もしもZ戦士たちが、異世界の怪しげな組織に目をつけられたら。 作:レイチェル
ラディッツファンのみなさん、すみません。
~界王星~
「・・・・・・・・・・つ、着いた。ようやく着いたぞカカロット!」
「わ、わかったって、兄ちゃん。にしてもここはきっついなぁ。ガキのころに入った精神と時の部屋みてぇだぞ。」
俺の名はラディッツ。あのナメック星人に殺されてカカロットとあの世に行ってなんだかんだあって界王星で一緒に修業をすることになった。
カカロットがわけのわからないことを言っているがどうでもいい。
俺はもう二度とナッパやベジータに「弱虫ラディッツのバーカ。」とは言わせない!そのためにここへ続く長い道を歩いてきたんだ!半年もだ!!
「なぁ兄ちゃん、カトレアの言ってた『界王様』てやつはどこにいんのかな?」
「・・・・・・・・さあな。」
くそ。カトレアの奴、『あなたの弟と一緒に修業すれば、誰もあなたのことを「弱虫ラディッツ」と呼ばなくなるわよ。』とか勝手なこと言って、さっさと消えちまいやがった。肝心の『界王』というやつのことは何にもわからない。
「お、兄ちゃん、なんかだれかいたぞ?」
ん?誰かいただと?
・・・・・・・・・・・・・・・・猿だ。もしくはゴリラだ。
「兄ちゃん、あいつが『界王』てやつなんかな?」
「・・・・・・・・違うんじゃないか?」
俺はあんなウホウホ言ってるような奴に稽古をつけてもらいたくないぞ。
「ウッホッホ、ウッホッホ、ウッホッホ、ウッホッホ、・・・・・」
・・・・・・・・・なんか妙なことを言いながら歩き始めたぞ。
「界王様、それが修業なんか?じゃあオラもやるぞ。・・・・ウッホッホ、ウッホッホ、ウッホッホ、ウッホッホ、・・・・・・」
・・・・・・・・・・勘弁してくれ。
ん?誰か来る。
「・・・・・・・・・お前たちなにをやっているんじゃ?」
ほらみろ。ちゃんと話が通じるましな奴がいるじゃねぇか。
・・・・・・・まぁ、青い肌にゴキブリのような触角がなければ、の話だが。
「おまえ、もしかすると『孫悟空』というやつか?」
「?いや、俺はラディッツ。あそこにいるのが弟のカカロット。『孫悟空』というやつはいないが・・・・・・・・」
「お前達は、カトレアというやつに言われて来たのではないのか?」
「ん?ああ、確かに俺たちはカトレアに言われて来たが、それがどうかしたか?」
「そ、そうか・・・・・・・」
なんか考え始めたぞ。俺なんか変なこと言ったか?
「お前は?」
「わしか?わしは界王と言ってな、宇宙を統べる偉いやつなんだぞ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふ~ん。」
「なんじゃおまえ、さてはわしのことを敬っていないな?」
だってそりゃあ、
「自分が一番偉いと思っているやつほど、ろくな奴がいないからな。」
「うっ、こやつ何気に正論を・・・・・・・・」
フリーザ様にしろ、ベジータにしろ、ろくな奴がいなかったからな。
・・・・・・・・・・ベジータ、か。
「・・・・・・・・。」
「!おぬしなぜ急に泣く!」
「いや、『弱虫ラディッツのバーカ』と言われたり、初恋の相手を殺されたり、俺のスカウターを壊されたり、寝ている間に顔に落書きされたり、デザートのプリンを勝手に食われたりされたことを思い出してな・・・・・・・・」
「そいつは・・・・・・・ひどいやつだな。」
「全くだ。」
よりによって、地上げした先でのプリンを・・・・・・・・。もう食べられないんだぞ。
「俺のことはしばらく放っておいてくれ・・・・・・・・・・。」
「お、おまえ体育座りでなにを・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・放っておいてくれ。」
どうせ俺なんか、プリンを食べる価値もないほどの奴ってことなんだろう?
・・・・・・・・・・プリン・・・・・・プリン・・・・プリン、プリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリン
「ど、どうすればいいんじゃあああああああああああああああああああああ!
そうだ、たしか弟の『カカロット』というやつがいたな。おーいカカロット。」
「・・・・・・・ウッホッホ、ウッホッホ、・・・・・・ん?今なんか声が聞こえたような・・・・・・・・?」
「こっちじゃ、カカロット。」
「オラ、カカなんとかつう名前じゃあねぇぞ。おめぇだれだ?」
「わしの名前は界王。・・・・・・まぁ、ここの主じゃ。」
「お、おめぇが?じゃあ、あいつは・・・・・・・?」
「あれは、わしのペットのバブルス君じゃ。」
「・・・・・・・・・・はは、なんかおかしいと思ったよ。」
「それより『ラディッツ』というやつが、おかしなことになってしまったんじゃが・・・・・。」
プリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリン
「・・・・・・・ああ、あれはほっといてくれ。いつものことだ。」
「い、いつものこと?」
「ああ。蛇の道で何度か、な。『ベジータ』とか、『フリーザ』とかいうやつを思い出すとたいていああなるんだ。あれがなかったら、ここに来るのはもう一か月早かったと思う。」
「・・・・・・・・・苦労しとるのう、カカロット。」
「だーかーら、オラカカなんとかじゃねぇ。孫悟空だ。」
「しかし、ラディッツはお前のことをカカロットと呼んでいたぞ?」
「その名前は、オラが記憶喪失になる前につけられた名前だ。」
「ではカカロットが本名ではないのか?」
「オラは孫悟空だ!」
「?????」
「それより、おめぇが界王様なんだろ。修業つけてくれよ。カトレアからそこそこ強いやつだって聞いてんだから。オラ強くならなねぇと、地球があぶねぇんだよ!」
「そ、そうか。カトレアから・・・・・・・・・。(これからこいつと、)」
プリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリン
「(あの体育座りの奴の面倒を見なくちゃならんのか。)」
「よろしくな。界王様。」
「・・・・・・・よろしく。(カトレアから、か。この申し出を無下に断ったら、わしの命はないっっっ。あの時の殺気はそういう意味だった。)」
「で、界王様。修業はなにをしたらいいんだ?」
「おまえには、まず、」
「(ゴクン。)」
「ダジャレを言ってもらう!」
「へ?」
プリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリンプリン・・・・・・・はぁ。
4話へ続く
すみません。グダグダになってしまいました。
本当は、
悟空:「兄ちゃん、元気出せよ。強くなってその初恋の相手を殺したベジータを見返してやろうぜ。」
ラディッツ:「何を言ってる。俺はプリンのことで悩んでたんだぞ。」
悟空:「!?」
というやり取りを入れたかったのに・・・・・・・・・orz
次はヤムチャ視点で書きます。