自分でもよくわかんなくなってきたな。。
「なっ!? ばっ、おまっ……!?」
私の夜戦の誘いに、おもしろいくらいに提督がうろたえた。
「な、なんか変なこと言ったかな……?」
「あ、ああ……いや!? 違う、違う! 夜戦、夜戦な! そっちな! いや、俺は遠慮させてもらうっ」
顔を真っ赤にして捲くし立てる提督に、結構初心なのだなぁと感心して、でもすぐにそっちに思考がつながっちゃうのはちょっとアレかも、なんて失礼なことを考える。若干オラついてたわりに、なんだ、かわいいところもあるんじゃないか。
いや、しかし、もう男ではないのだから、こういうところにも節操を持つべきかなぁ。
「あ、ごめん。いきなりだったよね。とりあえず、言っとかなきゃみたいな。私、川内だし。ね?」
「まぁ、たしかに川内は夜戦好きが多いが……。あ、いや、変な意味じゃねぇからな?」
「提督のエッチ」
「ぶふぅっ!?」
「……く、くふふっ」
「わ、笑ってんじゃねぇっ」
こほん、と咳払いを一つ。それで空気を正す提督。
私も意識を切り替え、提督の言葉に耳を傾けた。
「さて。軽巡洋艦川内、貴艦には本日、今、ヒトヒトマルマルをもって当鎮守府正式所属の艦娘になってもらうが」
有無を言わさぬ圧力だった。
逆らうな。言うことを聞け。なぜならばそれが絶対的に正しいからだ。
なんて、そんな過剰な自信が透けて見えるくらいのそれを、でも、やはり私は怖れることはない。
「謹んで、と言いたいところだけど」
「……なんだ」
「私の素性のこと、どう思ってるのか聞きたくて」
「はんっ……」
少し声が震えたのがばれたのだろうか。
提督は、私の言葉に思いっきり鼻を鳴らして、こう返してきた。
「お前が自分で川内を名乗ったんだろうが」
あたかも、私の根底に未だ燻っていた澱みを払拭してしまうかのようにそう言ってのけた彼に。うん、やはり提督なのだなぁ、と妙に感心をしてしまった。
こうして、私の艦娘生活が始まる運びとなったのだ。
「そういや、川内。お前、艤装は使えんのか?」
とりあえず私のことを知っていてほしいなぁ、と人間だった頃の話を提督にしていると、唐突に話題が変わった。
艤装。艦娘が艦娘たる所以だろう。主砲に副砲、魚雷、艦上機に果ては爆雷や電探まで、その種類は多岐に渡り、それらを装備することで、私たち艦娘はそのポテンシャルを最大限発揮することができるのだ。
しかし、それを、使えるか、だって?
「くふふ。なにをおっしゃいますやら。私、これでも艦娘なん、だ……よ……?」
…………。
…………。
…………。
「なぁ、提督……」
「なんだ……」
「艤装ってさ、別個に保管してあるとかじゃないよね……?」
「してるだろ。お前ら各個人で、なんかよくわかんねぇ不思議パワーでよ」
…………。
…………。
…………。
「なぁ、提督……」
「なんだよ……」
「艤装、出ないんだけど……」
こんなのって、ないわぁ……。
こんな提督いかがでしょう。
ていうか、アニメのほうでも提督だしゃあよかったのに。。
どこぞの赤○根Pを見習ってほしいものでした。