今回はちょっと短めで行くぜ!!(好きでも嫌いでもないからね!)
場面設定ですが、何のひねりもありません。原作中のとある1日だと思ってください。川崎の1日はこんな感じなのかなーと思って書きました。言うなれば作者の勝手な妄想です。
では、川崎さんの誕生日を祝って!!
川崎沙希の1日
今日は9月某日、一悶着あった体育祭も終わり9月ももうすぐ終わりそうな、そんな日。
朝日がおはようと言わんばかりの陽光を私たちの町に照りつけるころ、私は布団でもぞもぞと起きる。
「ふわあ、よし今日も頑張ろ」
大きなあくびをした後に自分に喝を入れる。こうでもしないと寝ぼけてしまってまともに弁当を作れない…。
今日の弁当の中身はどうしようかなーと考えながら私は洗面所に向かう。まず顔を洗おう。
「あれ?大志、何やってんの?」
洗面所へのドアを開けるとそこには既に起きていた大志がいた。
川崎大志、私の弟で今年受験生…なんだけど夏休みあんまり勉強して無かったけど大丈夫なの?比企谷んとこの妹と総武来るんでしょ?
「おはよー。目、覚ますために顔洗ってるー」
「いや、それは分かるんだけどさ。なんでこんな早い時間にいるの?」
「今日から早寝早起き朝学習しようと思ったからだよー。あ、いいよ姉ちゃん」
いい心がけだ。なんだかんだ頑張ってんだ、私が心配する必要無かったかな。
大志はどうやら自分の部屋で勉強するみたい。大志には私が受験の時色々やってもらってたから、私も大志に何かしてあげないとな。
それはそうと、と気持ちを切り替えて弁当を作る。
朝の30分って言うのはかなり重要だけど、いつあいつに見られるか分かんないから常に気を張らないと…って、私はまた何考えてるんだろ!
「もう、こんな時間か。朝ごはん作って皆を起こそ」
簡単におかずと味噌汁を作り、昨日予約しておいたご飯が炊けていることを確認して、大好きな弟と妹を起こしに行く。
…大志が寝ていたのにはほんとに怒りそうになったけど、1日目だしそんなもんかな?
ちっちゃい子が多い家だけど、朝はみんな眠そうに静かにご飯を食べる。そんな姿も可愛くて写真を撮りたくなる…けど、我慢しなきゃ。食事中に行儀悪いから。
時間は飛んで学校。弟たちと妹は無事それぞれ通っているところに行った。
教室のドアを開けるとクラス中の視線が私に集まる。けどそんなの気にならないんだよね。ただ、2人を除いては、って話になるけど。
と、1人目がきた。
「サキサキ、おはよ」
「ん、おはよ」
彼女は海老名姫菜。文化祭と体育祭のどちらでも交流があって、そこから続いてるちょっと不思議な縁だ。
彼女の事は嫌い…ではないんだけど、色々しつこい。実際しつこくてサキサキ諦めちゃったし。
「今日のシュシュも手作りだよね?いいな、可愛い」
実際に手作りしてて、そう言われて嬉しくない人はいないだろう。だからこそ、わかる。定型文だなって事が。
彼女が何やら素顔を隠しているのは私でもわかった。きっとあいつも…って、また私はあいつのこと!
「どったの、サキサキ。顔赤くして…ほお、そかそか。そーいう事ねえ」
「え?な、なにぎゃ!?」
か、噛んじゃった…。多分今顔赤い…。
気を落とした私は海老名を無視して席に座る。恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……。そんな私を見て海老名はニヤニヤしながら席に戻った。
そうやって悶々と考えてるとドアが開く音がした。ドアの方を向くと、どうやら入ってきたのはひとりの男子らしい。
そしてその彼こそが私の心にちょくちょく出てきていて、海老名の他にもう1人視線が気になるヤツ。
「…比企谷」
うわ…あいつ今日も今日とて、目が腐ってるなあ。でもまあそれもなんかかっこよく見えるというか…って私は何を!?
