幻想郷はなくなった。   作:太郎風情

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それではどうぞ!!


第一章 順応
第一話 結界がなくなりました。


いつも平和だった。

 

 

幻想郷は、全てを受け入れる楽園だった。

 

 

だが、今はそんなものはない。

 

 

そう、幻想郷は『存在できなくなった』。

 

 

━━某日━━

 

~side out~

 

博麗神社、ここには数々の人妖が集っていた。

 

「紫、どういうことよ!?」

 

「落ち着きなさい霊夢、それと皆さん、今から事情を説明しますので、よく聞いて下さい」

 

霊夢と呼ばれたその子は落ち着きを取り戻した。

そして、紫と呼ばれたその妖怪は説明を開始した。

 

「まず、今何が起こっているかは、さっき説明した通りよ」

 

さっき、ここに集結していた人妖はその大雑把なことは聞いていた。

 

 

━そう、幻想郷が存在できなくなったことを━

 

 

「だから、それはどういう意味よ?」

 

そして、ここにいる者たちはことの顛末をすべて聞いた。

 

もともと、幻想郷は『幻と実体の境界』と『博麗大結界』があってこそ存在する世界だ。

だが、その二つの結界が緩くなったらしい。

もともと強力な結界だが、たまに緩む。その管理を紫や藍はしているのだ。

だが、不運にもその緩みが重なったとき、異変が起こった。

後に言われる『終焉異変』である。

霊夢はそれを解決したのだが、それだけでこの異変は終わらなかった。

異変の元凶は結界を破壊するほどの威力がある弾幕を何個も放っていた。

幸いにも霊夢は数回の被弾で済んだが、前述の二つの結界は致命的なダメージを負っていた。

紫と藍は必死になってこの半年間結界を維持し続けた。

しかし、もう限界だった。

 

「そしてこれから私たちはどうするのよ」

 

霊夢は切り替えがはやく、すでに未来について考えていた。

 

「まあ、暫くは大丈夫かしら」

 

「暫くってどれくらいよ」

 

「大体一か月くらいね」

 

「それは結界を張りなおすのに十分な時間なの?」

 

「いえ、幻と実体の境界はともかく、博麗大結界はもっと長い時間をかけて作られたからちょっと無理そうね」

 

「そう、で、これからはどうやって生活していけばいいのかしら?」

 

ほんとに霊夢は切り替えが早い。

話の展開に追いついていないのか、他の人妖はみなポカーンとしていた。

 

「そうね、取りあえず外の世界…いえ、この世界の常識を知りましょう?」

 

ここで紫は思った。

 

━これでは、常識と非常識をわける博麗大結界は機能しない━

 

これは、非常にまずい事態だ、と紫は思った。

このまま外の常識を教えたら、自然に暮らすことが出来る。

幸い、人型の妖怪は非常に多いので、下級妖怪さえ抑えられれば『新民族』程度で済むだろう。

そのかわり、幻想郷は外から入りやすくなり、境界を張ったとしてもすぐに知られるだろう。

それは避けたい。

少しでも、幻想郷を生き残らせられる選択肢を選ぼう。

紫は瞬時にこのようなことを考えていた。

 

「いや、前言撤回。やっぱり今までどうりいつも通りの暮らしをしましょう」

 

「その代わり、あなた方には協力して頂くかもしれないので、その時はよろしくお願いします」

 

「ええ、そうね」

 

そうして、最後に質疑応答をして、この会は終わった。

 




今回も文字数が…
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