がっこうぐらし!✝︎神を喰らう少年は血の力にてみなを導く✝︎   作:優楽

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どうも大変お久しぶりです、覚えていらっしゃいますか?。優楽です
久々の投稿で、忘れてしまっている方もいるかもしれませんが
前のを読み返したりして思い出しながら読んで下さると幸いです。

それとほんの少しだけ前書きにオラクル細胞調査レポートを載せておきます。
この話数で必要な情報なので急遽付けさせていただきました。
ご了承ください。
それではお楽しみ下さい

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【オラクル細胞調査レポート1.5】
・ワンサイズアップ
文字通りアラガミを一回り大きな対象として扱い、戦う戦法

小型アラガミ→中型アラガミ
中型アラガミ→大型アラガミ
大型アラガミ→超大型アラガミ



第6話 彼らは今後の方針を決めて行く

2度目のシャワーを終えて、1回目の時に脱いだ制服(あの短時間で洗っておいてくれたようだ)に身を包み、生徒会室に向かう。

「こりゃ色々直さねぇとヤベェな・・・」

校内は綺麗にしたが、それでも窓ガラスは割れまくりな為、風をバンバン通す。

それだけではなく、教室の黒板はぶっ壊れていたり、椅子や掃除用具を入れるロッカーも壊れている。廊下は柱や壁に凹みや穴が空いている、酷い所だと、教室と廊下を隔てる壁に、穴が空いていて人1人が通れる程の、馬鹿でかい通路が出来ている。

窓ガラスは絶対塞がないとマズいよな・・・フライヤがどれくらいで到着するか不明、アナグラからの救助を出せるだけの状況ではない、新種たる感染種への対応、ショッピングモールにいるアリサとロミオ、民間人2名の救出。そうなると長期戦を前提とした行動を取るべき、最悪の場合、年単位で学校での自給自足生活を行わざるを得ない。

そんな事を考えていると通信機に連絡が入る。

「こちらフライヤ感染種と思わしきアラガミと遭遇、まだアナグラを出てからそんなに経ってないのに・・・もう出てくるなんて・・・」

「こちら神司、奴等は攻撃パターンは同じだが、ホーミング性能、ダメージ、スピードは別格だ!ワンサイズアップで挑め!最悪フライヤの武装で無理矢理突っ切れ!」

「残念ながらフライヤの武装では、感染種に効果が全くありません!神機でないと効果がないと仮定します!」

マジでか・・・対アラガミ用武装でも効果ナシか・・・

「了解!無茶だけは絶対するなよ!」

「貴方にだけは言われたくないですね」

「うっせ、とりあえず感染種には、常にワンサイズアップで対応しろ!そんでこの事をアナグラの全員に伝えろ!」

「了解しました」

その後通信を切った。

「これはますますアリサ達の救出を急がねぇとヤベェな・・・」

小型オンパレードや、中型が2〜3匹大型1匹程度なら、俺1人でも対処は容易いが、だが大型と中型複数や、大型が2匹以上出てくると、俺1人での対処は難しくなってくる。そうなると連携を取らざるを得ない。

「まぁあの2人なら心配はないけど・・・アイツ等の神機ここにあるんだよなぁ・・・」

幸いにも物資の方は、余裕があるから現状は問題はない。物資回収と敵の殲滅は、後ほど行えばいいだろう。

「おーい神司!りーさんとめぐねぇが話があるってさ」

となると神機も運べる軍用車を使って、アイツ等の神機も運んで「おーい神司?」いやいっそハンヴィーで一掃しながら行った方が・・・いやでもそれで余計ひきつけてもな「りーさん達が呼んでるんだけど」弾数にも限りが・・・

「おい!神司!」

「ッ!?」

反射的に前に飛び、振り返りながら中腰になり、ナイフを構える様な体制を取ってしまった。つまり臨戦態勢を取ってしまった。こういう所は、身体にこびり付いているため、考え事をしていても必ずやってしまう。

