もし江ノ島姉妹に兄がいたら(試作)   作:zinba

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現在、ダンガンロンパゼロを読んで勉強中です。
どうもzinbaです。

子供の時の松田君出したいけど、口調わかんねぇ。


ハジメマシテ

俺がまだ、1歳になったばかりである幼い頃のあいつと初めて会ったのは、二度めになる3歳の誕生日から6日が過ぎた、12月31日のことだった。

 

何故、大晦日の前日にあいつと会ったのか?

いや、正確には会ってしまっただな。

もし、会うと知っていれば、俺はどんな事でもして、阻止するつもりだったし。

 

だけど、「年の初めを家族や親戚を交えて祝いあう」というものが、江ノ島家のルールにあり、その席に父親の弟の娘として、あいつがくる事なんて、誰が予測出来ただろうか。

 

いや、いつ死亡フラグに巻き込まれるか怯えていて、疑心暗鬼になっていた3年間の時ならば、俺とあいつが従兄妹だという可能性に、気付いていたかもしれない。

だが、3年間も何も起こらなかったから油断していたんだろう。

 

まあ、その可能性に気付いたとしても、今の俺には出来るだけ関わらない様にする事しか出来ないのだ。

というか、関わらない様にする事が重要だ。

 

原作に出てくるあいつは、『超高校級の絶望』として恐れられ、人々に絶望を与え、正真正銘世界を滅ぼすことに成功するほどの狂った人間だ。

 

仮に、俺が転生者とバレてしまったら。

「転生者って、どうやって絶望するのか気になる。」

とか意味不明な事を言ってきて、最終的には、

「やっぱりつまんない。」

転生者も他の人間と変わらないと気付くと、あいつの極度の飽き性の事だ。

 

壊れるまで絶望させておきながら、興味を無くすと道端に落ちているゴミ同様に捨てられるか、捨て駒として使われるのだろう。

 

もしそうなったら俺は一体どうなってしまうんだろうか?

 

・・・・・考えただけでも恐ろしい。

 

少し考えただけでも、原作キャラ達と同じ、いやそれ以上の【終わり方】しか思い付かない。

 

アニメや小説の時は、楽しんで見ていたのに、まさか自分がその世界に来るなんて、もしかしたら俺は超高校級の不幸なのかも知れないな。

 

そんな才能があったら、コピーさせて自滅させる事もできるんだが。

 

あいつの事だ。

自分が不幸な事を絶望して、純粋に楽しむんだろう。

 

あいつはそういう人間だ。

 

だから、俺は関わらない事が、得策だと思い付いた。

関わったとしても俺には、なんのメリットがないからな。

原作知識を使って、殺されたり絶望させられた人を助ける?

無理だな。

あいつに隠れて、そんな主人公まがいな事をする実力は、俺には無いし、する気も無い。

さっきも言ったが、助けても俺にはメリットが無いし、逆に目をつけられてしまう。

それに、やったとしてもただの自己満足になるだけだ。

 

なら、見捨てるのか?

 

当たり前だろ。

そもそも俺には、何故他人を助ける意味がわからない。

そいつを助けたら今度は、自分を助けてくれると思っているのか?

 

それは違うな。

 

どんなに人を助けてようと、恩を仇で返されるだけだ。

人を助けるには、凡人には難しすぎる。

 

俺はそれが別に悪い事じゃないと思っている。

綺麗事を並べようと、最終的には自分が1番だからな。

 

ただ俺には、それでも他人を助け続けいく、主人公の気持ちがどうしてもわかない。

そして最後には、全員が救われて笑う事が出来る、主人公の理不尽さが憎いだけだ。

 

非道?

 

ああ、俺は間違いなく非道だ。

未来を知っていて、助けられる事が可能な人間を見捨てているのだからな。

だが、恨むなら何もしない俺ではなく、主人公に会えなかった自分の不幸を恨むんだな。

 

だが、俺の考えは失敗してしまった。

 

3回目になる祖父と祖母の家で行われた集まりに、俺は何も知らされずについていき、そして会ってしまった。

 

あいつ・・・江ノ島 盾子に。

 

俺は初めて江ノ島に会って、二重の意味で驚いた。

 

一つ目は、本当に俺と江ノ島が何らかの関係を持っていた事。

 

そして二つ目は重要だった。

1歳になったばかりである江ノ島は、まだ『超高校級の絶望』として目覚めておらず、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

「あっ、月お兄ちゃんだ。」

 

 

凄く可愛いかった事だ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ!、しまった。

 

余りの可愛さに思考を停止してしまった。

 

と、とりあえず停止する前の事を思い出すんだ。

 

大晦日前日の為、祖母と祖父の家に朝早く出かける。

一時間半ぐらい運転して、木造建築の広い家に着く。

家に着き、家族3人で祖父と祖母に挨拶。

両親はそのまま談笑に入り、俺は暇だったので、空き部屋で家から持ってきたゲームで遊ぶ。

叔父と叔母が来たので、いやいやながら挨拶に行く。

挨拶しに行くと、まさかの江ノ島 盾子に遭遇。

余りの可愛さに思考を停止。(今ここ)

 

ふう、なんとか思い出したぞ。

 

・・・・・・・・・ええええ‼︎

 

嘘‼︎、なんで⁈

なんで俺の前に、江ノ島 盾子が居るの⁈

いや、一緒に来たった事は、2人の子供って事はわかるけど。

それでも、唐突過ぎない。

折角俺が、3年の間にフラグを回収しない様に考えていた案が全て水の泡になってしまったじゃないか。

確かに、前の年は子供が生まれたから参加しないって、言ってたけどまさか本当に、俺と江ノ島に従兄妹の関係だとは、思わなかった。

つうか、生まれたなら名前ぐらい教えろよ‼︎

 

と、とりあえず落ち着くんだ俺。

虚度不信になると怪しまれてしまう。

ここは凡人を装って、どこにでもいる普通の子供だと思わせるんだ。

 

 

「・・・・お久しぶりです。叔父さん、叔母さん。そして・・・・えぇっと・・・」

 

 

「ああ、久しぶり月君。相変わらず君は兄さんに似て、礼儀正しい子だ。。・・・・あっ、紹介が遅れていた。この子は娘の盾子だ。仲良くしてやってくれ。」

 

 

「盾子だよ。よろしくね、月お兄ちゃん。」

 

 

そう言って、江ノ島は笑顔で俺に向かって、手を出してきた。

流れ的に、握手をしたいのだろう。

 

正直挨拶だけ済ませて、帰りたいのだが、流石にそれは不自然過ぎる。

迂闊に、変な態度をとると相手に印象を残してしまう可能性があるからな。

ここは、要望に叶えて握手をするか。

 

 

「こちらこそ、江ノ島さん。」

 

 

「盾子でいいよ。」

 

 

だから、俺は油断していた。

産まれてから1年しか経ってしない江ノ島は、まだ『超高校級の絶望』に目覚めていない普通の少女だと思っていた。

間違ってはいなかった。

確かに、その時はまだ才能に目覚めていなかった。

 

だが、

 

初めて会った時から、江ノ島 盾子という少女は、既に【普通ではなかった事】は、俺はまだ知らなかった。

 

 

「・・・・あの、江ノ島さん?」

 

 

「盾子でいいって、月お兄ちゃん。」

 

 

「・・・まあ、名前の事は後でいいか。それでね。」

 

 

「な〜に。」

 

 

「何で、俺の手を離さないの?」

 

 

「ん〜、わからない♪。」

 

 

その時見せたあいつの笑顔は、純粋に輝いていて、まるで絶望を知らない、希望に満ち溢れていた笑顔だった。

 




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