もしもZ戦士たちが、異世界の怪しげな組織に目をつけられたら。   作:レイチェル

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カトレアの正体についてようやく書ける!・・・・・・・・・・・と思っていたのに、長くなった上にグダグダになってしまいました。

読みにくくてすみません。


5話 カトレアの組織【前篇】

~あの世~

 「何があったのかわからない、という顔をしているな?名は確か、『ヤムチャ』といったか。」

 「はい。突然目の前が暗くなって・・・・・・。気が付いたらここにいました。」

 わしの名前は閻魔。皆からは「閻魔様」、「えんまちゃん」などと言われて親しまれておる。

ちなみに「えんまちゃん」は大界王様から言われている。

 「簡単に言おう。おまえは、サイバイマンの自爆によって殺された。」

 「俺の計画があああああああああああああああああああああああああああ!」

そりゃあ、突然死んだんだ。叫びたくもなるだろう。

ただ、その単語は想像していなかった。

ムンズッ ←ヤムチャが閻魔様の胸ぐらをつかむ音

 「俺が死んだって本当なのか?!ああん?!嘘だといわないと絞め殺すぞ!!」

ブンッ ←閻魔さまがヤムチャを放り投げる音

ドゴーーーーーン ←ヤムチャが投げられて壁に激突する音

・・・・・・・危なかった。あのままヤムチャに胸ぐらをつかまれていたら、確実にこのスーツが破けていた。

 肉体に関しては問題ない。どういうわけかわしの肉体は生無き者の干渉を受けない。つまり、死人がどんなに攻撃を加えようとしてもわしの体には傷一つつかない、というわけだ。

 まあ、こういうあの世でも少々特殊な体質を持っているからこそ、大界王様から閻魔にならないかとスカウトされたのだが・・・・・・・それはまた別の話だ。

 というわけで、肉体に関しては全く問題ない。だが、身に着けているものに関しては話が別だ。攻撃を加えられれば破けるし、ボロボロになる。

しかし、わしの体格は普通のやつの軽く10倍はあるからな。だからいつもスーツを新調するときはオーダーメード。当然、高い金を吹っ掛けられている。ああ見えてケチな上司である大界王様が高い給料を払ってくれればこんな思いはせずにすむのだが・・・・・・・。

 って、あ!!か、壁が崩れておる・・・・・・・。さて修理代は経費で落ちるか、わしの給料から差っ引かれるか・・・・・・・・。おそらくは後者だろうなぁ。上司(大界王様)はケチだからな。

 「な、なんて強いんだ・・・・・・!」

 「そりゃあ、おまえのようなやつの相手をする時がよくあるからな。」

実は、ここで暴れる死人は少なくない。だからこそ、わしは蛇の道を通って界王様に修業をつけてもらいに行った。

 本来の仕事である魂の仕分け(魂を天国行きか地獄行きかを決める作業)をさぼっていったわけだから、そのあと大界王様にこっぴどく叱られた。

そんなことがあったから、今では名のある武道家が死んだら、肉体を与えて大界王星で修業をさせて、あの世で暴れる悪い死人を押さえつけてもらっている。

 まあ、その武道家を使うのは数十年に一度くらいだがな。

 「まあまあ、お茶でも飲んで気をお静めください。」

 「おお、(あお)(おに)気が利くな。」

彼はわしの部下の(あお)(おに)。ここでは、(あか)(おに)黄鬼(きおに)(あお)(おに)黒鬼(くろおに)(しろ)(おに)(みどり)(おに)(むらさき)(おに)(ちゃ)(おに)の、八人がわしの部下として働いておる。

