『タイムアーップ!』
その言葉が鳴り響くまで俺は何も言えなかった。本能を押し殺し、血が出そうになるくらい強く下唇を噛み締めて何とか堪えきった。
ウチのチームには幸い被害はない。思わず反射的に声を出しそうになったが俺は誰よりも心操くんを警戒していたし、万が一のときの保険として心操に問いかけられた時は最低でも梅雨ちゃんの口を塞ぐよう黒影に指示を事前に出しており、しっかりそれを守っていた。それがなくても誰も引っかからなかったので良かった。
しかしウチのチーム以外で果たして誰がこんな対策を準備できていただろうか。否、事前情報がなさ過ぎる故に不可能だ。わざわざ普通科の生徒の個性を調べようとする者が居るはずがない。
「嘘だ。正気に戻れ」
心操くんが洗脳を解いたらしい。殆どの者は始め何が起こったのかわからなかったようだ。しかし阿鼻叫喚の声を発する者、茫然自失として膝から崩れ落ちる者が現れ始める。こんな掲示板を見て動揺しない者はまずいないだろう。
『早速上位4チーム見てみようか………なんて呑気なこと言ってられねぇな。最後なにが起こったのか俺にもさっぱりだぜ。だがとにかくまずはポイント発表だ。蛙吹チーム! 1000万をもぎ取り文句なしの1位だ!』
言葉を濁しながら、プレゼントマイクが俺たちの勝利を告げる。波乱必須の下位よりも前に、安牌の方からということだろう。
「やったわね」
「作戦勝ちですね」
「
『ヤッタ!』
「一時はどうなるかと思ったが、皆のおかげだ。本当にありがとう」
感謝の言葉に嘘偽りはない。しかし、その言葉にどれほどの気持ちを俺は込めることができたのだろうか。失礼極まりないと思いながらも、喜びよりも先に他の言い表しようがない気持ちが俺の頭の大部分を占めていた。
「念願の1位なのに浮かない顔ね。憤りは解るけど、ここは堪えどころよ」
「飯田、俺たちの勝利は実力で正々堂々と掴み取った一片の曇りもなきもの。故に俺たちは、特にお前は誰よりも堂々とするべきだ。選手宣誓を思い出せ」
梅雨ちゃんと常闇くんに指摘され、出かかった言葉を喉の奥にしまい込む。
「わかっている。わかってはいるんだ」
卑怯者と言いたかった。罵りたかった。心操くんの事情を何も知らなければ、会場のあちこちから無責任なブーイングを発する観客に俺も便乗していただろう。
しかし彼の個性を全く生かせなかった入試や、洗脳という言葉に悪いイメージが付き纏うが故の苦悩を多少なりとも知ってしまっている。
だから感情のみで無責任に批判するのは駄目だ。理性的に、合理的に、彼の行動の如何を判断するべき場面だ。猪地くんのように、緑谷くんのように筋道の整理を立てて発言をしなければ。だがあの2人がチーム同じくしているにも関わらず、この状況に陥ったのがそもそもおかしい。何かそれぞれの思惑が交錯しているのだろうか。
『そして1000万獲られたものの、猪地チーム、果敢に奪った鉢巻で堂々の2位だ』
遠目に見える猪地くんたちは拳を突き合わせ勝利を祝っているようだ。
『3位は抜群の安定感を見せた轟チーム――――なんだがオイどうすんだこれ』
そう、ここからが問題なのだ。本戦進出は上位4チーム。しかしながら先ほどの心操くんの洗脳の結果、とんでもないことが起きていた。
『残りのチーム全てが0Pで4位該当なし。これは通常ならば主審のミッドナイトに委ねるべき案件だろうな。だが、この様子だとそうも言ってられん。俺も下に降りるぞ』
『おい、イレイザー?! HEY、リスナーの諸君、ちょっと待ってくれよ』
実況に無理やり連れてこられていた相澤先生が、自らプレゼントマイクに代わり放送を行った。慌ててプレゼントマイクが場つなぎのため、今は試合の講評を放送している。