「・・・悪ぃ・・・ついいつもの癖で・・・」話しながら臨戦態勢を解く。

「そういう所はゴッドイーターとして、染み付いてるんだな。」くくくっ

なんて可笑しそうに、胡桃は笑いながら言ってくる。

「まぁな・・・んでなんか用か?今後の事を考えてて聞いてなかった。スマン」

「りーさんとめぐねぇが呼んでたぞ、って今後の事ってなにか問題があるのか?」

「それはめぐねぇ達のいる時に話すからとりあえず行くか」

「おう!」

というか胡桃さん?会話の返し方が完全に男の子ですわよ・・・男がこの口調はキモいね・・・

と言っても元々生徒会室に向かっていたので直ぐについた

「りーさん連れてきたぜ〜」「りーさん連れてこられたぜ〜」

「あらあらぁ〜2人は仲良しねぇ〜まるで恋人みたいね。うふふ」

「ちょ///りーさん!やめてよ!」

あらら・・・りーさんの一言で胡桃は激おこプンプン丸ですよ・・・そんなに嫌なんですかね?目から汗が出そうだわ・・・まぁそんな事はないけどな。

「りーさんやめて差し上げて。胡桃が激おこプンプン丸だから、飛び火しそうで怖いんだが?」

「まぁ恵飛須沢さんの事は置いといて、「置いといちゃうんだ・・・」今後の事を話し合わないとね?」

「そうだな・・・とりあえず報告が数件ある。

まず、俺がさっき戦ってた新種のアラガミが、極東支部付近でも発見された。多分だが感染した人間を捕食した事によってアラガミも感染したと予想される。

今の所は極東だけだが、ザイゴートの様に飛行出来る奴等がいる以上、他の支部でも発見されるのは遅かれ早かれ確実だろう。」

「次にいい報告だ。生存者が4人いる事、そして生存者の居場所が分かった。

4人の内2人は俺と同じゴッドイーターだ、しかも俺の後輩だ。

そして極東支部から救援が向かって来ている。」

「って事は助かったも同然だな!」「良かったねめぐねぇ!」「えぇ本当に良かったわ・・・」

各々が喜びの声を上げる。りーさんも、ほっと胸を撫で下ろしている。

「だが問題は多々ある。」

そう言うと皆から笑顔が消えて、緊張した面持ちでこちらに目線を向ける。

「先程も言ったが新種、俺が勝手に感染種と名付けたが、感染種がどれだけ出てくるか分からない事、そして感染種特有の行動パターンが不明な事、感染種オンリーのアラガミが現れる可能性、そういうのがある為救援が来るのに、どれだけの時間が掛かるか不明だ。

最悪数年は掛かる可能性がある。それに救援が来る前にアラガミに学校が壊される可能性もある。俺が1人で対応出来るのは精々大型1匹位だ。そこはまぁ、生存してる他の2人と合流すれば、なんとでもなるからいいんだが・・・食料や衣類、その他物資が確実に枯渇する事、ゲームみたいに物資が復活する、なんて事はないからな。」

