もしもZ戦士たちが、異世界の怪しげな組織に目をつけられたら。 作:レイチェル
今後は気を付けるようにします。
なにか、「ここはこうした方がいい」というようなことがありましたらよろしくお願いします。
~ナメック星~
どうも、ボクはデンデっていいます。ボクの村に宇宙人が来て襲われたところをクリリンさんと悟飯さんに助けられました。
クリリンさんと悟飯さん、それにもう一人ブルマさんは地球という星からドラゴンボールを使うために来たそうです。………………………考えてみたらボクの村を襲った宇宙人と同じですね。
この人たちについてきちゃって大丈夫かなあ?悪い人たちじゃないってことはわかるんですけど、ボクの村を襲った宇宙人とたいして変わりませんよ、この人たち。おまけにボク一人しか助けてくれなかったし。
まあ、なんだかんだあってクリリンさんたちの家?にいます。ここでほいほい外へ出ていくわけにはいきません。さっきみたいにボクを襲う宇宙人に追いかけられたら殺されちゃいます。もし外へ出るなんて言えばクリリンさんや悟飯さんに止められるでしょうね。
あれ?もしかしてこれが軟禁というものでしょうか?
…………………………はぁ、なんでボクはこんな目にあっているのでしょうか?あのボクの村を襲った宇宙人にドラゴンボールのことを教えた人がいたら文句の一つでも言ってやりたい気持ちです。
「へえ、そんなことがあったのか………………………」
「もう本当にダメかと思いましたよ…………………………」
今、クリリンさんと悟飯さんは『食事』というのをしているみたいです。ボクらナメック星人で言うところの水分補給のようです。
もう一人のブルマさんという方はコーヒーという液体を飲んでいます。
真っ黒くて白い煙の出る液体っておいしいのかな……………?おなか壊しそうですけど。
「おまえ、食べろよ。遠慮なんかするなって。うまくはないけどさ」
困ったことに勧められてしまいました。
「無理もないわよ……………………。村のほとんどの人が殺されちゃったんでしょう……………」
……………………殺された、か。
死んだ人にはボクの治癒能力は効きません。あきらめるしかないんですよね…………………。
「そうか………………。無理言って悪かったな」
なにか勘違いをしているみたいです。
「いえ、そうじゃなくて、ボクたちはこういうの食べません。水を飲むだけでいいんです………」
「うそつけ。だってお前の村には畑があって、野菜か何か作ってあったじゃないか。」
「いえ、あれはアジッサの苗木で………………………………。」
そんなやりとりをしていたら思わぬ来客がありました。
「どうも、初めまして。」
「誰なの?!」
悟飯さんが声をあげます。
見るとブルマさんみたいな地球人が立っていました。優しい雰囲気のある人です。
でも見たことのない服を着ています。服全体にレースが付いていて、足にはくものは筒状になっています。動きにくくないのかな?
それに目の部分になにか赤い枠についた二枚のガラスのようなものがあります。見るときに邪魔にはならないのでしょうか?
でも、頭から生えて腰まで伸びている波打った金色の毛はとてもきれいです。
悟飯さんとブルマさんにも頭から毛を生やしていますが、何なのでしょうか?
「わたしは、『カトレア』というものよ。ここでは、そうねぇ………………ヤムチャさんの知り合い、ということにしておこうかしら」
「どこから入って来たんだよ!!」
「もちろん玄関からよ。窓から入ってくる意味なんてないじゃない」
「悟飯、玄関に入るときに鍵は閉めたか?」
「あ…………………………。だ、だってまさかここへ入ってくる人なんているとは思わないじゃないですか!」
「最後に入った人が玄関の鍵を閉めるのは常識だろ?!」
「このナメック星でその常識は通じるんですか!?」
ふ、二人は漫才でもやっているんでしょうか。
「ねえあんた、ヤムチャの知り合いって言ったわよね? 一体ヤムチャとどういう関係なのよ!?」
ブルマさんが怒り始めました。何ででしょうか?
