仮面ライダー 虚栄のプラナリア   作:ホシボシ

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前作は一応、エンディングの意味を自分で決めてくださいって書いたんですが、これは『帰ってきた男性が岳葉』だった場合の続きになります。
もともと当時から考えてあった内容なんですが、やっと完成したので更新していきます。

全15話ほどの予定になります。
内容自体は完成していて、編集はしていないので、ちょっと遅れるかもしれませんが、早くて一週間。遅くても一ヶ月以内には終わりまでいけるかなと思います。

それで『注意』があります。
長いんですが、気持ちよく読んでもらうためなので、ご了承ください。

まずバルドクロスはプラナリアの続きになっておりますので、必ず『虚栄のプラナリア』を見てから今作を確認するようにお願いします。
それに加えて、前作もそうでしたが、仮面ライダーシリーズのほうを見ているということが前提になっています。
なので道具だったり、用語の説明は省いています。

一番大事なポイントとして、前作よりも暴力性と、性描写のレベルが格段に跳ね上がっております。
アマゾンズでいうなら、1期がプラナリアで、2期がバルドクロスという具合になっております。


R-18にしていない理由なのですが、まず性については

・『著しく性的感情を刺激する行動描写』

とありますが、コレは要するに『この作品で抜けるか抜けないか』ということを考えたとき、そういう内容ではないです。
とはいえ、用語などはハッキリと出てきますし、暴力的な内容も絡んできますので、苦手な方は注意していただければなと思っています。


暴力描写に関しましても

・『著しく反社会的な行動や行為、麻薬・覚醒剤の使用を賛美するなど~』

とありますが、一応主人公の立ち位置から考えても『犯罪行為を咎める』というところからは逸脱していないと考えました。
ただ、非常に暴力性は高く、猟奇的な描写もかなり増えていますので、その点に関しては注意していただければなと。

一話、特に強いシーンがありますので、そこに関しては『ジャンプ』を設けようと思っております。
詳しくは『カメンライダー』でも一度やったのですが、ページをクリックしていただけると、描写がワープする機能がありますので、それを使おうと思っています。

もう一点。差別用語や、そうした表現ともとれる場面が多く出てきます。
作者として、そうしたことを広めたり、ましてや賛美したり、特定の方々を誹謗中傷したり傷つけたりするという目的は一切無いので、その点はどうかご理解ください。


上記のことからR-18の必須タグはつけていませんが、最低でも17歳から。
できれば20歳を超えてから見ることお勧めします。

そして20歳以上であったとしても、暴力的な作品が苦手な方や、現実と妄想の区別が苦手という方は、絶対に見ないでください。
あくまでもフィクションだと割り切れる方のみ、お願いします。
そして改めて書いておきますが、この作品は実際の人物や企業とは何の関係ありません。

最後に、今回はアンチ描写や、暴力や性のシーンがいつにも増して多いです。
そしてさらにそれを露悪的といえばいいのか、悪意ある形で編集していると思われるかもしれません。
さらにさらに今まで私があえてというか、まああんまり好きじゃなかったのでやってこなかった構成というか演出というか組み立てももバリバリやってます。
かなり気持ち悪い感じの作品になっているとは、思います。

ただこれを今、見てくれているということは、虚栄のプラナリアを見てくれたということですよね?
前作ほどではありませんが、少しは、ほんの少しは綺麗なものを見つけてくれるように書きましたので。
どうかお付き合いいただければなと思います(`・ω・´)




プロローグ 怪奇! ピッケルおじさん……!

