりヤマカガシは無事捕獲され被害者は…
「 すいません、平塚先生… 大志が顔面一杯引っ掻き傷だらけですから治療をお願いします 」
そう言って大志に治療を受けさせてる間に、アタシは小町を宥め他の皆には小学生のフォローをして回ってもらった
「 平塚先生、結局一人も来ませんでしたね? 小学校の教員は…
こんな事態ですから…オリエンテーリングの中止はやむ無しですね? 」
アタシがそう聞くと
「 逆に今の状態で続けさせる方が酷と言うものだろう… 戸部は私と共に先頭に立ち前方の安全確認をしつつ児童の誘導を行う
戸塚、葉山の両名は巡回しながら全体への目配せを頼む
相模、秦野は中程の警戒を任せ三浦、海老名、由比ヶ浜は個別にフォローの必要な子を見てやってくれ
川崎、比企谷、材木座はしんがりを頼み雪ノ下は後方から様子を見てフォローの必要なところに川崎か比企谷を回してくれ
川崎弟は引き続き比企谷妹を見てやるよう頼む 」
そう指示を与えたから
「 ああ、小町の事…アタシからもよろしく頼むな… 」
そう言って頭を下げると
「 いや、俺の方こそ比企谷さんのお姉さんに頼むって言ってもらえて光栄っすから気にしないでほしいっすっ! 」
そう言ってくれてホッと息を吐き出したアタシだった