「ん~、別にさっき言った通り、ただの知り合いよ。わたしは、この間まで、あるお店で、アルバイトしていたの。ヤムチャさんは、そのお店に来たから、わたしはヤムチャさんを知っている。
ただ、それだけよ」
なんか違和感があります。
ボクらナメック星人は他の種族に比べて、人の考えや感情について少し敏感だそうです。他の星の人に会ったのはこれが初めてなのでよく分かりませんが。
だから分かります。あのカトレアさんって人は何か隠している?知っている?ような気がします。
こういうのはボクよりカルゴの方が得意なんですけどね。
「ふ~ん…………………。まあいいわ。とにかくヤムチャには手を出さないでちょうだい。あれはわたしのもんよ!」
「……………………え?」
あれ?クリリンさんはどうしたんでしょうか。驚いた顔をしています。
「どうしたのよ、みんなそんな顔して」
「だってブルマさん、ヤムチャさんとはいつもケンカばっかりして仲が悪かったじゃないですか。…………………………オレなんて何度そのとばっちりを受けたか」
後半は小声です。いろいろと苦労していそうだなぁ。
「……………………………それとこれとは話が別よ。あの時はまさかヤムチャが死んじゃうなんて思わなかったし。
浮気ばっかりしても、修業していて相手をしてくれなくても、ヤムチャはヤムチャだわ」
なんででしょうか。ブルマさんとヤムチャさんはクリリンさんと悟飯さんとは違う、何か特別な関係のような気がします。
「…………………………困ったわね。彼女には、サイヤ人の子供を産んでもらわないとならないのに」
小声でしたけど聞こえました。
子供を産んでもらう?
「カトレアさん、それってどういう意味ですか?」
『子供』じゃなくて『卵』ならなんとかわかるのですけど。
「ん? デンデ、あいつなんか言ったのか?」
「え? クリリンさん、聞こえなかったんですか?カトレアさんはさっき………………………」
「デンデ君、って言ったわよね?」
さささ、さっきの優しい雰囲気はどこへ行ったのでしょうか!?
今はなんかすごく怖いです!
「あなたは、なにも聞かなかった。いいわね?」
「えっ………………でも、」
「 い い わ ね ? 」
「……………………はい」
大変です!この人結構強いみたいです!!
見るとクリリンさんと悟飯さんは青い顔をしています。
……………………ボクの顔もこんななのかなぁ?
「ねえ、ところでどうやってこのナメック星まで来たの?」
ブルマさんは怖いもの知らずですね。こんな人に話しかけられるなんて。
「わたしはね、座標さえわかれば、一瞬で移動できる手段があるの」
「ええええええええええ! なによそれ、ワープ?! そんなことできるわけないじゃない!?」
「えっ、そうなんですか?ブルマさん。」
「いいこと教えてあげるわ。実はね、ワープの理論自体はもう完成してるの」
「じゃあなんでナメック星へ来るのに使わなかったんですか?」
「クリリンさんの言う通りですよ。一か月も宇宙船に乗っていて暇だとか、ブルマさん言ってたじゃないですか」
「いい? 耳の穴かっぽじってよ~く聞きなさい。
問題はね、エネルギーなのよ。詳しいことは省くけど、今完成しているワープの理論は、空間を歪ませて現在地と目的地の場所を限りなく近い状態にしてそこに空間に穴をあけて移動する、というものなの。ここで問題になるのは、さっき言った通りエネルギーね。鍵となる『空間を歪ませる』ということと、『空間に穴をあける』ということはそりゃあもう莫大なエネルギーが必要になってくるの。どれくらいのエネルギーが必要になってくるか前にちょっと試算してみたことがあるの。そしたらね、宇宙全体にあるエネルギーの、およそ七倍のエネルギーが必要になってくるって結果が出たわ。もしそのワープする装置を宇宙船に搭載する場合には……………………………………………………ってちょっと、みんな大丈夫? なんか間の抜けた顔になってるわよ。ここからが重要なところなのよ!」
「すいませんブルマさん。オレは言っていることの半分も分かりませんでした」
「ぼくもたくさんのエネルギーが必要だってことくらいしか…………………………」
「ボクもさっぱり……………………」
今のは地球だけで通じる言語で話していたのでしょうか?
