もしもZ戦士たちが、異世界の怪しげな組織に目をつけられたら。   作:レイチェル

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他の小説を読んでみましたが、やたら転生ネタが多いですね。
転生ネタを書く人の気持ちがわかりません!



というわけで、自分も書いてみました。

・・・・・・二番煎じどころか五番煎じぐらいになっていると思いますが。


バイキンマンがフリーザに転生したようです
8話 フリーザ編プロローグ


~宇宙船内~

 そこは空虚な部屋だった。薄暗く、わずかな音でも響いてしまうような部屋だった。

 その部屋の静寂を破るかのように1人の男が入ってきた。

 「フリーザ様!」

その男は美しかった。だが、明らかに地球人ではなかった。

 「なんです?ザーボンさん?」

フリーザと呼ばれた者がそこにいた。部屋には先客がいたのだ。

 体は黒く、手足だけが紫。顔の半分が口にもかかわらず、唇がなく歯が丸見え。頭からは二本の角、お尻から延びる黒い尻尾は見る人によっては悪魔にも見える。そして背中には一対の羽があった。

 彼もまた人ではない。

 「どういうことですか?!ナメック星の仕事が終わったら私がコルド様のもとへ異動するというのは・・・・・・・・・・・・!」

丁寧な言葉遣いだが、彼――ザーボンが怒っているのは明白だった。

 「いいじゃありませんか。あなたは強い。それこそわたしみたいな弱い者ではなく、パパのように強いものの下について働くべきです。その方があなたはより強くなり、よりよい待遇を受けられるでしょう。そのことの何が・・・・・・・・・・・・・・」

 「そういうことではありません!」

怒鳴るようにさえぎった。

 「私は今まであなた様に、あなた様だけに使えてきました。今更ほかの者に使えようとは思いません!」

その言葉にフリーザは何かを考えているようだった。しかしその表情からはザーボンの意思をくみ取ろうということはなかった。

むしろどう説得しようかと考えている顔で――――――

 「・・・・・・・・もしかすると、急に手術でお体をそのお姿に変えられたことと、なにかご関係が・・・・・・?」

するとフリーザは肩をすくめてこう言った。

 「あなたには隠し事ができませんね。」

 「私はあなた様のご幼少の頃から仕えているのですよ?隠し事はなしです。」

その言葉にフリーザは笑いながらこう答えた。

 「フフ、なつかしいですね。あの頃はわたしよりもあなたのほうが強く・・・・・・」

 「話を逸らさないでいただけますか?」

 「逸らしてなんかいませんよ。そういえば地上げ先でよく嫌がってわたしは泣いていましたね。なんて言ったのか覚えています?」

 「・・・・・・・・・アンパンマンにやっつけられてしまう、と。ですが所詮は子供の戯言。何の関係が・・・・・」

 「アンパンマンはいますよ。ただし、別の世界にね。」

 「・・・・・・・・どういうことですか?」

フリーザは続ける。

 「わたしには前世の記憶があるんですよ。ただその前世の記憶と今の人生の記憶が、子供の頃はごちゃごちゃになっていましてね。前世の記憶を『前世の記憶』と認識するのに時間がかかってしまいました。」

 「・・・・・・・・・・。」

ザーボンは答えない。

フリーザは続ける。

 「前世で私は殺されたんですよ。そのアンパンマンにね。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・!」

ザーボンが息をのむ。フリーザは続ける。

 「いつものように『アンパンチ』という右ストレートが当たりましてね、吹っ飛ばされたはいいが体は動かない。しかも運悪く落ちた先が水の中。気が付いたら、常識も違う、知っている人もいないという、この世界にいました。」

 「・・・・・・・・・・・。」

「前世ではね、わたしは弱かった。だけどそんな事が些細なことだった。それ以上に辛いのは1人だったことです。

 ばいきん星から卵で1人。親や兄弟もいなかった。他とは相容れない異質な存在。町へ出るときはばれないように変装していましたよ。

 だからこそかな、わたしは世界を征服しようとした。」

 「・・・・・・・・・。」

 「そんなときにね、彼女に会った。わたしと同じ存在立場である彼女に、ね。彼女もまたひとりだった。だから一緒に暮らすようになった。彼女はとてもわがままで、いつも振り回されていた。でも、わたしには、彼女しかいなかった。」