 

 

『ねぇねぇ、知ってるお姉ちゃん? 昔、友達から聞いた話なんだけどさぁ』

 

 

暗い森の中を、一人の少女が歩いていた。

空は葉で覆われている。月も見えない。帰り道も見えない。

 

 

『女の子が道に迷ったの。周りは木ばっかりで、どれだけ進んでも元の道には帰れなかったんだって』

 

 

それでも少女はひたすら前に向かって足を進めていた。

彼女には闇の中を進む理由があったからだ。

 

 

『そしたらね、真っ暗な闇の中から――』

 

 

少女は足を止めると、適当な場所に腰掛けた。そこで永遠に腰掛けているつもりだった。

 

 

『わあああああああああああ!!』

 

 

手が伸びた。少女の鼻と口に、薬品がたっぷりとしみこんだガーゼが押し当てられる。

驚くだけの時間もない。少女はすぐに気を失って動かなくなった。

 

 

『女の子は、闇の中に引きずり込まれてしまいましたと、さ』

 

 

少女が目を覚ますと、すぐに強い光を感じて思わず顔を顰めた。

光、ライト、そこには人工的な灯りが存在していた。

強い光は少女の白い肌を、より白く強調させている。

 

 

『え? なに? 大きい声で脅かしてるだけ?』

 

 

そう、肌。

 

 

『ま、まあそういう意見もあるよね。でもいいじゃんお姉ちゃんもビックリしたでしょ?』

 

 

少女は全裸であった。

着ていた服や下着はビリビリに破られて周囲に落ちている。

 

 

『うそだよ! 肩がブルってなってたもん! アタシ見たもん!』

 

 

少女は手足を斜めに伸ばした状態、所謂『X』の姿勢で拘束されている。

手首と足首は木製のベッドにガッチリと固定されており、抜け出すことはできそうにもない。

 

 

『まあでも、話は本当みたいだよ』

 

 

少女がいるのは、石の壁に囲まれた地下室であった。

意味が分からなかった。一体、なんで、こんな――。

 

 

『女の子は行方不明になったまま。どこに行っちゃったんだろうね?』

 

 

その時、ペタペタと足音が聞こえた。

少女がなんとか顔だけを起こし、音がした方向を見ると、悲鳴に近い声が漏れた。

無理もない。現われたのは少女と同じく全裸の男だったのだから。

 

 

「起きたんだね! おはよう!」

 

 

男は嬉しそうに少女へと近づいていく。

なんだこの状況は。少女が戸惑いの色を見せていると、男は少女の太ももに鼻を近づけていく。

 

 

「あぁ、いい匂いだねぇ……! おじさん興奮してきちゃったよ!」

 

 

おじさんは全裸だ。そしてベッドの上で拘束されている少女も全裸だ。

これから何が始まるのかは、そう言った知識が薄い少女にも想像がついた。

故に叫ぶ。しかし無駄だった。なぜならば、おじさんは初めから『これ』が目的だったからである。

そろそろ我慢も限界だ。おじさんすぐに舌を出して少女の太ももにむしゃぶりつく。

 

 

「おじさんはね、気づいたんだ。やっぱりたった一度の人生なら好きなように生きないと!」

 

 

よく分からないが、おじさんは一度イメチェンをしたらしい。

髪形が変わると性格が変わるとは言ったもので、おじさんにも変化が起こった。それに伴う思考の変化も訪れたとか。

だからおじさんは仕事を辞めて、貯金を全て使って山奥にこの家を建てた。

誰にも見つからないマイホームだ。そしてDIYで地下室を、『いくら叫ばれても』問題ない部屋にしてみたりもした。

 

 

「!?」

 

 

ふと、少女は痛みを感じて顔を顰めた。

太ももが爛れ、ヒリヒリと激しい痛みを放ち、血が流れていた。

直前に感じたのはザラザラとした感覚、それはまるで粗めの紙やすりで皮膚を擦られたような。

ちなみに、そこは先程『おじさんに舐められた』場所だった。

いや、そんな事はどうでもいい。とにかく少女にできることは助けを求めることだけだ。

確かに少女は人気のない場所に来た。しかし、こんな筈ではなかったのだ。

 

 

「うんうん、分かるよ。この山にはそういう子が来るらしいからね。だからこの場所にお家を建てたんだ」

 

 