「全く、わたしが大学でこの論文を発表した時は『時間の移動とワープは同じ性質を持つ。実用できれば時間の移動も可能か!?』って上へ下への大騒ぎだったのに。本当にわかんなかったの? 相当噛み砕いて説明したつもりだけど」
「無茶言わないで下さいよブルマさん……………………。ぼくまだ五歳ですよ。大学の論文なんてぼくわかりませんよ」
「というかブルマさん、大学での専攻は何だったんですか? オレ、そういうとこはよく分かんないですけど、ドラゴンレーダーや宇宙船を作れるのとさっきいったことなんか分野が違うようなきがするんだよな」
「専攻っていうのは特にないわよ。興味があったことについてその都度自分で調べていただけ。いわば独学ね。
ちなみにドラゴンレーダーは電気電子工学、宇宙船は機械工学、さっき言った理論は物理学よ。ほかにも薬学とか生物学、あとは材料工学とかもの勉強もやったわね」
なんかよく分かりませんけど、とてもすごそうです。
「あれ、でもさっき大学に行っていたようなこと言っていましたよね?」
「悟飯くん、いいこと教えてあげる。大学なんて………………」
そういうと一旦言葉を区切って深く息を吸って言いました。
「大学なんて遊ぶところよ!!」
そう高らかに宣言しました。
『だいがく』っていうものはよく分かりませんが、胸張って言えることじゃないようなことを言っているようなきがします。
「あの時はちょうどヤムチャが浮気したときでね、もういっそ新しい彼氏作ろうと思って男が多い物理学科に入学したの。
だから世間的には、物理学専攻ってことになってるわ」
「………………………なんかオレ、改めてブルマさんのすごさがわかりました。いろんな意味で」
「そんなことより、」
どうかしたのでしょうか?
「なんであんたはコーヒー飲んでのんびりくつろいでいるのよ!?」
目をやると、カトレアさんがさっきブルマさんが飲んでいた黒くて白い煙の出る液体を飲んでいました。おいしいのかな?
こんなこと言ったらブルマさんに怒られそうですが、飲んでいる姿はとっても優雅です。
「結構いい豆、使ってるわね」
「誰もそんなこと聞いてないわよ!なんでくつろいでいるのかを聞いてるの。はっきり、分かりやすく、説明しなさい!!」
そうブルマさんが叫ぶと、カトレアさんはカップを机に置いて言いました。
「くつろいでいる理由はね、やむを得ない事情があるのよ」
ブルマさんがますます怖い顔になっていきます。
「…………………………へぇ。言ってみなさい」
「それはね…………………」
なんでしょうか?
