ただちょーっと彼方の傭兵やワートリ杯とかで・・・
はい、この作品に対してモチベが中々上がりませんでした・・
まず分かったのは体が非常に重たいことだった
目が覚めたオレはぼんやりとした意識で最初に知覚したことだ。次は手が動くことを知り、体を起こそうとするがなかなか力が入らない
それどころか胸から下の感覚がほぼなかった。嫌な予感がよぎって手を動かして腹や腰や脚があることを確認できて最悪な状態ではないことに安心した
「あ……る……よかった…」
徐々にはっきりしてきた意識で胸から下がなかったらそもそも生きていられないってことに遅れて気づいた
どれくらい寝ていたのか分からず、顔を動かしてみるとサイドテーブルに時計があった。日付は25日になっていて、どうやらオレは3日間も寝ていたらしい。でも、よく思い出せば納得だ。腹に穴が空いてしまったのだから治すのに体力を使うだろうし。むしろ3日で起きた事がすごいことだ
ということは、体の感覚があやふやなのはきっと麻酔のせいだな
しばらく外の青空を見ていると病室のドアがノックされる音がした
「忍田さん、入りますねー…! せ、先生!」
入ってきたのは看護師さんで、オレが目覚めていることを知ると慌てて医者を呼びに行った。数分後に戻ってきた
「精密検査もしないといけないけど、現時点では目立った後遺症はないね。傷の治り具合も順調だし、2,3日すれば普通に歩いても問題ないでしょう」
白髪が生え始めている医者に診てもらった結果以上はないとのことだった。連絡を受けたレイジさんたちが来てくれて叔父さんたちの代わりに説明を聞いてくれた
腹の傷はやはりというか当然内臓にまでダメージがあった。手術して繋げているがしっかりと治るのにはもうすこし時間が掛かるとのこと。傷跡も残ってしまうようだけどそれは別に気にならなかった。もうとっくにオレの体は傷だらけだし、今更って感じだ
「今はまだ麻酔が効いていますが、もし痛むようでしたら痛み止めを飲んでください。それでも痛い場合は呼んでください」
「はい、ありがとうございました」
検診も終わり一通りの説明も受けた。オレの体はすぐに救出した人たちによって病院に運ばれ手術を受けたという。一時は出血多量で危なかったらしいけれど乗り越えたという。それからは一般病棟に移って今日まで眠っていたということだ
それはいいんだけど、さっきから横にいる2人がちょっとだけ鬱陶しく思っている。いや、原因はオレなんだけどさすがに大げさな気がする
「たいぢょーー! ぼんどにぃ…よがっだぁぁ」
「っ……泣き過ぎよはるダ!……っっ、もぅ…おきないんじゃないがって…」
慕われているの嬉しいんだけど。涙と鼻水を流しながらはちょっと勘弁してほしい。いや、心配してたのは分かるんだけど…病院なんだしもう少し静かにしてほしいし、春多の鼻水がベッドに……
「分かった分かった…オレが悪かったって!! とりあえず鼻水だけは引っ込めろって!」
このままじゃオレが寝ているところまで鼻水の領域が迫ってくるんだ。だから引っ込めてくれ!!