『――――この右を強烈に印象づけてからの左が決め手だったな。お、ようやくジャッジタイムがはじまるぜ!』
そして相澤先生がミッドナイトの隣に並び立ち、普段よりも一層重い口調で喋りだした。
「ますは確認だ。心操人使、お前の個性をわかった上で問うぞ。最後の数秒で個性を全体に向けて使ったな?」
「はい。俺の個性で洗脳して、鉢巻きを捨てさせました。そうでもしなきゃ、ウチは圏外のままだったんで」
あっけらかんと答える心操くん。戦略は理解できる。騎馬も崩していないのでルールそのものには抵触はしないはずだ。
「せ、洗脳ってなんじゃそりゃ?!」
「そんな個性ってありかよ。道理であの爆豪があんなことを」
「あのクソ半目、ブッ殺す。殺す。殺す。殺す」
会場が、いやそれ以上にようやく何をされたか理解した選手たちの方が騒がしくなる。だがそんな様子を無視して相澤先生は話を続けた。
「なら次の質問だ。誰に個性を使った?」
「試合開始前から緑谷出久に残り時間半分過ぎくらいまで。その後はラストで無差別に使ったから誰に効いたのかはわかりません」
『オイオイオイ。無差別でこんだけかかってんのか?! 理不尽すぎるくらいのトンデモ個性だろ。ていうかこんなのが普通科に居たのかよ』
プレゼントマイクがおそらく皆が思っていそうなことを代弁する。そしてそれを聞いて大きくため息をついた相澤先生は尋問を続ける。
「だから、俺はあの試験は合理的じゃないって言ったんだがな。心操、その言葉信じていいな?」
「はい」
「先生、そう言いながら目を使うのはどうなんですか? 心操くんからは決して質問もしてないですよ」
猪地くんはあからさまに不機嫌そうな口調で、疑うなと同義の言葉を言った。本人曰く爆豪くんや、最近呼び捨てに降格した峰田くんほどではないものの、不衛生で生理的に嫌だと常々主張しており、今日の彼女は更に不機嫌さが割増中のようだ。
「備えるのは当然だろう。猪地、あえてお前に次は聞こうか。お前が他のチームだったら今の状況でどこまで危機予測する?」
「未だにミッドナイト先生の洗脳が解けてない可能性、相澤先生が審判中に洗脳され心操くんに対し一方的に有利な判定が出ること。しかもその状態が本戦でも続いている可能性。だから理解はできます。でもっ!」
「猪地、そこまででいい。次はミッドナイト先生、あなたにです。最後の数秒間、洗脳された覚えはありますか? 記憶に支障は?」
心操くんを擁護する猪地くんの言葉を遮った相澤先生はミッドナイトに話を振る。
「ありまくりね。最後のカウントダウンから一時の記憶がないわ。でも、他の部分の記憶ははっきりしているわよ。試合前から洗脳を掛けられていたという線はないと思うわ」
「そうです。本当に手段を選ばないなら、最初から審判の先生たちに掛けたり、チーム組の時点で全体を洗脳しておけばいくらでも八百長し放題だったんです。でも私たちはルールの範囲内、試合時間内でしか個性を使っていません」
遮られていた言葉の続きを力強く主張する猪地くんに対する反応は様々だった。酷い、手加減されてこれかよ、などの声があちこちで聞き取れる。
「考えることが相変わらず容赦ないわね。比較的マイルドなのしか実行に移さないのが猪地ちゃんらしくもあるけれど」
「私はあの方のことをよく存じあげませんが、これは手心加えられていたことに感謝するべきなのでしょうか。いくら私たちのチームが個性を把握していても、そのような状況では勝ち目もなかったでしょうし」
B組からすれば猪地くんに関する情報は入試騒動とこの体育祭ぐらいしかないので、頭上にクエスチョンマークを浮かべた塩崎くんの反応は当然のものだろう。