「とっても、疲れたからよ」
「*+#%&‘)=>*‘+*」{|~=“#$%&’)!!!!!!!!」
「ブルマさん落ち着いてください!!言葉になっていませんよ!」
悟飯さんがなだめています。
「まあまあ。で、どうやってここまで来たんですか?」
クリリンさんが尋ねました。
その質問にカトレアさんは短く答えました。
「魔法で」
「なによ、このわたしをおちょくってるの!?魔法なんてあるわけ……………………」
ブルマさんはそこで言葉を切って、クリリンさんと悟飯さんを見ました。
「………………………あるかもしれないわね」
「理解してもらえて、何よりだわ」
なんかクリリンさんと悟飯さんがすごく微妙な顔をしています。
「ブルマさん、なんでオレたちを見て納得したんですか?」
「決まってんじゃない。孫くんを含め、あんたたちに関わっていれば嫌でもその手の不思議現象は納得できるわ」
「「失礼な、オレは(ぼくは)魔法使いなんかじゃないのに!」」
「空飛んだり、脳内で修業できるあんたたちが何言ってるのよ!?」
「………………………は、ははははは。」
もう笑うしかないです。じゃあ、空を飛べて、けがを治すことのできるボクは魔法使いでしょか?言わない方がいいですね。
「まあそれは置いとくとして、ここへ来た目的は何?」
確かに。何しに来たのでしょうか。
「この星にはね、『時光石』と呼ばれる、石の原石――『ザリア石』があるの。さっき、ワープには莫大なエネルギーが必要、という話があったでしょう?時光石は、そのエネルギーの源となっている石よ」
この星にそんな不思議な石があったんですか。
「ちなみに、時光石は大きく分けて三種類あるわ。
一つ目は『
二つ目は『
三つめは『
「ということは、あなたは時間を操れるの!?」
ブルマさんがすごく驚いています。
「ブルマさん、やっぱそんなにすごいんですか?」
「そりゃすごいなんてもんじゃないわよ。悪用すればわたしでも世界征服できるわよ」
「「「へぇ~」」」
ブルマさんが言っても現実味が全然ありませんね。
でも確かに、そうだとしたらすごいですね。
「できないわ。
ん?今の発言…………………
「ちょ、ちょっと待てよ!『
クリリンさんに同感です。
さっきまで話していた時光石はどこへ行ったのでしょうか?
「ああ、ごめんなさい。話が、とんだわね。
さっき説明した、三種類ある時光石。これはね、とても不安定なの。三つを、別々に使おうとすると、暴走する危険性があるのよ。だから、一つの石にしてしまえばいい、という考えのもと、新たに作られたのが『
「石を一つにするって……………………そんなことが可能なの?!」
「ブルマさん、驚いているところ悪いけど、その辺の技術に関しては、わたしもよく知らないの。
キョウコが、見えざる水銀がどうのとか、触れざる硫黄がどうとかいっていたわね。
残念だけど、そのことに関しては、わたしの専門外だからわからないわ」
なんだか難しい話になってきましたね。
「それでその時空石《タイムストーン》をどうするんですか?世界征服でもするんですか?」
悟飯さん…………………。いまどき世界征服はありませんよ。
「するわけないじゃない」
ほらやっぱり。
「そんな面倒なこと」
え、そっちですか?
面倒とかそういう理由で世界征服あきらめるんですか?!
「これを見て」
そう言って左腕を突き出しました。
腕時計がありますね。
「この中にはね、さっき言った、『
ただし、入っているのは、ミクロレベルの小さいもの。でも、ある程度の時間は操ることが、できるわ。
時間を止める、ということがね」
「そういえばその腕時計、針が動いていない!!」
悟飯さんが言いました。確かに動いていませんね。
「ああ、違うわよ。
針が動いていない理由は、腕時計にいろんな機能をつけて、時計としての、本来の機能が、入らなかったからよ」
「本末転倒すぎるわよ!!」
ブルマさんの叫ぶ理由はよく分かります。
ならなんで腕時計の形をしているんでしょうかね?地球の人の考えることはよく分かりません。
「じゃあなんで時間を止めているんすか?」
クリリンさんが質問します。
「止まっているものと、動いているものの間には、必ず、摩擦エネルギーが発生するの。
寒い時に、手をこすり合わせると、温かくなるでしょう?
それと、同じ。それは時間においても、例外じゃないわ。それどころか、時間による摩擦エネルギーは、手をこすり合わせるときとは、比べものにならないほどの、エネルギーが、発生するわ。つまり…………………………」
その言葉をブルマさんが引き継ぎました。
「その摩擦エネルギーを使ってワープしているわけね」
「そういうこと。この腕時計って、とっても便利なのよ」
「ちょ、ちょっと待てよ!時計としての機能がないものを腕時計って呼んでもいいものなのか!?」
クリリンさんの言うことはもっともです。
「これでも、もともとは、ちゃんと時計としての機能もあったから。というか、元は腕時計だったのよ。ただ、ねぇ………………」
どんな理由があるのでしょうか?