「2人とも、もう護は大丈夫なんだし。そろそろ落ち着いたらどうだ? あまりに泣きすぎると……ミイラになるって知らないのか?」
「「「え…!!?」」」
「え……? 桐絵ちゃん?」
鳥丸がティッシュを取り出して春多たちに渡して落ち着かしてくれていた。流れるように冗談まで言って。泣いてミイラになんてなるわけないだろう、って思っていたら騙されていたし、しかも腕を組んでこっちを一切見ようとしなかった桐絵ちゃんまで驚いていた。そういえばそうだった、桐絵ちゃんはとーっても騙されやすいんだった
「嘘です。泣いただけでミイラにはなりませんよ」
ちゃんとすぐに嘘だと明かしてくれたおかげで冗談で済んだけど、まさか一菜まで騙されるなんて思わなかった。オレより
「ハハハハ…まさか一菜まで…珍しいこともあるね」
「っ…からかわないでください」
意外な一面を見れてちょっと面白かった。笑われたことに怒ったのか顔を赤くしてそっぽを向いた
「とりあえず元気なようでよかった。そろそろ話してもいいか?」
「…うん。大規模進行のあと、どうなったの?」
場も少し和んだことでレイジさんが話を切り出した。オレがトリオン切れになって倒れた後のことを
結果から言えば大国相手に被害を抑えたから防衛成功と言える。けれどC級隊員が幾らか攫われてしまった
攫う理由としては戦力にする、トリオン供給機関を得るため、
市街地や民間人への被害も過去と比べれば大幅に抑えた。けれどこの国の人たちはたった少しの被害でもボーダーを責めるに違いない
「そっか………捕虜は? 置いていかれたあの子は?」
「ああ……何もしゃべろうとはしない。忠誠心というよりは絶望したって感じだ」
「……」
オレに復讐しようとしていたあの子。国に帰れなくなり、兄を失い、兄のブラックトリガーまでも失った。その喪失感は多分オレ以上だろう。いつか話をしないといけないだろうな
「叔父さんたち……って聞かなくても分かるか」
「ああ、市民へ発表するための資料を作ったりしている」
そう、アレだけの戦いと被害があって何も発表しないのはイメージが悪い。だから公表するためのデータを集めて資料を作っている。今日叔父さんが来れなかったのもそれに忙しいからあろう。なにより防衛シフトが崩れているから急いで編成しなおしたり、落ち着くまでの防衛指揮を執っていたりしているはずだ
「本部長にはさっきメールで送ったから、少しは安心するはずだ」
「ありがとうレイジさん」
簡単に説明を聞いたオレは防衛が成功してよかったと安心した。だからなのか急に眠たくなってきた
何度も瞬きをして眠気に気づいたのかレイジさんがもう帰ろうと言った
オレも傷を治すためにも体力を使うから大人しく寝ようかなと思っていたのだが、一つだけ思い出したことがあった
「そういえば、修はどうしてる? 傷は軽いのか…?」
本部前で修は敵のトリガーを無効化するためにトリオン体を解除したのだ。戦場でそんなことをすればオレみたいに命が危ない
だが、修が持っていた半分だけのレプリカを敵の船に投げてハッキングして強制的に撤退をさせた。結果から見れば成功だけど、実際に目の前で刺された修を見ればそっちのほうが気にしてしまう
オレが聞くとみんなが黙ってしまった。もしかして最悪なことになったのかと想像してしまった
「修は…重症だ。今もまだ目を覚まさない」
「っ……そ、っか…」
最悪の中の最悪ではないことには安心はした
今は一般病棟で眠っていると聞いて、病室を伝えるとみんなは帰っていった
オレは迷ってしまった。あの時、壁で守るのか剣で戦うのか。どちらが正しいのか眠ってしまうまで考えたけど、結局起きてからも答えは出なかった
――――――――――――――――
あまりおいしくもない病院食を食べているとコンコンとドアがノックされた
「どうぞ」
レイジさんたちが来るにしてはノックをするんだなぁって律儀なところがあるんだと思ったのだけれど違った
「君が忍田護くんだね?」
入ってきたのは髭の生やした50代後半っぽくみえる知らないおじさんだった。けれどオレはどこか見覚えのある顔だなと、知らないのに知っているという不思議な感覚になった
「はい…? あの、あなたは…?」
「失礼。私は君に命を救われた者だよ」
「………ぁ…あのとき瓦礫に埋まってた」
コートを脱いで椅子に座ったおじさんはオレに命を救われていると言った。けれど
大規模侵攻で敵のトリガーにワープされてトリオン兵を排除したとき、瓦礫に埋まって救出した人だと
「思い出してくれたようだね。君のおかげで私はこうして死なずに済んだ」
「でも…あまり怪我はしてなかったはずじゃ…?」
死なずに済んだと大げさに言うおじさんの言葉にいまいち納得ができなかった。覚えている限りじゃ擦り傷とか打撲はあったとしても、命に関わるほどの怪我をしていたようにはみえなかった
だけど、おじさんの次の言葉で大げさではなく本当に危なかったんだと理解できた
「私は心臓が弱くてね。薬をなくしてしまって予定の時間に飲むことができない状況になってね。君が倒れた後私も倒れてね、病院に一緒に運ばれてなんとか薬が間に合って助かったのさ」
「そ、ぅだったんですね…よかったです」
確かにそういうことなら死ぬかもしれない。礼を言いくるのもわかるけど、でもオレは
「君は、どうして私を助けてくれたのかな?
