遅れた理由はオリキャラの名前を考えてたら1週間たってました
「此処に来るのも3年ぶりか」
あの日から3年の月日がたった。あの時、・・・親友を亡くした少年は青年へと成長していた。
彼はあの日から難病ハンターチードルの下で厳しい修行と医者になるための勉強をしていた。少年にとってチードルの下にいた3年は短くも濃い時間だった。
久しぶりに故郷に帰ってきたレオリオは親友の墓が出来ていたことに驚いていたが素直に墓参りに訪れていた。
「なあピエトロ。・・・オレ、強くなったんだぜ。今の俺があの時にいたら笑ってお前のこと治せるくらいに強くなったんだ・・・おせえよな」
そう言ってレオリオは墓の前で笑う。その顔からは感情を読み取ることは出来ない
「先生。・・・チードルって言うんだけどさ。その人がむちゃくちゃでさ15の俺に色々教えるんだわ。ハンターたるものとか医者ならとかさ、正直うざい時もあるけど俺の目標なんだ。・・・だからさ」
今まで悲しそうな顔やただ笑うしかしてこなかったレオリオは初めて本当の笑顔を親友に見せる。
「オレ、ハンターになるよ。10代の俺が医者になるにはハンターになるのが近道らしんだわ。ハンターになってお前みたいな子供を患者を絶対救ってみせる。・・・だからさ、もう少し生きてみようと思う。ソッチに行くのはかなり後だと思うけど待っててくれ」
言いたいことが終わったのかレオリオは墓に背を向け歩き出す。
少し歩いた先に一台の車が止まっていた。その近くに男が立っておりレオリオに手を挙げ合図を送ってくる
「もう挨拶は済んだのかいレオリオ?」
「あぁ。それよりアンタが迎えか。先生も人が悪い」
レオリオの言葉に男は苦笑いを浮かべる。男は3年前、ピエトロを見捨てレオリオに殺されかけた医者だった。チードルの弟子の中では男はレオリオと年が近く、仕事で一緒になることは多かったが今回の迎えに男を寄越したことにレオリオは自分の師の人選を疑っていた
「君が考えていることは分かる。だからこそ先生に頼んで君の迎えを申し出たんだよ」
「へー。なんでまた?」
男はタバコを咥える。レオリオの質問に静かに答える
「私はあの時の事を後悔なんてしていないんだ。もし・・・時間が戻ったとしても私は同じことをしただろう。例え君に殺されたとしてもね」
男はレオリオを見つめる。自分はあの時、医者として当たり前のことをしたと。男の眼は自信と覚悟が備わっていた
「いいかいレオリオ。確かに君の理想は素晴らしい。でも、私たち医者はすべてを救うわけじゃない。・・・救えるのはほんの一握りの人間だけだ」
この3年、何回も言われた事。この男が言っていることはいつも正しくて俺が間違っていると。男はいつもレオリオを諭していた
「それでもオレは」
「いや、分かっていない」
言葉を被せレオリオの言い分を全く聞かづ男はレオリオの襟元に掴みかかる
「逆上せ上るなよレオリオ!!確かにお前は才能がある。一流の医者にもなれるだろう!!だがな!!所詮人間に出来ることなんて限られているんだ。・・・だから救えない命までお前が背負う必要なんてないじゃないか」
襟元を掴んでいる手の力が増す。知っていた。この男がいつもオレを心配していてくれていたことも、バカな道に行こうとしているオレを先生と同じくらい理解していてくれていることも。
「お前の理想はいつかお前を殺す、僕はお前に死んで欲しくないんだ」
懇願するように男はレオリオに言う。諦めてくれと
思えばいつもそうだった。出会ったときには憎かった、だから殺そうとも思った。事実、殺しかけた。本来なら男がレオリオにここまで肩入れするのは普通じゃない。でも男はレオリオを許した。先生に弟子入りして周りがバカにした理想も男だけは受け止めその上で説教をしてくれた。レオリオにとってこの男の言葉は先生と同じくらい心に響くものになっていた。
「それでも俺はその道に行きたいんだルシアンさん」
ルシアン・・・男の名前でありレオリオが初めて呼んだ男の名前であった。名前を呼ばれたルシアンはレオリオの覚悟を感じ取ったのか掴んでいた手を放しため息をつくと呆れた笑みを浮かべる
「ハアー。まったく。君はいつも私の言葉を聞かないんだな。もう勝手にすればいい。・・・ただ」
ルシアンは車に乗ろうとしてレオリオに背を向け最後に一言だけレオリオに言い放つ
「ただ、もしお前がその道に挫折したときは僕が面倒を見てあげるよ」
ねつ造設定
ルシアン・・・レオリオの兄弟子。ピエトロの手術をしなかった医師。レオリオの事は弟のように可愛がっているがピエトロの件で素直に可愛がれていない。レオリオの理解者2
ピエトロ・・・レオリオの親友