著:ソルトP
奇跡…それは、偶然と偶然が重なり合いその結果奇跡が生まれる。そのシンプルな仕組みに人は、喜び、怒り、悲しみ、笑い、と結びつく…これはそんな偶然が紡いだ一人の男の話だ。
第一部 出会い
彼の名前は川出泰勢、彼は成績は中の下体育はそこそこできる男だ。性格はと言うと世間一般で言われるオタクでありその見た目とのギャップがとても激しい、そう彼はヤクザのような見た目なのだが。それなのにどこで人生を狂わせたのか彼は二次元の女にしか興味がないのである、おまけにものすごい面倒臭がり、しかしお人好しな部分もあり優しいのだが見た目のせいもあって中々周りと馴染めないのである。
そんな面倒くさがりな彼は、図書委員に所属している。人と触れ合わず一人でいられるのが合っているのだろう。その静寂を維持するのも彼の仕事だ。しかし維持する者がいればそれを破壊する者もいる「マジかよッ!キャハハッ‼マジうける。」その甲高い声は「上級生か…卒業近いからって燥いで騒ぐ奴がいるな…面倒くさいが注意しなくては。」はぁ…っとため息をつき係の座るカウンター越しの席を立つ、彼は本が好きでこの静かな空間が好きなのであるそれを邪魔され他人に迷惑をかける人は、年上であっても容赦ないのだ。「それでさ、あいつジュース買って来いって言ったらほんとに行ってやがんの笑っちまうぜー…」(チッ…DQNかよ…余計面倒くせぇ、卒業まじかの上級生が年下にパしりしたこと自慢するとか情けねぇ…でもこれも仕事だからなぁ適当に流してなだめてお引き取り願うか。)「あの…」「すみません」『…ッ!?』それは意外な方向からの声だっただった下級生であろう女の子が痺れを切らして注意しに来たようだ。なんと度胸のある子だろうか、上級生でそれでもって相手がDQNと来た。皆の視線が俺と彼女に集まった「”うるさい”んですけど!ここは静かに本を読む所であんたみたいな人たちが騒ぐような所じゃないんです‼さっさと消えてください!」その一声で相手はポカンと口を開けている。彼女はその小柄で可愛らしくおとなしそうな見た目からは想像もつかないような口ぶりである。だが相手も黙っているような奴ではなかった。年下しかも、入学して間もない子に言われたのだから「おい、お前いい度胸してるじゃねえか!図書室で騒いで何が悪いんだよ‼こっちは最上級生だぞ、この野郎‼」なぜこの子は相手の逆鱗に触れうような物言いをするのであろうか
もっと適当に穏和に済ませれば良いのに…「何よ‼そんな立場だのなんだのを使わないと太刀打ちできないなんてあなた本当に弱いのね。キーキーサルみたいに下らない武勇伝語っちゃって大体あんた達なんて図書室じゃなくて飼育小屋がお似合いよ!この下等生物‼」相手がプッツンしたのが明らかにわかり周りの生徒も避難を始めた「なんだと!人が黙ってりゃ言いたい事言いやがって!この野郎‼」男は腕を振り上げた少女は暴力には弱いらしく目を瞑ってしまった「マズイッ」その紙一重の所で腕を止めた「ふう…間に合った」「ンだテメェ‼」「あの…静かにしてもらえますかね?ここ、本を読む場所であって喋るところじゃないんですよ、喋るなら教室か廊下でしてもらえますか?ギロッ!」「ヒッ‼」さっきまでの威勢は消え今にも漏らしそうな顔つきである「あの…聞いてますか?」「ハ、ハイ聞いてます‼私が悪かったです今すぐ退散します!ホラッお前らも行くぞっ‼」その一言で主なうるさい原因は、排除された。「さてあいつらも消えたし係の仕事に戻ろうかね…」席に着こうとしたその時に後ろから「あの、さっきは助けてくれてどうもありがとうございました!」「へ?俺に言ってんの?助けたって君を?」そっけない返事をしてしまった。「はい…あの私どうしてもあのうるさい人達が許せなくて、ついキツイ言葉を…」「ああ…あれね。まあああゆうやつは一度ガツンと言われた方がいいと思うから間違ったことはしてないと思うよ。」すると彼女の顔は、パアっとなり「そうですか?私見た目が幼いからなのか舐められるんですよねだから性格だけきつくなっちゃったのか。ヘヘ」「あはは、そっか…そういえば君名前なんて言うの?」「これは失礼しました私、金子弥美と申します。弥美ちゃんで宜しく願います。」「弥美ちゃんか、宜しく。俺の名前は川出泰勢。川出で宜しく。」「川出さんですね?わかりました覚えておきます!」「うん…じゃあ俺はやることがあるからまた今度ね」「はいっ、今回の事忘れませんこの恩は、いつか必ずやお返ししますっ!」「そんな大袈裟だよ…」「いえ!そんなことはありません‼私の命の恩人です。」「あはは、分かったわかった。」そして彼女は図書室を出るまでに何度も振り返ってはお辞儀をして出た行った…「さっきの人見た目怖いけど良い人だったね」「うん、そうだね。」「弥美ちゃん付き合っちゃえば?」「え?何言ってるの?感謝の気持ちはあるけどそんな特別な気持ちなんてないよぉ!」「アハハそっか、ごめんね!」「今時律儀な子だな…でも俺は、二次元のマジカルミントちゃんが嫁だから特別な気持など彼女に一切ない。」
このとき彼女と彼の運命の行方は神のみぞ知る…。
第二部へ続く…