護ターン!!
奥の手発動!!
なんつってwww
迅さんはなるべく
「っふ!」
「あっぶな!ギリギリじゃないッスか」
上手いこと受け流されると一気に距離を詰めてきた三輪は、弧月を切り上げてきた。ギリギリのところでスコーピオンを出しても破壊されてしまったが、おかげで深く切られるということはなかった
でも一歩間違えればさっきのでベイルアウトさせられてた
バックステップで距離を取るとγを起動させて春風から撃つ。最初は避けていた三輪だが、次第に追い込まれてシールドで防いだ。風間さんたちから聞いているだろうがシールドが勝手に消えて舌打ちをした。今がチャンスかなと柄を握って振るうがまた懐に入られた、だけど今度はそれが目的で、春風を手放すとスコーピオンを起動して手に持つと右肩を軽く斬る
「っ…この、ちまちまと!」
「っ!」
少しの苛立ちを見せるが力任せに振るってきた弧月に簡単に破壊される。ハンドガンを構えられて下がりながらシールドで防いだが、瞬時にレッドバレットをセットしてあるマガジンに替えて撃ってきた
「くそ……重たいッスなーコレ」
「そのまま跪いてろ、すぐに終らせてやっっ!?」
「隊長!!」
「ナイス春多」
ゆっくり近づいてきた三輪は弧月を持ち上げるが、振り下ろす直前で春多の旋空弧月がオレ達の間を通った。三輪が驚いている隙に鉛を出来る限り切り落として軽くすると立ち上がって距離を取る、フリをして春風を出して突き出すが
「っ!?やるじゃないッスか、今のは入ったと思ったんスけどね」
「バカにするなネイバー」
「酷い言われようッスね」
日夜
だけど今は遊真のブラックトリガーを奪われないために引き下がるわけにはいかない
槍では懐に入られては距離を取るまで防御しか出来ない、それならと右手でグリップを握って、左手でその前にある持ち手を握ると分裂した
「っ!!?その槍にはそんな仕掛けがあったのか」
「そうッスよ、少し本気で…!!」
「あれは……ベイルアウトの光?……誰かがやられたのかしら」
春風の別の姿に驚く三輪を他所に迅さんがいるところからベイルアウトした光が夜空を走った。誰がやられたのかは知らないが、ブラックトリガーに脱出機能はない。少なくてもオレが知る限りでは、だ
「だろうね。少なくとも迅さんじゃないのは確かだ。オレ達はこのまま三輪たちを返すために踏ん張るぞ!」
「了解!」
「りょうか……っぐ!卑怯じゃないのかよ?」
オレの言葉に一菜のあとに春多も応えてくれようとしたが、そのときは隙だらけだったのか米屋にトリオン供給器官を貫かれていた
「余所見厳禁だぜ?」
「クソ……隊長、すみません」
油断はするなと日ごろから言っているのにやられた春多に後で鍛え直しだなと決めて、頭の隅に一先ず置いておく。今度は三輪の変わりに米屋がオレに特攻してきた。よく見ればあちこち傷だらけでトリオンも少しずつ漏れ出ている
「っぐ……よくも春多を倒してくれたな」
「いまは戦闘中だぜ?隙があれば倒すのが……普通だぜ?」
「っっ!!!」
さっきまで幻踊と合わせての得意の攻撃を繰り出していた米屋がいきなり離れだした。不思議に思っていると後ろにトリオン反応に気付いて振り返れば回りこんでいた三輪が弧月で斬りかかってきた
「隊長!!……この、しつこいわね!」
「いやいや、お前を援護に行かせないようにするのは当然だろ」
一菜も出水の数に物言わせた弾で援護には来れないみたいだった。さすが三輪隊のアタッカー二人の連携には恐れ入るなと思う、右腕を切られてトリオンが漏れ出てしまう
「これで、終わり…っと!!あぶねーあぶねー」
「銃もなしに使えるのか……」
三輪から距離を取ろうと思った瞬間には米屋が既に後ろにいて槍を構えていた、不味いなと思いガンマを起動すると当たらないように離れてくれた。春風を使って撃っていたはずのトリガーが銃もなしに使えたのだから当然驚いている
「そうッスよ。銃はあくまで射程と命中率を上げるための補助ッス。だから近づいたら危ないッスよ!!」
「避けろ出水!!」
「なっ!アステロイド!!」
27発に分割したガンマを一菜と撃ち合っている出水に向けて放った。三輪に言われて気づいたが遅いとオレは思ったんだが、アステロイドを放たれて爆発して煙が出た。晴れるとまさかの無傷で驚いた
「マジッスか……今のを防ぎきるって、すごいッスね」
「A級舐めんなよ。つってもシールド1枚使えないけど」
出水はそう言うがとっさにアステロイドの弾幕とシールドで防ごうなんて本当にすごいと思う。シールド一枚と言ってもトリオン能力自体高いから残りの1枚でも一菜とまともにやりあえると思う。というか防ぎながら放つなら1枚で十分だが