 その中でも、青鬼は物事によく気が付く優秀な人材だ。悟空を蛇の道に案内した鬼は、この青鬼だったりする。

 「では、わたくしはこれで失礼させていただきます。ほかの仕事もあるので・・・・・。」

 「おお、青鬼、すまんな。」

とりあえず青鬼の持ってきた二人分の茶を受け取る。

 「はっ!死んだってのに茶なんて飲めるか!酒を出せ、酒を!こうなったらヤケ酒だ!」

 「あのなぁ、死人に出す酒があるわけ・・・・・・・」

 「あら、お酒なら、あるわよ。」

 「だれだ!」

ここはあの世。そう簡単に部外者が入ってこられる場所ではないのだが・・・・・

 「やぁねぇ、わたし、カトレアよ。もう忘れてしまったのかしら?」

 「お、おまえは!」

 「ふふ。ひさしぶりね、ヤムチャさん。メイド喫茶『ハーレム』で、あなたが大量のお金を落としてくれてからずいぶん経つわね。私が、あなたと付き合っている彼女のためにプレゼントした、鞭、手錠、蝋燭、ロープ、は今でも、使ってくれているかしら?」

 「使えるか!というかそれのせいで俺とブルマは破局の危機だ!!クソッ、あの箱を開けた時のブルマの顔をお前にも見せてやりたいぜ。」

だいたい二人の関係はわかった。

 「だって、話を聞く限りだと、てっきりあなたがMで、彼女がSだと思ったものだから、つい・・・・・・・・・。」

そんなことをニコニコと悪びれもせずに言うカトレアはSだろうな。

 「そんなことより、お前は何者だ、カトレア!」

 「私?私は異世界から来た、カトレアよ。」

そう、彼女は異世界から来た。一年位前に悟空達と一緒にこやつも来たのだ。

 「そんな説明で納得できるか!どこぞの世界から来た!お前の目的は何だ!!」

ヤムチャの言うことも分かるが、それがそんなに重要なことなのだろうか?カトレアも怪訝な顔をしとる。

 「おかしいわね。このことに疑問をもつなんて・・・・・・。」

疑問を持つことがおかしい?それは一体・・・・・

 「カト姉(ねえ)、その魔法は命を起点にしたものだからだよ!要は、死人には効かないの!」

 「今度はだれじゃ!」

次から次へと・・・・・。ん?16歳ぐらいの女の子がおる。服はブレザーの制服っぽいな。ツインテールでカールの髪の毛とトンボメガネがよく似合っておる。しかし、ここはそう部外者がホイホイと入ってきていい場所ではないのだが・・・・・・。

 「はじめましてキョウコといいます。錬金術師兼、科学者兼、教師兼、組織の責任者課(リーダー)で天才でーす。趣味は度肝を抜かれた人の顔を見ること。出身世界はカト(ねえ)と同じ『メノリス』。特技は発明と、未来を見ること。よろしくね★何か質問は?」

 「さっきの発言全部だ。意味が分からん。」

この場合、ヤムチャが正しい。そういわれるとなんだか急にこいつらの素性が気になってきた。

 「う~ん・・・・。そうんなこといわれても。どこから説明すればいいと思う、カト姉?」

 「『カト(ねえ)?』」

 「カトレアのこと。カトレアお姉ちゃんだから、カト(ねえ)。」

 「姉妹なのか?!」

それにしては全然似ていない。髪の毛は、カトレアは金髪でキョウコは亜麻色。目の色もカトレアはグレーでキョウコは茶色だ。顔立ちも違う。

 「血はつながってないよ。話せば長くなるんだけど、あたしが元々孤児だったのを組織が引き取って、同じく孤児だったカトレアと出会って仲良くなったの。」

明るく話しているが、辛かったろうな。

 「組織だと?!」

 「ヤムチャよ、そろそろ警戒心を解いたらどうなんだ?」

そんなに気を張っていて疲れないのが武道家の強みじゃな。

 「ああ、組織と言っても、そんなに法に触れるようなことはしていないわ。精々、馬鹿な男からお金を巻き上げて、それを元手に一発儲けているだけよ。」

 「俺のことかあああああああああああああああああああああ!!!」

そういえば、『男はATMだ』ということばがあったか?カトレアもえげつないことを言うのう。

 「大丈夫!安心して。」

キョウコよ、安心できる要素があったか?

「組織の本当のねらいはお金儲けじゃないから。世界征服よ!」

 「な、なんだと!」

世界征服・・・・・だと?