自殺の名所。

山には妖精がいるらしく、自ら命を絶ったとしても、心優しい妖精が天国に連れて行ってくれると言う噂があった。

少女はそれを信じてココに来ただけだ。餓死するまで、あそこで座っているつもりだった。なのに、どうしてこんなことに……。

 

 

「どうせ死ぬつもりだったら、べつにどうなってもいいよねぇ」

 

 

ガチャガチャと音が聞こえた。

 

 

「ねえお嬢ちゃん、今からおじさんと楽しいこと、いっぱいしようねぇ」

 

 

それは、あまりにも一瞬だった。

少女の左手の薬指。愛を誓う永遠のリングをはめる指に、激痛が走ったのは。

何が起こったのか? 少女は絶叫しながら指を見る。

 

しかし指を見ても意味が分からなかった。見えたのは大きな大きな釘。そしておじさんの手にはハンマー。

そう、おじさんは少女の薬指に釘を宛がい、そのままハンマーで思い切り打ち立てたのだ。

釘は少女の柔らかな皮膚を突き破り、骨をも打ち貫き、指を貫通して木製のベッドに突き刺さった。

 

悲鳴、絶叫、激痛。

少女は涙を流しながら、おじさんを見る。

するとおじさんは嬉しそうな笑みを浮かべていた。注目してほしいのは、おじさんのリトルボーイである。

それが今、天を向いて宇宙キター!!

まあ……、なんだ。トランセルやコクーンが硬くなるのと同じである。

良く分からない? だったらそれでいい。くだらなくて下品な話なのだから。

 

一方で少女は自らの想像力が欠乏していることを自覚した。

自分の考えが甘すぎたことを理解した。彼女は結局のところ、陵辱される『だけ』だと思っていたからだ。

小説や漫画で多少は読んだことがある。辛いだろうけど、肉体的にというよりは精神的に。

なぜならば行為自体は、おかしなことではない。愛し合う男女が行うものだから。

しかし、おじさんは違ったのだ。

 

 

「見える? これはね、ハサミ! お嬢ちゃんの耳とか乳頭とか! いろんなところを切るよ!」

 

 

それは挿入前の前戯でしかない。

一番の獲物は――、ご立派な『ピッケル』である。

 

 

「これ、見て! すごいでしょ! これでお嬢ちゃんをメチャクチャにしてあげるからね!」

 

 

それでは、ご紹介しましょう。彼こそがみなさんご存知、ピッケルおじさんである!

脱サラしたピッケルおじさんは、かねてよりの趣味であった動物を耕す事をレベルアップさせ、人をピッケルでメチャクチャにする事を目指した。

そして長い期間を経て、ついに今、最初の犠牲者を手に入れたのだ。

少女は狂ったように叫び、許しを請うていた。

なぜこんな事になったのだろう? 楽に死ぬために山に入ったのに、こんな、こんな。

しかし一方でおじさんはリトルボーイをギンギンにさせてピッケルを振り上げた。

これを少女に突き立てることでピッケルおじさんはヘブントリップするのだ。

ちなみに、これは余談だが、おじさんの舌や肌はなぜかザラザラである。なんと言えばいいのか? 鮫肌? んん。

まあ要するに、ピッケルおじさんは、ピッケル鮫肌おじさんなのだ!

 

 

「んほぉぉ!」

 

 

ピッケル鮫肌おじさんは情けない声を上げながらも、しっかりと力強くピッケルを振り下ろした。

いきなりは殺さない。悲鳴と言う嬌声を聞きながら、ピッケル鮫肌おじさんは更なる快楽を獲得するのだ。

まずは記念すべき一発目は太ももだ。ご覧あれ。大量の血が飛び散り、岩壁を赤く染める。

 

 

「んほ?」

 

 

その時、ピッケルが地面に落ちる音が地下室に響いた。

 

 

「楽しそうで良い。俺も混ぜておくれよ」

 

「んぴょ?」

 

 