「…寝よ」
スカラシップを維持するため、私は適度に勉強しているんだけど眠い時は眠い。
朝にすることが色々ある事もあり、夜は11時までには寝るようにしてるけど…やっぱ今日は眠い日だ。時計を見てみるとHRまで五分、つまり予鈴がもう少しでなるってこと。ちょっと寝よ…。
目を覚ますと既に一時間目が終わっちゃってた。ど、どうしよう。確か一限目って古典だったよね…よ、よし。
私はある一人の男子の方へ歩いていき声をかけた。
「ねえ」
「……あ、ああ川崎か。そうだ、うん。どうした?」
なにやら確認していたようだけど何かあったの、あんた?なんて無粋な事は聞かずに比企谷を相手に本題に入る。
「あ、あの…さ、さっきの授業のノート、明日持ってきてくんない?明日予備校来るでしょ?」
「ま、まあ行くには行くが…もしかして寝てたのか?」
今日は金曜日で、明日は土曜日。予備校が同じなのでたまに顔を合わせたり、近くに座ることがある。確か土曜日は同じ授業とってたよねと思い出しながら行ったんだけど、あってて良かった…。
にしても、い、痛いところついてくるな。答えられずにあたふたしてたらあっちから話しかけてくる。
「で、今日の古典のノートを明日持ってきゃいいのか?」
「う、うん。ありがとう」
話を終わらせ席に戻る。な、なんか緊張した…。なんでなんだろう、本心では多分気づいてるんだろうけど理性がそれを認めない。いや、もしかしたら本性で目を逸らしてるだけかもしれない。あるいはその両方。理性とその反意語の本性がタッグを組むほど、あたしはそれを認めたくないのかもしれない。
そんなこんなで時は既に放課後となった。
今日は塾がないから保育園に京華を迎えに行く。コミュニティセンターの横にあるここはよくコミュニティセンターのイベントに巻き込まれるそうだ。職員の人が愚痴り合ってるの聞いた。
「あ!さーちゃんだ!」
そうえがおを浮かべながら走ってくるのが妹の京華。もうすごく可愛い。自分がシスコンだって事は自覚してるんだけど、比企谷にそれを指摘されるのは気に食わないし、少なくともブラコンじゃない。
「けーちゃん、帰るよ」
「うん!せんせいにばいばいしてくるね?」
そう言って京華は首を傾げる。ああ、可愛いなぁ。
「いいよ、ばいばいしておいで」
元気よく返事をして、京華は先生の方に走り出した。すると、先生もこちらに気づいたのか会釈してきた。それに返すように会釈をする。自分の荷物を頑張って持ってきた京華の頭を撫でてあげるとえへへ、と笑った。可愛い。
京華を連れて帰ると、ちょうど大志が風呂場から出てきたところだった。パジャマに着替えているからもう入ったんだろう。
「あ、姉ちゃんおかえり」
「ただいま!たーちゃん!」
大志の元に走っていった京華を、大志が持ち上げて抱っこする。京華がキャッキャとはしゃぐ。その光景を微笑ましく感じつつ、晩飯の準備を始めるべくキッチンに向かう。
二人目の弟はどうやらもう寝ているらしい。そんな日は大抵昼の間はしゃぎすぎたことが多い。明日の朝は少し多めに作ろう。
大志と京華はテレビを見ていた。あとの仕上げは任せて、京華と風呂に入るため京華を呼ぶ。
「けーちゃん、一緒にお風呂入ろっか」
「入る!」
呼びかけに一瞬で反応してこっちを向く。可愛い。
「いってらっしゃい。仕上げはしとくから、何しとけばいい?」
「ありがと。それじゃ塩と胡椒かけて適当に炒めといて、そろそろいいなって思ったら皿に移してラップして」
「わかった、ゆっくりしてきてね」
大志はとてもいい弟だ。いい弟だし、助かるんだけど、もう少し自分のことを考えてもいいと思う。それをこの前、婉曲させながら言ったら苦笑されながら否定された。その事実に安心しつつも、どこか罪悪感が残る。
「さーちゃん?」
「あ、ごめんね。行こっか」
「うん!」
私の様子を怪訝に思った京華が話しかけてきた。少し取り繕って返事をして、京華と手を繋ぎ脱衣所へ向かった。
その後は京華と喋りながら楽しく風呂に入った。この時間に京華はいつも今日あった事を話してくれる。それを聞きながら湯船に疲れを溶かし出すのは私の日課となっている。
長い時間浸かっているのは大志に悪いから、20分程度で京華と一緒に風呂を出る。キッチンには既におかずが準備されていて、リビングでは大志が英単語とにらめっこしていた。
「ありがと、大志。ご飯にしよっか」
「…ん、姉ちゃん風呂終わったの」
ぼーっとしていたらしく、かなり虚ろな目をしていた。その様子に不安を抱くけれど、きっと私は何も出来ないんだろうな。
ご飯の時はあまり喋らないようにする。頂きますとご馳走様はみんなでやる。家のルールだ。
私が皿洗いしていると、大志が京華を抱えてこちらに来た。
「連れてくよ。俺そのまま自分の部屋で勉強するから、戸締りとかよろしく」
「うん、ありがとね」
自分が言いたいことを言ってすぐに行ってしまった背中に声をかけた。ああ、と緩い返事をしながら京華がいつもねる場所へ連れていく。
皿洗いが終わって、暫く勉強する。洗濯機が止まったことを機械音で知らされた私は、洗濯物を干すため腰を上げた。
洗濯物を干し終えて、家の戸締りをする。戸締りを確認したら自分の部屋に入り、明日の予備校の用意をしっかりする。勿論、古典のノートも忘れずに持っていく。
「明日、どんな服着ていこう…」
何気なく発したその言葉の意味を理解すると同時に私の顔は朱に染まったであろう。
寝てしまおう。明日という日を健やかに迎えることができるように。
……ぐだったなぁ。サキサキすごく書きずらかったです。
それで書いた後に気づいたんですけど…八幡と葉山は誕生日の話を書いたのにサキサキは関係ない日書いちゃったなーと思っちゃいまして。
それで、まあ二人とも2話投稿してますから、サキサキも誕生日に関する話、1話書きます。書いて見せます。ゼロからなので、間に合うかどうかは自分の気力次第ですけど。
ではでは。