「A組頭脳担当の汚い方だからな。相手にするときは気をつけた方がいいぜ。ところで君可愛いね。俺とこの後一緒に飯でもどうよ」
「いえ、私はお昼はB組に戻りますので」
「だったら茨ちゃん、良かったら来週一緒にお昼はどうかしら?」
「ええぜひとも。申し訳ありませんがそういうことですので」
「アレ? 俺が誘っていたのに何この流れ」
上鳴くんが果敢にも塩崎くんに声をかけたものの見事に失敗したようだ。彼は肩を落として俺たちの前から去って行った。視線を先生たちに戻す。何やら2人で協議しているようだ。論点はまず4位のチームをどこにするか。そしてもう一つ心操くん、またはそのチームの処分に関してだ。周りが少しざわつき始めているな。発言するなら今しかないか。
「先生、俺からも質問をいいでしょうか?」
「どうした飯田、言ってみろ」
「はい、俺は第一種目の途中から心操くんの洗脳に掛けられて地雷原の爆発を喰らうまで彼を運ばされていました。これは不正にあたる行為だったのでしょうか?」
できることなら穏便に収拾を付けたい。だがそのために動くのが猪地くんたちでは駄目なのだ。違うチームであり、かつ第一種目の被害者である俺こそがここは先陣を切るべきなのだと俺は判断し、挙手の上で相澤先生に質問をした。
「違うな。お前の力を利用したのも心操の個性を活かした結果だ。それに対して口を挟む余地はない。お前は不服なのか?」
「いいえ。利用された悔しさこそありますが、それは俺の未熟さ故のこと。特に俺は事前に彼の個性を知っていたので尚更です。相澤先生の言い分だと、この騎馬戦においても心操くんは不正をしていない。そういう判断が下るべきだと俺は思います。ただし、彼が個性をかける際の発言はヒーローとして相応しくないと――」
「俺は、
怒気を言葉に滲ませて心操くんは強調する。「自分の個性の有用性が正しく認められないこと」と同じく「ヒーロー科ではないこと」も彼の心の奥で燻っているものだったのだ。俺はそれを知っていたのに迂闊な発言をしてしまった。
「そうだった。君の事情を知りながらも、配慮のない発言をしてすまなかった。そして相澤先生、心操くんの『
「それで何を求める?」
「ただ、謝罪を。俺たちにではなく観客の皆さんに対してです。彼の勝利は認められるべきもので、本戦に進むに相応しい実力者だと思います。しかしもっと他に言いようはあった。それについて彼は反省を示す必要があると強く抗議します」
強く、という言葉を付け加えて俺は発言した。観客でもマスコミでも選手でもなく、あの選手宣誓を行った俺が言うべきことなのだから。
「試合中の不謹慎な発言、誠に申し訳ございませんでした。観客の皆さんに不安を抱かせたこと、警備の皆さんの手間を増やしたこと、深くお詫びします」
実にアッサリと彼は深く頭を下げて陳謝する。そして彼は予想外の言葉を告げた。
「俺はヒーロー科じゃない。入ることの叶わなかった人間です。たった一ヶ月ちょっと、そんな短い期間かもしれませんが彼らとの実力の差をひしひしと肌身で感じました。何より俺が性質の悪い冗談を言ったときヒーロー科の対応が、A組もB組関わらずとても迅速で的確だったことに感心し、そして自分の言動を恥じました。だから俺はここで辞退します」
会場のざわつきが一層大きくなる。特に爆豪くんは「降りるな。本戦で殴らせろ。ブッ殺す」などと言っており酷い有様だ。心操くんよりも余程、爆豪くんのほうが問題発言を繰り返しているのだが、そろそろ止めたがいい頃合いだろうか。
だが同じことを思ったのか「爆豪黙ってろ。順当に行けば俺たちが4位だ。頼むから口を閉じてくれ」と切島くんと瀬呂くんが必死になだめているから大丈夫だろう。