ピッケル鮫肌おじさんは首をかしげた。

少女に傷はない。なんでだ? なんで? 分からない。

ピッケル鮫肌おじさんは、一旦状況を確認するためピッケルを引き戻す。

そして気づいた。そうだった、ピッケルが地面に落ちているのだと。

ピッケルの横には、おじさんの右腕が転がっていた。

 

 

「んまあああああああああああああああああ!!」

 

 

腕がなくなっちゃった☆

などと言っている場合ではない。

壁に張り付いていたのは血は、ピッケル鮫肌おじさんの物だったのだ。

 

 

「ねえ、おじさん。俺とセックスしようぜ」

 

 

おじさんの頭が掴まれた。直後、思い切りベッドに叩きつけられる。大きく広げた少女の脚の間にめり込んだおじさんの顔。

その後もおじさんは、何度も何度もベッドに叩きつけられた。

壊れるベッド、おじさんの顔に木片がいくつも突き刺さっていった。鼻は潰れ、歪な形になっている。

青くなっている所を見ると、粉々顔の骨が折れているらしい。

 

 

「痛いよぉ、痛いよォ……!」

 

 

おじさんは泣いていた。

何故だか分からないけど、お家に帰りたくなった。暖かいご飯が出てくる場所に還りたかった。

一方でおじさんの頭を掴んでいた少年は、おじさんを強く投げ飛ばした。

おじさんは壁に叩きつけられ、へたり込む。

 

 

「気持ちいいねェ。最高に気持ちが良い。おじさんはどうなのかな? 我慢しなくていいから、もっと声をだしておくれよ。エロくて、最高に素敵な声を」

 

 

現われた少年――。少年?

少女は尚も悲鳴を上げていた。現われた『少年である筈のもの』は、どう見ても人間ではなかった。

おじさんの返り血を浴びた禍々しく醜い化け物だ。

異形が視界をジャックする。気づけば血のように赤い化け物もやって来た。

 

 

「大丈夫? 怖かったね? ンヌフフフ……!」

 

 

ボソボソと聞こえる小さな声。

赤い化け物は少女を縛る手錠を破壊し、解放する。

 

 

「な、な、なんだよぅキミ達はぁ! どうじでゴゴがわがっだの!?」

 

 

ピッケル鮫肌おじさんは青ざめ、震えていた。

いつの間にか地下室にはおじさんの知らない化け物が四匹もいた。リーダー各と思わしき化け物は、ニタニタと笑っているような声色だ。

もちろん気がしただけと言えば、そう。

だって表情が人間のソレじゃないから、何も分からない。

 

 

「ねえ、おじさん。乱交にしよう。おじさんはもちろん……」

 

 

リーダー格の少年は複眼を光らせる。

 

 

「メス」

 

「え?」

 

「じゃあモグラくん。まずはしっかりほぐしてあげて」

 

「は、はい! 任せて、くださぃ」

 

 

おじさんは良く分からないけどクマちゃんのぬいぐるみを抱いて、暖かい布団で眠りたくなった。だから帰ろうとした。幸せなお家が欲しかった。

けれど無理だった。ピッケル鮫肌おじさんは立ち上がろうとしたが、再び地面に倒れる。

いつの間にか足がなくなっていた。足首から下が切り落とされていた。

 

おじさんは蹴られた。お尻を皆様に向ける形となり、恥ずかしくなった。

おそらくほぼ全ての人間には、お尻に穴がある。あまり詳しく説明はしないが、『モグラくん』と呼ばれた化け物は、『穴』に『あるもの』をセットし、ニヤリと笑った。

そして衝撃が走る。おじさんの絶叫が地下室に響く。おじさんのお尻が開かれたのだ。開拓されたのだ。

 

ちなみに、セットされたのは爆弾でした。

入れやすいように細い筒状になった爆弾だった。

でもそれなりに威力はあるので。おじさんのお尻は、穴を中心に肉が飛び散り、すぐに焦げた臭いが鼻をつく。

 

 

「座薬くん。先にヤッていいよ」

 