 「・・・・・・・・・・その、彼女の名前は?」

 「ドキンちゃん、そういいます。」

 「ドキンちゃんのことを好きだったのですね。」

 「好き、好きね。そうだったかもしれませんね。でも片思いでしたよ、ドキンちゃんには好きな人がいましたから。それでも・・・・・・・」

フリーザは続ける。

 「それでも彼女に会いたい。」

それはフリーザの、心からの『願い』だった。

 前世では互いに必要としていた存在。たった1人の理解者。アンパンマンを倒すために一時手を結んだ者もいたが、それはあくまで『同盟』であって、『仲間』ではなかった。

 「ナメック星のドラゴンボールが本当に何でも願いを叶えることが出来るのなら、ドキンちゃんのいる世界へ帰る。それが目的です。

でも、顔、しゃべり方、自分の力。前とはすべて変わってしまった。パパから宇宙の支配者にふさわしいしゃべり方は、ふるまい方は・・・・・・・・とかいう教育を長い間受けてきましたから。だけど見た目だけでもと思い・・・・・・・・・・・」

 「それで手術なさったのですね?」

フリーザの黒い姿を見て聞く。

 「ええ。その通りです。問題ありませんよ、第二形態からは手術前とまるで変わりませんから。」

 「しかしフリーザ様、それは一族を裏切る行為ではありませんか?帝王であるあなたがいなくなることは・・・・・・・・・・・」

 「確かにパパや兄を裏切る行為ですね。でもわたしははなから帝王の地位に興味はないんですよ。第一、宇宙の支配なんてわたしじゃなくても、誰でもできます。」

その言葉にザーボンは驚愕の表情を見せる。

 「な!あれだけ積極的に星の侵略を行い、我々の技術を大幅に進歩さてきて、その功績がコルド様に認められ、やっと帝王になられたというのに!」

フリーザには一族とは違った才能、発明の才能があった。誰に何を教えられたわけでもなく、フリーザは作れてしまった。特に武器に関してはその才能が特にあった。それは前世でアンパンマンを倒そうとしてきた知識と経験のおかげだった。

