「壊滅のぉ…!セカンドブリットぉぉっ!!」
俺は高所からの回転を加えた強撃で3p
しかし、それだけじゃない。落下速度を上げるため発生させた風が、市街地の高層建築物の中で逃げ場を失い、擬似的なダウンバーストを発生させた。荒れ狂う暴風はそのまま脅威となって周辺に牙を剥く。近くに取り巻いていた1pロボット二体を吹き飛ばし、空気の流れで力任せに壁へと縫い付けた。
それ見逃したりはしない。その二体目掛けて駆け出し、自分の右の拳を握り締める。更に加速を付けるべく右肩・右肘・そしてその拳へと〈揺らぎ〉を作り、生み出した風が速度から力へと変化していく。
一回転
繊細かつ大胆に繰り出した自慢の拳は眼前にいる二体のロボットを思いっ切り殴り飛ばした。
「衝撃のぉ…!ファーストブリットぉぉっ!!」
甲高い金属音が「ガオン!」と鳴り響いて二体のロボットがバラバラに破壊された。
「うっし!これで40p目!」
試験から数分、先程のロボット3体を蹴散らし、40pと言う大台へと乗り上げた男、「大入福朗」は文字通り縦横無尽に戦場を駆け巡っていた。
不思議な事にこの男、一カ所の戦場には留まらず、数体の標的を無力化すると次々と狩り場を移動している。本来ならそこに居るロボット全てを破壊してから移動した方が索敵の手間が省略され、より効率的に点数を稼ぐ事が出来るだろう。
(ここは、ハズレだな…)
しかし、彼には目的があってフィールドの隅から隅まで走り回っている。
0p
最大最凶の妨害ギミック。ヒーローとしての素質を試される場面。激しい戦闘に疲弊する受験者が、突如発生した巨大ロボットにパニックを起こし、逃げ場を失う恐れがある。狡猾にもこの男はその場に駆けつけ救出作業をすることで
…と言う風に頭の中で下らないナレーションを考えながら、次の狩り場へと移動を開始する。とは言ったものの既に全体を一巡し、彼のロボットが発生する場所の目星はついた。
恐らく中央のメインストリートを北へ少し向かった位置だ。あの場所は不自然なまでに敵ロボットが居なかった。加えてその位置から東西南北に戦場におあつらえ向きの大きな広場が存在し、多くのロボットが暴れている。
これは予想になるが…。0p
とにかく移動しないと。時間的にいつ0p
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「この入試は
「状況をいち早く把握する為の『情報力』」
「遅れて登場じゃ話にならない『機動力』」
「どんな状況でも冷静でいられるか『判断力』」
「そして純然たる『戦闘力』……」
「市井の平和を守る為の基礎能力がp数と言う形でね」
でも…
「真価が問われるのは…これからさ!!」
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「うおおぉぉぉっ!ダァッ!」
男が吼え、拳を振るう。1p
「シィッっ!」
1p
その男を狙うロボットが一体。2p
尾部分に内蔵された凶弾は現在、彼に向けて放たれようとしていた。
「とりゃー!」
どこからともなく聞こえる少女の声。突如飛来する謎の鉄パイプ。鉄パイプはそのまま2p
「カクさん! 今です(*`Д´*)!」
「変な名前で呼ぶなって…のっ!」
ちんちくりんな僕っ娘が“個性”で作り出した「光の掌」が足場を作る。先程の男はすかさずそれに駆け寄り、ホップ・ステップと空中を舞い、そこから更にジャンプ。両手を握り合わせ、彼を狙う2p
しかし、敵の猛攻も終わらない。挟撃するように立ちはだかる二体の3p
「何のこれしきっ!(*≧Δ≦)っ 」
それを今度は僕っ娘が防ぐ。両手を動かすと先程まで足場の代わりをしていた光の手は変幻自在に舞い、ミサイル群を空中で次々爆破していく。
「そこから…
ドーーーm9( `•д•´ )ーーーン!!!」
3p
「こっちも終わったよ~!」
「ありがとうございます!スケさん(≧∇≦)b」
「ふふふっ、それって私~?」
振り向くと残る一体の3p
鋼鉄少年『
最初は敵の弾幕を僕っ娘が防いで皆を守ったところ、「助けられた借りを返す」と鉄哲が共闘、そんな熱い展開に熱された葉隠が便乗することになり、現在へと至る。
鉄哲が近接格闘で叩き伏せ、僕っ娘が遠距離攻撃とアシスト、葉隠が両者の手が届かないところをフォロー・遊撃することで結果的にバランスが良く、安全な戦闘を展開出来ている。
言うまでもなく、この三名はこの入試中に偶々出会っただけの初対面である。しかし、彼等はヒーローに求められる素質、周り戦況を把握する『視野の広さ』、自らの能力で何が出来るかを判断し、役割を決める『理解力』、物怖じせず相手に向かう『胆力』を備えていた。そして何よりもpの奪い合いと言う試験内容の中で、破綻させずに協力体制を維持する『協調性』の高さこそが、このパーティーを成立させた鍵だろう。
この即興のチームプレーで撃破効率が上がっているわけでは無い。しかし、互いに足りない部分を補い合い「無理の無い戦闘」をしているため、怪我も疲労も最小限に抑えられ、結果として戦闘力を格段に上げている。このままなら最後までフルスロットルで戦い抜くことも可能だろう。
もし、このままならだが………。
「んなぁ!?」
「ちょ!凄い揺れ…」
「ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ」
突如地面に発生する大きな揺れ。地震でも起きたんじゃないか?と勘違いさせられる程の規模のそれは、収まることもなく、大きく、更に大きく、その揺れを増していく。
次の瞬間、大きな破壊音と共に近くのビルが倒壊。その陰に一つ、巨体の影が顔を出す。
0p
圧倒的脅威は、ほら目の前に…。
※注意
2p敵『ヴェネター』は作者の独自解釈による設定捏造です。何卒ご注意を。
※注意
誤字報告頂きました「壊滅のセカンドブリット」はアニメ版「スクライド」に未登場のストレイト・クーガー兄貴の技となります。詳しくはwikiへ。誤解を招く表記誠に申し訳ございません。