「チームに責任はありません。だけど俺は降ります。それは今回の発言の問題だけではありません。元々俺は勝っても負けてもここまでと決めていました。例年通りだと本戦は個人戦。ネタの割れた俺に勝機はないことは俺自身がよく理解しています。だから俺の枠1人分に、4位になれなかったチームから1人本戦に上げて下さい。その選手に活躍するチャンスを与えてほしいと俺は思います」
確かに先日彼と軽く組手をしてみてわかったが、身体の鍛え方も技術も経験も全く素人のものだった。個人戦で勝機がないから降りるというのは敗者に対して失礼な話だという捉え方もあるが、活躍の場を譲りたいという気持ちは立派なものだ。
意表をついた彼の辞意に周囲もかなり困惑しているようだ。問題は先生たちの裁定のみ。皆の視線が集まる。
「お前の言いたいことはわかった。下がれ心操。あとはミッドナイト先生、心操に関してはあなたの采配に任せます。そして4位に上がるべきチームは最後に意識のなかったあなたに代わって俺とプレゼントマイクで審議する。それで良いでしょうか?」
「えぇ。心操くん、あなたの個性見事だったわ。まさかこの私も洗脳にかけるなんてね。大したものだわ。棄権を認めましょう。そしてこの後の試合を目に焼き付けておきなさい。来年はヒーロー科としてあなたが活躍するのを楽しみにしているわよ」
「………………はい」
消え入りそうな声で呟く彼の目尻には小さな光が一粒宿っていた。
「プレゼントマイク、Vで確認取れたな?」
『あぁ、洗脳以降に新たに鉢巻を奪取したチームはいない。入賞確定のチーム以外であの言葉の直前時点でのポイントが最も上位だったチームが4位でいいんだな?』
「あぁ、それでいい。発表してくれ」
『ヘイ、リスナー諸君大変待たせたな。一悶着あったがいよいよ4位の結果発表だ。トリッキーな動きで怒涛の追撃を見せたチーム爆豪が本戦進出だ! そしてチーム鉄哲が次点だ。惜しかったな。だがまだ諦めんなよ。ミッドナイト!』
良かった。爆豪くん、切島くん、瀬呂くん、芦戸くんの本戦進出が決まった。これで16人の内、A組の14人は確定だ。残りは塩崎くんと未定の1枠のみ。B組の生徒もかなり優秀な者たちがたくさん居たが、ここまで奮戦できたのはやはり皆の結束のおかげだろうか。
「チーム鉄哲、あなた達の中から1人本戦に上がる代表を決めなさい。決まらない場合は――」
「鉄哲、お前しかいないだろ」
「チームリーダーだしな。A組パラダイスを潰してくれよ!」
「お、おめェらっ、ありがとうな」
「青臭くていいわね。なら鉄哲くんが本戦進出ね」
『以上で午前の部終了だ。一時間ほど昼休憩挟むぜ! それではシーユーレイター!』
こうして一連の騒動は一応の決着を迎えた。
× ×
「天哉! ご飯に行こう!」
解散が告げられた後、皆と試合について談笑しながら食堂へ向かっていたときのことだった。手を振りながら猪地くんが後ろから走り寄ってくる。見れば緑谷くんと麗日くんも追って来ていた。
「あぁ、だが随分と遅かったな。先生と何やら話していたようだが、さっきの心操くんの件か?」
「いや、違うよ。そっちは天哉のお陰で片付いたし。穏便に収めようとしてくれて助かったよ。もしものときは鉢巻を捨てさせるように作戦立案したのは私だけど、あんな言葉で嵌めるとは流石に予想できなかったから。天哉じゃなかったらもっと拗れてたと思う。本当にありがとうね」
「何、礼を言われることではないさ。俺が彼の言動に怒っていたのは事実であるし、適正な処罰を受けてもらっただけだ。まさか彼自身が棄権を言い出すとは思わなかったがな」