 「っていうのは冗談で、」

 「まぎらわしいこと言うなよ・・・・・。」

 「本当は世界の調整、および干渉値内での干渉。」

 「キョウコ、その言い方だと、分かりにくいわよ。」

全くだ。欠片も分からなかった。

 「ごめんね。まず世界っていうのは、無限にあって、絶えず動き続けているものなの。でも無限にあって動き続けるということは、世界と世界がぶつかっちゃうこともあるの。で、ぶつかった衝撃でエネルギーや、ほかの世界にいるはずのない化け物が異世界から来ちゃうこともある。それをどうにかするのが世界の調整と呼ばれるもの。ここまではいい?」

 「ああ、なんとかな。」

本当は半分くらいしか分からなかったが。

 「おい、もう一つの干渉値内での干渉というのは?」

 「ヤムチャ、慌てない、慌てない。今から説明するから。

 世界っていうのは無限にあるっていったでしょ?つまり、それだけ多くの科学や魔法を含む技術があるってこと。だからその技術を使えば、Aの世界では治すことのできない不治の病をBの世界の技術で治すこともできる。干渉値内での干渉っていうのはBの世界の技術をAの世界に持っていくことを言うの。でもやったらめったら持っていくわけにもいかない。長くなるから説明は省くけど、過度の干渉は親が小学生の宿題をやってしまうことと同じってことでわかって。」

ふむ。つまり、

 「その世界の厄介ごとはその世界に住む人で解決しなければならない。そうでなければ、その世界のためにならない、というわけか?」

 「ご名答。」

 「組織の責任者課(リーダー)というのは?」

 「じゃあ想像してみて。ある日異世界人がやってきて、『自分は別の世界から来た犯罪者だ。かくまってくれ。』とか、『自分の世界で製造中止になった生物兵器をこの世界で作ってくれないか。』とか言われても迷惑でしょ。だからそういう輩や技術の侵入を防ぐために一人責任者(リーダー)を決めてその人の許可なしでは入れないようにしているの。でも例外もあるけどね。」

これは大体わかった。

ん?これは・・・・・・・

 「ヤムチャよ、おまえの仲間がもうひとり来たようだ。」

 「な、仲間?それって・・・・・・」

 「ここはどこ?」

 「チャオズ!お前も死んだのか!」

チャオズと呼ばれたやつは、きょろきょろとあたりを見渡して不思議そうな顔をしておる。もっとも、ここ(あの世)に来るやつは大抵そういう反応だがな。

 すると、カトレアがこんなことを言い出した。

 「じゃあ、私は予定があるから。後のことは、頼んだわよ、キョウコ。あと、これがお酒ね。貰い物だから、遠慮しないで。」

 「まっかせてー!」

そういうや否や、カトレアは一年前と同じように腕時計を操作して、魔方陣を出して消えてしまった。全く、あれは一体どうなっているのやら。

 「さてと、話の続きでもしますか。」

 「あ。」

 「どうした、チャオズ?」

 「あの人の声、四次元ポシェットの声と同じ。」

四次元ポシェット?

 「そういわれれば・・・・・・・・・確かに!」

 「今頃気付くなんて、おっそーい!せっかくこの天才であるキョウコ様が直々に手を加えておいたっていうのに。」

 「どういうことだ?」

 「それはね・・・・・・・・でもこの辺で時間かな?」

時間?

 「それはどういう・・・・・・・・・」

 「3」

カウントを始めたぞ。

 「2」

ん?また新たな死人が来たか?

 「1」

こいつさっき特技は未来を見ることといったがまさか、

 「チャオズにヤムチャ!ここにいたのか!」

 「天さん!」

 「天津飯!」

・・・・・・・・・・・・・・・・いろいろと説明を受けたが、余計にわけのわからなくなったのはわしだけか?

                              6話へ続く

 

 




こんな駄文なので、非難批評受け付けます!






わたしだってもっとうまく書きたいんですよ・・・・・・・・・・。

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