「っ!……それは」
やっぱりおじさんもそれが気になったのだとわかった。こっちの世界にとってオレたち
きっと厳しい言葉とか言われるのかもしれないけど、オレの答えは決まっていた
「それは…守りたいと思ったから。この国を。それだけです…オレがそう思ったからそうしただけです」
「…そうか。その言葉が聞けてよかったよ」
「え…?」
怒るでもなく、悲しむわけでもなく、笑うわけでもなく、おじさんは微笑んで「よかったよ」と答えた
どんな意味でそんな言葉を言ったのかオレには理解ができなかった
「無駄にならなくて済んだよ」
鞄を開けて黄緑の大きい封筒を差し出してきた
一体何なのか分からずとりあえず受け取って、書かれている文字を読むと「三門市立第一高等学校 入学願書」と書かれてた
「………え……これ、は……?」
頭が何も考えることができなかった。合格をして4月から通うはずだった高校の入学願書が、今オレの手元にある
何でこんなものがある?
どうしてオレに渡す?
おじさんは一体何者?
なんで?
どうして?
答えが分からず黙っておじさんを見て言葉を待った
「そういえばまだ名乗っていなかったね。私は
「っっ!?…り、じちょう…!」
名刺も差し出されて受け取ると、確かに理事長と書かれていた。オレは今になってとんでもない人を助けていたんだなと知ると同時に、余計に分からなくなった。願書を渡す理由が
「君はイイ友達を持てて幸せだね」
友達はもういない。失ってしまったんだ。なのに理事長はオレには友達がいて、幸せだねと言った
「……え?」
「実はね―」
オレが眠っている間の数日の間のことを話してくれた
理事長は助けてくれたオレが経営する学校を受験していて合格していたことを知った。後になって
結果としてはやはり
だが、それ以外はオレに対する評価は「ただ運動神経がいいどこにでもいる中学生」ということらしい
言葉の意味はその後に分かった
最初は学校としての対面を保つためにも合格取り消しは妥当だと結論が出ていたのだ。だが、大規模侵攻が終わって翌日、合格していた生徒の数名が取り消しをしようとしたのだ。それがオレが通っていたクラスメイトだった
命を掛けて大怪我までして街を守ったのになんとも思わないのか、と
ネットや学校中にも言いふらすとも言ったらしい。それはもう脅迫に近い行為だ。けれど所詮は中学生が言っていることだからまともに取り合わなければいい。それでも無視ができないのはここが三門市だからだ
大規模侵攻が起こったことですでに何名かが合格を取り消し、引っ越してよその学校に通わせるという連絡を受けている。人がやってくることがめったにない三門市では手痛いことだ。学校を経営するためにも資金は必要。これ以上減れば来年度から増えないかもしれない、もしかしたらさらに減るかもしれない
悩んだ教師たちはオレに再度受験資格を与えることにしたらしい
「―そういうわけで、君にもう一度私の学校を受験できるようになったわけだ。予定は君が退院した3日後に行う予定だ」
「あ、ありがとうございます…っ」
眠っていた数日の間に色々あったことに驚いた
馬鹿な夢かもしれないけど、また文化祭とか参加できるかもしれないことに嬉しくなった。楽しませる側になれることに
理事長は用事を終えたため帰った
20分ほどの時間だったけど、まるで1時間近く経っていたような感覚だった
手にしている封筒にはしっかりと「三門市立第一高等学校 入学願書」と書かれており、書類もしっかりと入っていた
前回より5ヶ月?半年?くらい更新なしか・・・
それにしてもワートリ杯で書いた「ヒーロートリガー」に評価に色がついて、続きも見たいと言ってくれたのは嬉しかったな~
続けてもいいかなとは思っていたけど「自戒の絆」や「彼方の傭兵」があったから踏みとどまってしまったんだよね・・・・どうしよう?
ところでですね、最近「マジンボーン」が気になっておりましてですね。まだ書いてはいないですがいつかは書いてみたいなーと思ってます。いやーカッコいいね!マジンボーン!プラモが少ないのが悲しいところですけど(泣
アニメも途中までしか見れていないから食い違うところもあるだろうな・・・アマプラさん、再配信してください!ついでにドライブヘッドもお願いします!!
ワートリ杯で書いた「ヒーロートリガー」の続きを読みたいですか?
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