「はぁーどうすっかな、春多はやられたしオレも無視できないくらいに損傷してるし」
「それなら一思いにオレがやってやるよ!」
「っと!…それもいやなんだよな~………しょうがない、さっさと終らすか。トリガー解除」
「「っ!!?」」
今の状況を見てこのまま三輪たちを大人しく帰ってもらうことが出来るかと聞かれたらかなり難しい。特にオレは2人の連携に右腕を斬りおとされたわけだ。春多はベイルアウトしていないし一菜も消費が大きいエスクード改を使い続けるのはリスクもある。万が一突破されたとしてもレイジさんたちがいるから問題はないが、そうなったら事が更に大きくなる
迅さんが
「おいおい、勝ち目がないからって
「勝ち目がない?そんな事ないッスよ。むしろ……そっちが負けるのが決まっているんスから。トリガーオン」
心配してくれてなのか出水がそう言ってくれるがそれは杞憂だ。負けが決まったそっちが気の毒に思ってしまうほどだ。ヘアピンを取るとトリガーを起動する。何で2つもトリガーを持っているのか?と思っているに違いないと思う。だってこれはボーダー本部にはまだ報告していない未確認の
換装が終ると赤いジャケットにオレンジのズボンと灰色のブーツ。忍田隊の隊服と同じだが、オレ専用の春風は握っていない。起動していないんじゃなく、ないのだから当然だ
だけどその代わりに地面から約2mくらいの黒い棒が出てそれを持った
「おまえ・・・・何だそれは?」
「ブラックトリガーだよ」
「なんでお前が持っているんだ!!?」
「そんなに怒鳴っても何も変わらないぞ?それにオレが持っていることに何か不満でもあるのか?」
「違う!何でお前がブラックトリガーを持っているのかと聞いている!いつ手に入れたんだ!!」
ギャーギャー吼える三輪にうんざりするが疑問に思っているのは最もだと思う、けれどトリオン体に肉体的な疲労はないけれど精神的には疲れる。親切心から言ってやったのにオレを睨む三輪の表情は全く変わらない
「吼えると無駄に疲れるぞ。何で持っているのか?オレが適合者だからだ。何時?5年位前だ」
「おいおい護?なんかお前性格変わってね?」
確かに米屋言うようにいつもは語尾に「ッス」を付けていたが、あれはまだ
「こっちが本来のオレの口調だよ、語尾に『ッス』って付けていたのはボスに騙された所為なんだよね。まあそういうわけで、絶対にここを通さないからな」
「っ!!ふざけるな!!!っ!?何だコレは…?」
怒りの言葉とともに三輪は弧月を振るが、突如地面から伸びた黒い棒に阻まれてオレを切ることができなかった。すると米屋がコレならどうだと弧月(槍)を突き出すが、コレも黒い棒が2本伸びてその間を締め切るかのように黒い壁が現れた。ガキンッと金属同士がぶつかるような音が小さく響いた
「なんだこれ!?……おっと!」
一瞬戸惑う米屋だったが地面から影が不規則に曲がりながら伸びていることに気付くとバックステップで下がると、さっきいた場所にはオレが持っているのと同じ黒い棒がいくつも飛び出た
夜で暗いから見え辛いはずなのに避けたのは正直すごいと思う
「すごいなー、暗いから見えにくいはずなのに」
「バカ言え、月でよく見えるし視覚支援だってあるんだぜ?」
「三輪!陽介!離れろ!」
確かにオペレーターの支援次第では夜であっても昼間みたいに明るくする事だってできる。それなら避けれたことにも一人納得していると、出水がハウンドを飛ばしてきた。瞬時に壁を作ろうとしたが通常のハウンドよりスピードは少し遅い。もしかしてと思って後ろにもう2本追加して間を黒い壁で繋ぐとオレを守る箱を作った瞬間、派手な爆発音がした
それを聞いてやっぱりと思った。バイパー+メテオラの合成弾、トマホークだった。曲線を描いていたからハウンドだと勘違いしてしまったけど、防御はこっちの方が早いし堅い
「護、お前言ったよな?ブラックトリガーを使うときは本気で守らないといけないとき、譲れないものがある時だって。それが今だって言うのか?」
壁越しでも三輪と米屋のトリオンは移動して出水のところに集まった。1年と少し前に行った遠征でも太刀川隊がいたから、この中では出水だけがオレがブラックトリガーを持っていることを知っている。まさか今使うとは思ってなかったみたいだけど
「そうだよ。そっちが奪おうとしているのはあいつにとって命より大事なものだ。だからコレを使う。どうしても行きたいなら倒してみろ」
「命より大事?そんな事知るか!!ネイバーはオレ達の敵なんだ!そんなやつがブラックトリガーなんて持っていたら奪うのが当然だろ!」