 そしてそのおかげで兄、クウラより実力の劣るフリーザが帝王の地位についたのだった。

 「星への侵略なんてどうでもよかったんです。肝心なのは技術の習得。別の世界へ行くためのね。」

その言葉にザーボンは押し黙った。

 「でもそんな技術はなかった。だからベジータたちの話を聞いてナメック星のドラゴンボールなら何とかなるのでは、と思いましてね。

 だからザーボンさん、この星でお別れです。」

 「フリーザ様・・・・・・・。」

 「心配しなくても大丈夫ですよ。あなたの実力ならパパの下でも十分活躍でき・・・・・・・」

 「フリーザ様!」

 「・・・・・・・・・・なんです?ザーボンさん。止めるというならわたしだって容赦は・・・・・・・・」

 「私をさっき言った別の世界へ、一緒に連れて行っていただけませんか?」

 「な、何を言っているのか分かっているのですか!別の世界へ行くのですよ!もうこの世界へは帰ってこれな・・・・・・・・」

 「だからこそです。」

ザーボンはにっこり笑いながらこう言った。

 「こっちの世界を思い出すときの話し相手ぐらいにはなりますよ。」

ザーボンにとっては未知の世界。この世界へはもう戻ってこれない。なのに自分についてくるという。だからフリーザはこう言った。

 「本気ですか?」

 「ええ、本気です。フリーザ様にはドキンちゃんが必要なように、私にとってもフリーザ様が必要ですから。」

その言葉がうれしかった。だから答えた。

 「わたしに・・・・・・・・」

 「話は聞かせてもらいましだぜ。」

フリーザの言葉をさえぎった者がいた。

 「誰です!」

 「オレですよ、フリーザ様。」

 「ドドリアさん・・・・・・・・!」

でっぷり太ったピンク色の体に頭はとげとげの、ドドリアがそこにいた。

 「フリーザ様に、なぜこの仕事が終わったらコルド大王様のところへ異動しなきゃならないのか聞こうと思ったら・・・・・・・・・別の世界、そういうことか。」

どうやら全て聞かれていたらしい。

だからフリーザはこう言った。

 「ドドリアさん、このことはどうか内密に。」

 「フリーザ様とザーボンはナメック星で死にました。」

その言葉にザーボンが反応する。

 「ドドリア、貴様っ!」

瞬間、一気に殺気立つ室内。

フリーザとザーボンのやろうとしていることは一族への裏切り行為。ドドリアはフリーザとザーボンを殺そうとしている。フリーザもザーボンもそう思った。

 しかしドドリアはこう言った。

 「って報告する役目が必要でしょう?別の世界へ行くのなら。コルド大王もクウラ様もバカじゃないんだ。下っ端の兵士がどんなに言っても信じてもらえないことでも、フリーザ様の側近であるこのオレなら信じてもらえますよ。」

 「ドドリアさん・・・・・・・!」

 「オレはフリーザ様のおかげで家族も、そしてこのオレ自身も路頭に迷わずにすんだんですぜ。恩を仇で返すようなまねはしませんよ。

このドドリア、フリーザ様の最後のお仕事全力でサポートさせていたたきますぜ。」

こんなフリーザの、自分のわがままにいやな顔せず、喜んで手伝うという。

 「・・・・・・・・・・フ、フフフフフフ。」

フリーザは突然笑い出した。

 「フ、フリーザ様、いかがなされたので?」

訊ねたザーボンにフリーザはこう答えた。

 「いえね、わたしは恵まれているなあと思いましてね。

 親、兄弟、信頼できる仲間、世界征服。どれも前世では手に入らなかったものですから。わたしは世界一の幸せ者ですよ。」

けど、この世界にドキンちゃんはいない。

 「だから、無理について来なくてもよいのですよ、ザーボンさん。わたしの幸せはあなたの幸せも含まれているのですから。」

その言葉にザーボンは、

 「世界一の幸せ者が望む世界ですか。フリーザ様、私のことが邪魔ですか?」

 「邪魔なわけあるわけないでしょう!」

ザーボンはいつもフリーザの側近として、戦友として、そしてある意味家族としていつも共にいてくれた。

 そんな彼を邪魔なわけ、なかった。

 「でしたら、私はあなた様の、世界一の幸せ者の望む世界を見てみたい。」

 「ザーボンさん・・・・・・・・!」

 「もう一度お伺いします。」

そういうとザーボンはひざを折った。

 「一緒に連れて行っていただけますか?」

フリーザの答えは決まっていた。

 「もちろんです。一緒に行きましょう。」

フリーザはザーボンに手を差し伸べた。

 「はい!」

二人の手が触れ合い、ザーボンは立ち上がる。

 「ではナメック星に着くまであと五日。それまで二人ともよく休んでおくように。」

 「「は!」」

部屋から二人は出ていった。

 部屋から出ていった二人は、こんな会話をした。

 「なあ、ザーボン。お前、フリーザ様の子供の頃を知っているんだよな?」

 「ええ。それがどうかしましたか?」

ドドリアは思い切って聞いてみることにした。

 「・・・・・・・・・・お前、何歳だ?」

瞬間、ザーボンの気配が変わった。

 「ねえ、ドドリアさん。私の年を知ってしまった者たちの末路を知りたいと、そういうことでいいんですね?」

かつて子供の頃のフリーザでも恐れて泣き止んだという極上の笑顔を見せながら(・・・・・・・・・・・)ドドリアに聞く。

 「・・・・・・い、いや、オレが悪かった。もう聞かない。」

恐怖で全身からの汗が止まらない。

 「分かればいいのです。

 それよりもずいぶんと汗をかいていますね。シャワーでも浴びたらどうですか?」

 「・・・・・・・・・・・。(こいつは怒らせないほうがいい)」

そんな彼らを乗せた宇宙船はナメック星へと向かう。

 

                             9話へ続く

 




すみませんでした。
転生ネタは書きやすかったです。
気持ちがわからないといってごめんなさい。
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