「そうよね・・・9人分の食料は、かなりの量になるし、かなりの痛手よね・・・」

「それだけじゃない肉、魚、生野菜は腐る、多分ショッピングモールとかの食料はもう使えないと考えていいだろう。

缶詰やインスタントラーメンは大丈夫だろうがな。

という訳で今後やる事は1つだ。

生存者を救出。」

「遠征だな」「遠足だね!」

「もういいや遠足で・・・とりあえず遠出をして食料調達、物資回収、無事のがいれば豚や牛、鶏を捕獲して、飼育し、肉、牛乳、卵の確保だな。」

「肉ってもしかして・・・殺すのか?自分達で育てた子達を・・・」

「心配すんな、汚れ仕事は俺がやる。生きる為と思って諦めてくれ。」

「嫌だ!お前にだけ辛い事背負わせるなんて!私達が生きる為なんだ!だから私もやる。」

「止めはしないが、地獄だぞ?」

「現状が既に地獄だろ?これ以上の地獄があってたまるか・・・」

「自分手がどんどん汚れて(よごれて)汚れて(けがれて)自分のやってる事が、正しいのか、間違えてるのかも分からなくなっていく。

お前が今進もうとしてるのはそんな地獄だぞ?それでも進むのか?」

「進む!それが例えどれだけ辛い事であっても、誰かに任せて自分だけ楽するなんて絶対に嫌だ!」

俺はちょっと舐めてたのしれないな・・・恵飛須沢胡桃という人間を。

「(´Д`)ハァ…分かった。だが1つだけ条件を出す。辛かったらいつでもやめていい、そんで辛い事をぶちまけたいなら俺の所に来い、愚痴位は聞いてやる。」

「悪いけど胡桃1人に、背負わせるなんて事もさせないわよ?」

「私は先生なんだもの、生徒にだけ辛い思いさせられないわよね?」

「私だって胡桃ちゃんにばっかり、頼ってられないよね!」

りーさん、めぐねぇ、由紀は胡桃の覚悟を見て同じく覚悟を決めた様だ。

多分これを美しき友情と言うんだろうな。

「とりあえず最優先は生存者の救出、場所はリバーシティ・トロン・ショッピングモールだ。

でもその前に俺達の生活の方が優先だな。」

「とりあえず寝室どこにする?」

「俺は万が一アラガミが侵入してきても、対応できるように1階を使うから、後は勝手にやってくれ。」

この調子だと1週間か2週間でアイツ等を迎えに行けるだろう。

そう考えながら廊下に1度出て、通信機に電源を入れて状況を確認する。

「フラン、アリサに通信繋げられるか?話があるから繋いでくれ。」

「了解しました。すぐに繋ぐのでしばらくお待ち下さい。」

2、3分程度で、アリサと通信が繋がった。

「コチラアリサ!リーダー!無事だったんですね!良かったです!」

「おう、こっちは生存者4名と、俺が生き残ってる。1週間か2週間位で、そっちに迎えに行けるはずだ。それまでは、いつもの絶対命令を守りつつ、踏ん張れ。」

俺が先程言った絶対命令は、俺の元上司で、先輩で、尊敬する人、雨宮ツバキ三佐の弟である、雨宮リンドウさんからの教えだ。

 

『命令は3つだ。

死ぬな!

死にそうになったら逃げろ!

そんで隠れろ!

そしてスキを突いてぶち殺せ!

ありゃ?これじゃ4つか』

 

なんてリンドウさんは言っていた。

俺はこれを少しばかりアレンジして

 

『死ぬな

死にそうなったら逃げろ

そんで隠れろ

そして絶望的な状況でも希望を捨てず、絶望的な状況を覆せ

後、何でも1人でやろうとせず仲間に頼れ』

 

という事にしている

「はい!リーダーも1人だからって無茶しないで下さいね?」

「へいへい、それじゃあなんかあったら連絡くれ。んじゃ」

「了解!救助待ってますからね。」

そう言って、アリサは通信を切った。

「サンキュー、フランとりあえず伝える事は伝えられたわ。」

「そうですか。」

「んじゃまたなんかあったら連絡くれ」

「分かりました。ご武運を」

こうして俺は通信を切り、生徒会室に戻った。

部屋に戻ると皆は雑談していた。が俺は部屋に入ってくると、全員がコチラを見てくる・・・若干怖い。

「とりあえず他の仲間には連絡してきた。とりあえず最速で1週間、最悪2週間の内に迎えにいく。」

「それまでに、生活の空間の確保だな!」

そう言ってやる気を出している胡桃

「そういえばめぐねぇと、りーさんが用があるんだろ?」

そう言って胡桃の事は置いといて本題に話を戻す

「そうそう、ただ学校で暮らすだけじゃ、精神的に疲れちゃうと思って、めぐねぇが顧問、私が部長として【学園生活部】を立ちあげようと思います」

 

 

 


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