「機能を追加する、開発班に、キョウコがいたから……………………。あの子が絡むと、いつも妙なことに、なるのよねぇ…………………」
ボクは今日一日いろんなことがありすぎて、何が妙なことなのか分かりません。
あれ?カトレアさんは立ち上がって出ていこうとしてます。
「コーヒー、ご馳走様。おかげでザリア石を探していた、疲れが取れたわ。
じゃあ、わたしはこれで」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」
クリリンさんが呼び止めました。
「なあ、ドラゴンボール集めを協力してくれないか?!」
クリリンさんが焦ったように言いました。
カトレアさんは玄関のドアノブに手をかけたまま後ろを振り向きました。
なんか心なしか怒っているような気もします。
「クリリン、って、言ったわよね?」
「あ、ああ」
「じゃあ、質問するわね。何で、わたしに、そういうことを、言うのかしら?」
「こ、この星にはやたら強いやつがいるんだ!だからカトレアさんみたいな強い人がいてくれると嬉しいんだけど……………………………」
クリリンさん………………。最初は勢いがよかったのにどんどん小声になっていますよ。
「ねえ、悟飯くん。この人そんなに強いの?」
「はい。ぼくとクリリンさん二人で戦って勝てるかどうか……………………」
ブルマさん、悟飯さん、小声ですけど聞こえてますよ!
「なら、仮に協力する、としましょう。そうなったときに……………………」
よかったですね。カトレアさんとクリリンさんには聞こえていないみたいですよ。
でも、カトレアさんがクリリンさんの目をじっと見据えています。
「あなたは、わたしに、何をしてくれるのかしら?」
「……………………っ!そ、それは…………その………………」
「あなたが言う『強いやつ』。それに対抗するために、わたしを仲間にして、利用しようとする。とっても、素晴らしい考えね」
「いや、オレは利用するだなんて……………………」
「もう一度聞くわ」
うわああああああああ!カトレアさんの目つきが変わりましたよ!
「あなたは、わたしに、何を、してくれるのかしら?」
「……………………………そ、それは………その………………………」
「何を、してくれるのかしら?」
「すみませんでした!!」
クリリンさんは土下座する勢いでカトレアさんにあやまっています。
「分かればいいのよ、分かれば。
でも、そんなに仲間がほしいなら、だれか連れてきてあげましょうか?」
「いいのか!?」
「まあ、地球にいるキョウコ――仲間がいるのよ。その子と、そろそろ合流しようと、思っていたところだったの。ついでに誰か連れてきてあげるわ。これでもあの世で、悟空さんたちに、会ったことがあるから」
「会ったことがある?!」
クリリンさんが驚いていますが驚くのはそこじゃなくて………………
「………………あの世?」
よかった。ボクとブルマさんは同じところがおかしいと思ったみたいです。
「機会があったら、また会いましょう。」
そういうとカトレアさんは出て行ってしまいました。
「待って!」
悟飯さんはそう言ってカトレアさんの後を追います。
「えっ!いない?!」
追いつかなかったようですね。
「悟飯さん、どうしたんですか?」
「えっと、さっきお父さ――悟空さん
「はい。えっと、それがどうかしましたか?」
さっき話に出た『悟空さん』という人は悟飯さんのお父さんだったんですね。
「実は、お父さんは『ラディッツ』っていうボクの伯父さんとあの世に行ったんだ。カトレアさんは悟空さん
「ああ。オレたちのところへ悟空とラディッツを連れてくるつもりだ。」
なんかものすごく苦々しい顔をしています。
「悟空はともかく、ラディッツは正直勘弁してほしい。」
「ぼくも伯父さんはちょっと…………………」
さすがにあんまりじゃないんでしょうか?
「えっと、どうしてそんなにダメなんですか?」
あれ?なんでクリリンさんと悟飯さんは遠い目をしているのでしょうか?