「飯田くん、僕たちは本当に事前から心操くんが棄権するのを前提で動いていたからね。気に病まないでいいよ。あのときトップのままだったら捨てさせる以外の形で、彼の個性をアピールして締める予定だったし」
緑谷くんが両手を振りながら早口で言う。隣の麗日くんも激しく頷いて「気にせんといて」と念を押していた。
「わかった。心操くんについてはまた後日ゆっくり話すこともお互いあるだろうしな。それにしても緑谷くんの急激な変化はさっきの心操くんの口ぶりだとやはり彼の個性で制御していたのか?」
「うん、最初はね。心操くんと猪地さんの個性の重ねがけで出力を抑えて個性を使う方法を身体に馴染ませてもらっていたんだ。おかげで下半身だけなら自分1人でもさっきの速度を出せるくらいには制御できるようになったよ」
ハキハキと喋る緑谷くんの口調から自信がありありと見て取れる。多少なりとも制御できたことで気持ちの面でもまた一歩彼は前に進んだのだろう。
「前々から案自体はあったんだけど、ぶっつけ本番で緑谷くんもよく制御覚えたと思うよ。というか私自身ちょっと制御に関わってみたけど、暴れ馬どころか暴れドラゴンぐらい扱いにくいのなんのって」
「暴れドラゴンか。それは難儀そうだな」
「でしょ?」
「飯田くん。走り方とか、足技とかまた今度教えてもらってもいいかな? 今までとちょっとスタイルを変えないといけないかもしれないし、色々試したいんだ」
「あぁ、勿論だとも」
右手を差し出して握手を求めたとき、彼の手を見てようやく気づいた。
「ゴメンね。僕はまずリカバリーガールのところに行かなくっちゃ」
第一種目で彼は人差し指を骨折していたのだったな。
「わたしもデクくんと保健室に行ってくるから。また休憩の後でね」
「それじゃあ、また後で」
そう言うと2人は駆け足で保健室の方へと向かって行った。猪地くんと一緒に彼らを見送る。
「では俺たちも早いところ食堂に向かうか」
「ストーップ!」
グイッと力強く手首を掴まれた。猪地くんの握力は相変わらず中々のものだ。
「どうしたんだ?」
「1年ステージが1番遅くに終わったから食堂は今頃激混みでしょ? それでね、じゃじゃーん!」
ポケットの中から封筒大のカラーパンフレット、体育祭の会場マップを出した猪地くんがある地点を指差して言う。
「私、お祭りってのに行ってみたい」
普段持ち込みの弁当や、安い食堂を利用している彼女からしたら珍しい言動だった。こういった催し物の食事は決して安くはないはずだが、そんな彼女がこう言い出すということは普段からしたらあり得ない。
だが少しずつ教えてもらった彼女の暗い過去話から察するに、もしかしたら祭りの類そのものがはじめてだったりするのだろうか。
「さっき先生に許可とってきたしさ。2人以上でないと行動したら駄目でしょ。だからさ――」
「行こう。年に一度のお祭りだ。楽しまなくてはな。リンゴ飴やチョコバナナが置いてあるといいんだが」
「えっ、そんなの美味しそうなのもあるの?!」
果物の話をすると早速食いついてきた。目の輝きが違う。
「縁日の定番だからな。きっとあるだろう。時間もあまりないし売り切れもあるかもしれない。早めに向かうぞ」
「うん!!」
他の定番と言えば、焼きそばやタコ焼きだろうか。
いや、あえて肉系もありかもしれない。
祭りの匂いが漂う方へ、足取りは軽く。
どうやったら楽しく過ごしてもらえるだろうかと考えながら、彼女の右手を強く握り締めた。
2018.9.4追記
原作最新話にて心操くんの個性について詳細がわかってきましたが、騎馬戦での下りはそのままにしておきます。数話にわたり多大な書き直しが要求されるので…
次話以降は原作に沿った範囲で用いるようにします。最終章でプロットの大幅な変更が必要なようです。頑張ります。