「バカか?ネイバーからすれば三輪たちも立派なネイバーだ。自分達は違うとでも思ったのか?それにな、三輪のお姉さんがブラックトリガーになったらどうするんだ?」
「なん……だと?何が言いたいんだ……?」
「簡単なことだ。ブラックトリガーになったお姉さんを規則だからって手放すのか?」
「そ……そんなのッ……そんな言葉でオレを惑わそうとしても無駄だぁあー!!」
「………簡単に逆上するなよ……」
単に立場が違えば
それにブラックトリガーをネイバーが持つことに危険視して奪おうとするのはいい。敵意があるならば。だけど友好的なやつにまで奪おうとするならそれはもう単なる身勝手な略奪行為だ
こっちの国を守る組織とは言えろくに知りもしないでそんな事をするのは許せない。ならばオレは自分の立場を悪くするとしても遊真を守るために戦うだけだ
逆上して接近してくる三輪に再び影を伸ばすと上に跳ぶが、棒が伸びる長さに限界なんてない
「なにっ!?ぐぁ!」
2枚のシールドで防ごうとしていたが、ノーマルトリガーがブラックトリガーに敵うはずもなくあっさりと壊れて三輪の四肢を貫いた。トリオン体の重要部分の2箇所は外してあるからベイルアウトはしないが、満足に動くのは困難なはずだ
「隙ありすぎじゃねぇのか?」
「そんなわけないだろ?」
三輪を相手にしていた隙に米屋が近づいて弧月(槍)で突こうとしていたが、既に足元には影が伸びていた。伸びる直前で跳んで避けたが、曲がり角の先にはバッグワームを起動して潜んでいた一菜が銃を構えていた。
「っ!!くそ!!」
シールドで防ぎながら避けようとするがそうさせないと、2本目の黒い棒を持って別の影を伸ばして米屋を囲うように棒を飛び出させた。シールドを固定型に切り替えたとしても撃ち続けられている限りいつかは壊される
そしてついに壊れたかと思ったそのとき、別のシールドが再び米屋を守った
「そこから何とかして逃げろ!陽介!」
「無茶言うよな、傷すら付かないんだぜ?」
手に盾と書かれてシールドを起動して守ったのは出水だった。トリオン量は多いから銃弾では壊れるまで時間が掛かる
「一菜!そいつはオレがやる。隠れてチャンスを狙え」
「了解!」
「お?今のうちに……っておいおいマジかよ」
トリオンの残量に余裕はあるだろうが、壊れるまで撃っているといずれは足りなくなってしまう。それにオレだって影を伸ばし続けた状態では動くことができない
だから一菜を再び下がらせて隙が出来たら狙ってもらうことにした。チャンスかと思った米屋を逃がすことなく4つの棒を出して黒い壁で囲い、上も塞ぐと箱にして閉じ込める。そして黒い棒をランダムに飛び出させると中から叫びが聞こえた
「暗っ!……ちょ、なんだ!?ぉわぁァア!!」
「陽介!!!このっ!」
「っ!まだ動けるのか」
運が悪かったらベイルアウトしているだろうなと思っていたら、四肢を貫かれたはずの三輪が弧月で振りかぶってきた。棒から手を離してしまったから箱が消えて、中からトリオン体がズタボロになった米屋が地面に倒れた
その状態に一瞬昔の記憶を思い起こされたが、感傷に浸る暇もなく三輪の攻撃を捌く事に意識を戻した。大分損傷しているはずなのによく動くなと驚いているとハンドガンを構えたが、撃つより早く一菜の銃撃で左腕が撃ち抜かれた
「そこにいたのか!メテオラ!」
爆破効果のある弾丸を飛ばすがエスクード改では焦げ跡が付くだけだった。バッグワームを再起動してまた隠れる。春多がいてくれたら一菜がこうしてこそこそする必要なんてないんだが、いない奴に文句を言ってもしょうがない
出水を倒そうと飛び上がって棒を振り下ろすが、ギリギリで避けられてコンクリートの地面を少し破壊するだけだった
「あっぶな……けどこれはチャンスかもな」
いつでも防御するためなのかトリオンキューブは1つだけ、でも分割量は多く1発が小さい。放たれた瞬間黒い壁で守ったが左右にキューブが見えた
「それで防いだつもりか?シューターはある程度なら弾を離れたところに動かせるんだぜ?」
出水の言うとおりシューターは一定範囲ないなら弾丸を動かすことができる。たとえ真っ直ぐにしか飛ばないアステロイドであってもだ。言われて気付いたオレは反射的に飛び上がって何とか避けれたが足先が少し当たってしまった、でもこの程度ではなんの支障もないと思っていたら
「落ちろ、ネイバー」
三輪が右手にハンドガンを構えてオレを狙っていた。だけど問題なのは南方向にあるマンションに1人スナイパーがいる。しかも出水も2つのトリオンキューブを出して
そう思った瞬間には弾が放たれた
城戸さんたちに内緒で持っていたブラックトリガー
攻撃特化の風刃と違いこちらは防御特化
護の守りたいという想いが形になったようなトリガーですね