「……………………デンデ、世の中にはな、見本にしちゃいけない大人がいるんだ」
「ダメ人間ってことですか?」
その言葉に悟飯さんはうなずいて、
「伯父さんは、何か言われたらすぐに泣く、仲間がピンチなのに自分だけ逃げようとする人なんだよ。…………………………………あんな風には絶対になるもんか」
世の中にはとんでもない人もいるってことですね。
「ま、世の中にはお前みたいないい子とは真逆の人もいるってことだよ」
クリリンさんはそう笑いながら言いました。
でもボクはクリリンさんの言うようにいい人じゃない、非情な人かもしれません。
だって、まだ村の人たちが死んでから涙を流していませんから。
~デンデの村~
ザーボンは思う。どうしてこうなってしまったのだろう、と。
手術して黒い姿になったフリーザは言う。
「これで全員ですね」
フリーザ様は殺した。皆殺しをするのはこの村で五回目だ。人が、いや、人だったものがフリーザ様の手によって作り出され、そこら中に転がっている。
「さすがフリーザ様は違う!」
「俺らが出来ないことをフリーザ様は簡単にやられる。」
部下がフリーザ様を口々にフリーザ様を称える。
「けれど困りましたね。この村のドラゴンボールは手に入りましたけど、スカウターが壊されてしまいました」
皆は分かっているのだろうか?私たちは人を、殺したのだ。
人殺しを、喜んでいる。異常だ。
「ところで、ドラゴンボールに近づくとスカウターが少し狂うのに気づきましたか?」
「ああ、調子が悪かった………………………」
いや、違う。自分以外の全員が異常なら、むしろ自分が異常だ。
「これはおそらく、ドラゴンボールが何らかの電波を出していて、それがスカウターを狂わせた原因でしょうね」
フリーザ様は、昔はこんなではなかった。
ドドリアさんたちをあの時惑星トロピカルから連れ出したのがいい例だ。
「スカウターの残骸を集めなさい。そこからドラゴンボールから出ている電波を感知する装置を作ります。その方が効率がいいですからね」
「でもフリーザ様、作れるんですか?」
今でも仲間内に対する思いやりはある。けれども今回のような見ず知らずの者に対する思いやりはない。
いつからこうなってしまったのだろう?
「新しいタイプの光線銃、超小型爆弾、そして筋力強化プロテクター。わたしが発明したものはこれだけではありませんよ」
「さすが『稀代の天才』と呼ばれているフリーザ様だ!」
いや、分かっているはずだ。
こうなった原因は私にある。
「では残骸を集めてください」
『はっ!』
すべてはあの日、
「ザーボンさん、何やらぼーっとしてどうかしましたか?」
その言葉に私は考えるのをやめる。もう終わったことなのだ。
「いえ、少し考え事を。」
「そうですか。では少し待ってくださいね。UFOを修理しますから。この程度の破損なら十秒もかかりませんからね」
そういうと瞬く間にUFOを修理してしまった。
これからフリーザ様はドラゴンボールを探し出す装置を作り、逆らった者たちを殺してゆくのだろう。
それにしても、
「ドドリアさんは遅いですね…………………」
そう呟いて、見上げた空は緑だった。
12話へ続く
今回はブルマの専攻について触れてみました。間違っていたらごめんなさい。
あと、(主に自分の文才のなさで)忘れているかもしれませんが、キョウコは錬金術師という設定です。(ガーゴイルはセル編のときに出せたらいいなと………)
ちなみにワープには宇宙全体のエネルギーの約7倍のエネルギーが必要というのは本当らしいです。(悟空の瞬間移動は一体どうなっているのやら……)
次回はベジータ対ドドリアを書きたいと思います。
時光石、ザリア石など……少女海賊ユーリ(
見えざる水銀、触れざる硫黄……吉永さん家のガーゴイル、ガーゴイルおるたなてぃぶ