「ハッ! 心遣いに感謝!」

 

 

座薬くんと呼ばれた『緑色の化け物』は落ちていたピッケルを拾うと、おじさんのお尻を耕しはじめた。

 

 

「貴様ッ! いたいけな少女になんて事を! 許さん! 許さんッ! フン! フンッ! フゥンッ!」

 

 

座薬くんは興奮したようにピッケルを何度も何度もおじさんのお尻に打ち付けていった。

おじさんは号泣して泣き叫び、血を撒き散らしながら命乞いを始めた。

するともう一人の化け物、トンボくんが動く。彼はおじさんが用意していたハサミを拾うと、おじさんのいろんな所をチョキンチョキンと切り落とし始めた。

 

 

「……殺しちゃダメだよ、トンボくん」

 

「わーってまーす。あー、くそ、骨ってかてぇな……」

 

 

やる気のない言葉だった。

一方でリーダー各の少年はウキウキとしていた。

余談だが、彼は今、勃起している。すごく勃起しているのだ。

 

 

「あぁ、エロいよおじさん。マジでエロいなぁ。すごくエッチだ貴方は」

 

 

数分後、少女はまだ叫んでいた。

せっかく自由になったというのに、涙を流して化け物たちに懇願していた。

 

 

「お願いです! お願いですからッッ!!」

 

 

少女の叫びは純粋だった。

 

 

「お願いだから、もうその人に酷い事しないでェエッ!」

 

 

少女はピッケル鮫肌おじさんの無事を祈った。

あれだけ酷い事をされたのに、される筈だったのに、なんと少女はそのピッケル鮫肌おじさんを助けてほしいと懇願したのだ。

それほど、それだけ、おじさんは気の毒だった。しかし少女の願いは月に吸い込まれるだけ。だれも聞いてくれない。聞く気もない。

なにより、いまさら犯すのをやめた所でどうなるのだろう? 既に少女の前にはおじさんのパーツがいくつも転がっていた。

床にはおじさんが最期の力を振り絞って、『一本』になった指で書いた『たすけて』という文字も見える。

 

 

「―――」

 

 

あまりの恐怖に少女の脳が壊れた。

少女は白目をむくと泡を吹いて気絶する。一方でおじさんは、『お肉』になっていた。

なんだかよく分からない物体を足蹴にし、化け物たちは外に出る。リーダーの手には壊れかけのおじさんの頭があった。

化け物達は外にでると、おじさんの頭部を置いて『変身』を解除する。

そして四人でおじさんの頭を囲むと、それぞれ自分のブツをしごきはじめた。

 

 

「………」

 

 

少年はブツを擦りながら思う。

慈悲はあった。おじさんはその気になれば舌を噛んで死ねた筈だ。

でもおじさんは耐えていた。殺してからも損壊していたから、どこで死んだのかはイマイチ覚えていないが、おじさんは自殺をした素振りは無かった。

つまり、おじさんは最期の最期まで、生きようとしていたのだ。

 

 

「ごちそうさまでした」

 

 

故に、ありったけの『感射』を。絶頂のタイミングは合わせていないにも関わらず、みんな同じだった。

だから男達は一体感を感じて笑いあう。

白濁した液体をたっぷりとかけられたおじさんの頭部は、心なしか嬉しそうに微笑んでいる気がした。

 

 

「けっこう気持ちよかったな」

 

 

リーダー各の少年はブルッと肩を震わせ、月を見上げる。

美しい月だった。他の男達も少年の後ろに立って月を見上げる。

 

 

「赤い月だ。きれいだな……」

 

 

月は赤くなかった。普通の色だった。

 

 

「綺麗だなぁ」

 

 

うっとりとした少年の声が、月に吸い込まれていった。

四人の影が歪んだ気がする。トカゲ? ピラニア? ヒョウ? 良く分からない化け物達は、いつまでも空を見上げていた。

 

 

 






あと一つ、私のことを嫌いにならないでね(´;ω;`)

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