まあ、とりあえず読んでください(雑)
それではどうぞ
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「アカ!!」
夕暮れの午後五時。今日も聞こえる。俺の大切な奴の声。
__俺、赤月 楓兎はその声の主に視線を向け、
「クロ!!」
そう名前を呼んでは、教科書やら筆箱やらを鞄に詰め込み、それを背負って其奴の所まで駆け寄る。
其奴ってのは、俺の幼馴染みで唯一無二の親友、黒岡 歌。名字に色の名前が付いてるって共通点で、クロ、アカ、と互いに呼びあっている。クロは友達の少ない人見知りな俺とは違って、目立つし何かとクラスの中心となる存在で有り、友達も多い。
そんなクロはクラスこそ違うけれど、俺と毎日学校に行ってくれる。家まで帰ってくれる。休み時間も昼休みも喋ったり遊んだりしてくれる。くだらないことで笑う。
そんなクロとの時間が大好きで。気づけば中学一年生になった今でも一緒に居る。
そして今日も
「はよ帰ってゲームしよーぜ」
そう下校の誘いの言葉云ってくれるので、俺は
「おう!」
そう短い返事を返して、はにかみつつ、クロと靴箱へ向かった。
ここの学校に入学してもう半年程経つのに全く汚れていない運動靴に履き替え、俺とクロは校舎を出る。
「それでさ、理科の濱田がさー」
そんなたわいも無い事を駄弁り乍、学校を出て、何時もの帰り道を何時ものように帰る。
筈だった。
狭い、うねった道を抜けて大きな通りに出ると、交差点から70m程離れたところで俺達は足を止めた。
「にぁー」
小さくて黒い、毛並みの綺麗な子猫がそう可愛らしく鳴いて、行く手を阻んでしまったのである。
俺とクロは
「か……かわいい……!」
そう声を揃えて云った。俺が其の猫を眺めていると、クロは愛らしさに我慢出来なかったのか、猫の頭を優しく撫でては、ふにゃ、と微笑んだ。猫も案の定、クロに懐いたのか、顔をすりすり、とクロの足に擦り付ける。
癒しだ。
そう思ったのもつかの間。
「あ!」
クロの声と共に子猫は急に逃げ出した。
「お、あ……逃げちゃったな……ッて、クロ!?」
子猫との一時を諦めた俺とは反対にクロはその子猫を追っていた。俺も咄嗟にクロの後を追う。
「ク、ロ……ッは、ぁ、…………待ってよー……」
クロ……速え……。
俺はどちらかと言うと……いや、凄く運動が苦手だ。
小さい頃はクロも同じくらいだった筈なのに……
何時からあんなに速くなったんだろ……って、もっと速く走らなきゃ……クロと、クロと一緒に居られなくなるかもしれない……。
そんなの嫌だ。。
「クロ、クロ、クロ!……っま、まって……クロ……!!」
ついそう思ってしまった俺の必死な大きな声に応えた、
「アカ!?」
其の声は何故か後ろから聴こえる。思考を働かせそのことに気付き、バッ、と振り返る。その動作とほぼ同時に俺は人間に __ クロに抱き着かれた。きつく、きつく抱き着かれる。
「ク____ 」
抱き着かれたことを理解し、俺はクロの名前を呼ぼうとした。だが、その声は或る痛みによって抹消された。
「____ッ!!?! 」
痛い。思考は働くが口が動かない。声が出ない。身体も動かない。
そんな事を考えているうちに、瞼がだんだんと重くなってきた。呼吸をすることですら苦しい。思考も働く事を静止し始め、最期には周りの声だとか、音でさえも聞こえなくなる。
思考が完全に静止される。
そうして俺は静かに瞳を閉じた。
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うおおお楽しい……。
アカとクロに何が起きたのかは次回。
ではまたお会いしましょう。