千文字ちょいだと気持ちが楽で、いいですね。
「川内、遅ればせながら、執務補佐につかせていただきます……!」
扉を蹴破る勢いで執務室に飛び込み、脇をしめ、手のひらを内側に隠した海軍式の敬礼をとる。
そのまま秘書艦用に設けられている机に颯爽と足を向ければ、すでにそこには軍帽を深くかぶった提督がふんぞり返って座っていた。
「…………」
「……あの、提督? 執務、始めたいなぁ、なんて……」
「…………」
「……て、提督ってばー、ねー……」
「…………」
「……うぅぅ」
「…………」
「わかりました! 私が悪かったですっ。ごめんなさい! 次から気をつけるので、許してください!」
無言ながらもかもし出す威圧感にとうとう我慢が効かなくなった。
若干泣きも入っている。
川内になり、この鎮守府ですでに数週間を過ごしているが、未だに
演じよう、などとは決して思わぬが、それでも
が、たまにこうして、らしく振舞おうとするのが綻ぶことがあるのだ。
いや、今はそれは脇に置いておく。プライオリティが高いのは、提督のほうだ。
「ねぇ、てぇとく、ごめんなさいってばぁ……ひぐっ……」
いかん。
若干どころか、本格的に泣きが入ってしまった。
「わ、わわっ!? お、おい、川内、そんな泣くほどか!? わ、悪い! 大丈夫か!?」
すると、なんと今まで立腹しているとばかり思っていた提督が、おもむろに立ち上がり、形振り構わずに私をあやし始めたのだ。
もう、なんだそれ……。
「な、んだよ、それぇ……うぇっ……わた、私、もう許して、もらえないかと、思って……ぐすっ……もう、もうっ……ばかぁ……」
「わ、悪い……」
「ばかぁ、あほぉ……うぇぇん……」
「ほら、泣くなって。な? 頼むからさ、な?」
私だって、止まるものなら止めたいが、如何せん、思い通りにいかない。
この体、感情表現が率直に、素直に出すぎるのだ。
それでいいこともあれば、今のように、少しばかりやりにくいときもある。まったく、ままならない。
と、そんな感じで泣いていると、不意に、全身が大きくて、暖かいものに包み込まれた。
提督だった。
泣いている私を、どこか割れ物のように、しかし、力強く、抱き締めてくれていた。
「てぇ、とく……?」
「……その、だな。俺はあまり口が回るわけでもないし、まして他人と、その、コミュニケーションをとることも苦手だ」
「ん……」
「でも、不思議とお前といる時間は嫌いじゃない」
「んっ……」
「だから、泣き止め。な……?」
「ばか……」
私、一応、人間だった時分は性別男として生きてきたはずなんだけどなぁ。
こりゃあ、だめだ。
艦これの提督は、みんなこんなんなのだろうか。
だとしたら、艦娘たちがこぞって提督に好意を示してくれるのもわかる気がする。
これで絆されないなら、その人は相当ひねてる。そう、今、確信した。
だからこそ、もう少し、この提督とは仲良くなれたらと思う。今は、そういうことにしておくのだ。
まだ、少し、その先はちょっと難しいから。
「……涙、止まったか?」
「……おかげさまで」
「じゃあ、今日の執務、始めるぞ」
「顔、洗ってきていい……?」
「ああ。戻り次第、執務補佐につくように」
「ん、了解っ」
一章、完。
お粗末でした。
結局、おっぱいって書けたの、プロローグだけでしたorz。。
次章はもっとおっぱいおっぱいしたいものです。