もしもZ戦士たちが、異世界の怪しげな組織に目をつけられたら。   作:レイチェル

7 / 14
戦闘描写が苦手で・・・・・・・





7話 サイヤ人との戦い

~宇宙船内~

 「まいったなあ・・・・・・まだ7日目よ・・・・あと20数日・・・・・。

長期睡眠装置でも作っておけばよかったわ~~~~~。」

わたしの名前はブルマ。この宇宙船を改良した人の1人。もう1人はもちろんブリーフ博士(パパ)

 今わたしは悟飯君とクリリンと一緒にナメック星へ向かっている。死んだ仲間を生き返らせるために。

 「あんたたち、またイメージトレーニング・・・・・・・?いいわねえ、ひまつぶしできて。」

まあもっとも、わたしにはあぐらをかいてうんうんうなっているようにしか見えないけど。

 「やるなあ!やっぱ強いよ、お前は。悟空の血を引いて、ピッコロに特訓してもらったんだもんな!」

 「でも、クリリンさんの技の多さにはびっくりしました!」

まったくこの脳筋バカどもは・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・チチさん大丈夫かしら?

 「ねえ、そういえば思ったんだけどさ、」

 「「?」」

わたしは今までずっと疑問に思ってたことがある。それは・・・・・・・

 「なんで孫くんのお兄さんとかいうラディッツを地球においてきたりしたの?サイヤ人だし、すっごく強いんでしょう?」

まさか亀ハウスで『ここに100人の死体を置いておけ』なんて言ったやつが仲間になったのはかなり驚いたけど、あの孫くんとピッコロが2人ががりでやっと倒した相手なんだし、貴重な戦力のはず。なのに二人ともナメック星へ行く人を決めるときに、『絶対にラディッツ(おじさん)とは行きたくない』なんて言うんだもの。

 「だって・・・・・・・・ねぇ、クリリンさん。」

 「まぁ、そうだよな。あの世ですげえ修業をしたみたいだし、前に亀ハウスで会った時より比べものにならないほど強くなっていた。でも、」

でも?

 「「あの弱虫は正直勘弁してほしい。」」

 「弱虫!?あの人が?亀ハウスでは、こう、すごかったじゃない!」

亀ハウスで会ったときは、孫くんに対してものすごい威圧感を出していたし、戦いが終わってから会ってみた時は無口な人って感じだったけど・・・・・・・・・

 「亀ハウスの時はかなり例外だったみたいですよ、ブルマさん。」

 「本当なの?クリリンくん?」

 「ええ。ラディッツ本人が『初めて会う弟にいいところ見せたかった』って言ってましたし、あの2人とのサイヤ人、ベジータとナッパも『あんな強気のラディッツの声は、スカウターごしとはいえ、初めて聞いた』っていってましたもん。」

へえ~、あの2人のサイヤ人の名前ってベジータとナッパっていうんだ。

 ん?ちょっとまって。

 「じ、じゃあ、ありのままのラディッツって・・・・・・・・・・・・」

 「戦いたくない。痛いのやだ。隙あらば逃げる。って感じでしたよ。戦いの中では。」

 「ぼくは将来あんな風にはなりたくないです・・・・・・・・・・・。甥としてなんだかものすごく恥ずかしかったです。」

・・・・・・・・・・・さんざんな言われようね・・・・・。

 「その性格を知ってるから、ベジータとナッパはあんなことをいったんだと思うぜ。」

 「あんなこと?」

 「『ラディッツと一緒にいるのは大変だぞ』って。ものすごい憐れみを受けました。ぼく、憐れまれるのがあんなにも辛いものだとは知りませんでした。」

 「オレだってそうさ。」

 「そのあとに、『次に地上げする星の邪魔になるから地球へ送ったんだ』とか、『ラディッツの甥でしかもまだ子供なのに、よく戦場で立っていられるな』っていう発言もありましたよね、クリリンさん。ぼくあの時泣きそうになりましたよ。」

 「そのあとラディッツが落ち込んでデカい図体なのに体育座りでうじうじし始めた時は、殴り飛ばしてやりたくなった。」

なんかクリリンくんが腕を組んでうんうんうなずいてる。

 「それからの悟空のセリフ『あ~、2人も、兄ちゃん連れてどっか遠くへ行ってくれ。オラ1人で戦う。』にはいかに使えないやつなのかよく分かったよな。悟空は戦力としてラディッツを連れら来たわけじゃなくて、オレたちのボーディーガードとして連れてきたみたいだし。」

 「あの時のお父さんの顔は普段見たことのないあきらめた顔でした。それからあのサイヤ人が大猿になった時も!」

 「そうそう、まさかラディッツも大猿になって理性を失うとは思はなかった。」

 「大猿って、天下一武道会の孫くんみたいに?」

それって一大事じゃない!

 「それで、サイヤ人がが『ここは一時休戦だ。ラディッツを倒すぞ。』って・・・・・」

 「まさかオレも仲間を倒すために敵と一緒に戦うとは思わなかった。」

 「えっ!じゃあ今はあの2人のサイヤ人と仲間なの?!」

ラッキーじゃない!もう地球がねらわれることがないってことでしょ!

 「いや、ベジータがナッパを殺したからその時はサイヤ人は1人で、ラディッツを殴り飛ばして気絶させた後、また敵になって戦ったんですよ、ブルマさん。」

 「あのサイヤ人の話によると、おじさんは5回に4回は理性を失うって言ってましたよ。」

 「・・・・・・・・・・・・・それでそのあとは・・・・・?」

 「ベジータってやつはそりゃあもうすっげえ強くて、ブルマさんも見たでしょう?悟空がボロボロになったのを。まあ、なんだかんだでベジータを地球から追い払うことができました。」

なんか話を聞く限りじゃ、ラディッツがいかに弱虫なのかってことしかわからなかったわね。

 「でも強いことには変わりないんでしょう?ラディッツが大猿になった時、ベジータってやつが一時仲間にならなきゃ倒せないほどのパワーを持っていたってことなんだから。」

 「そうでもありませんよ。」

 「クリリンくん、どういうこと?」

 「ベジータが言ってたんですよ。『大猿化は身体能力の急激なパワーアップ。本来なら15倍の力が得られるが、理性を保つためのパワーも必要だから10倍のパワーアップになってしまう』って。15倍のパワーアップでようやくベジータと互角。だけど実戦で仲間に攻撃するかもしれないようなパワーアップは正直かなり迷惑なので、おいて来たってことですよ。」

 「ぼくとしては、身内の恥をさらしたくないっていうのもありますけどね。」

悟飯くんの発言を聞いてなんかクリリンくんがにやにやしてるわね。

 「あっれ~?ナッパと戦ってた時に『ぼくこわい~』って攻撃できなかったのはどこのだれだったかな~?」

 「ク、クリリンさん!ぼ、ぼくはもうあんなことしませんよ!!絶対におじさんのようにはなりませんからね!」

 「どうだろうなあ~?」

 「クリリンさん!」

なんか言い争いを始めたわね・・・・・・・・・・・。

・・・・・・あ~あ。早くナメック星へつかないかしね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

                            8話へ続く

 




つぎはいよいよフリーザ編です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。