あっという間に四話まで来ました、楽しい。
読んで下さる皆様も楽しんでくれれば幸せです
それでは、どうぞ。
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クロが死んだ。俺に何も云わずに。
俺は呆然とするしか無かったんだ。だって急にクロの死を知らされたのだから。
じゃあ俺は?どうすればいい?俺も死ねばいいのか?
「君は死んではいけない。」
そんなおれの思考を遮る様にして蔦さんは上記を述べ、続けて云う。
「アカくん、君はクロくんの分まで生き延びるんだ。だから俺は取引の件を今回君に話したんだ。クロくんの分まで生きて欲しいから、君の肺を貰う事と引き換えに心臓を授ける、ってね。」
クロの分まで生き延びる。そんなの只の上っ面だけの言葉にしか聴こえないけど、俺には無性に深い言葉と思えてしまった。
そうだ、……クロを殺したのは、人間。だ。
人間の所為でクロが殺された。じゃあ俺がクロの分まで生きてクロの敵討ちをすれば……その人間を殺せばいいんじゃないか。
俺は最高の案を考えてしまった。
「蔦さん…………肺って……どうやって渡せばいいんだ…?」
蔦さんにそう問う。俺は取引をする事にしたのだ。物は試し、って云うしな。
すると蔦さんの声のトーンは先程までとは打って変わって軽々しくなり、
「おお!取引、するつもりになったようだね!?ああ、そうだそうだ。取引をする為に、俺が出て来ないと駄目だよな。」
そう笑いながら云うと、俺の前に蔦さんが白い光に包まれて姿を現した。
背、高いな……。180はあるんじゃないか?ちょっと細身だけど、ちゃんと筋肉ついてるし……変な事ばっか云ってた割には結構普通って感じだし、顔とか俗に言う、イケメンって奴だろ。
そんな事ばかり考えていた俺は、はっと我に帰って、蔦さんに話し掛ける。
「……で、俺はどうすれば……?」
すると直ぐに返事が返ってきた。
「ああ、じゃあアカくんには取り敢えず横になって?」
そう指示され、俺は従ってベッドに横になる。
すると身にまとっていた衣服の上を脱がされ、蔦さんの手が俺の左胸辺り……に…………入っ、て……る!?
「ぁああああああああっ!!!!い、いたい!痛い痛い……!!痛い!!!!……くない?」
驚きの余り俺は大声で叫んでしまった。が、全く痛くない。……な、なんで?
でも絵面がやべえ。体液が出てきてるのが解るし……なんか、グヂュグヂュいってる……気持ちわりぃ……。
「大丈夫、此処は現実と仮想空間の狭間って云ったでしょ?仮想空間では痛みとか、そういうのは感じないんだ。ちょっと気持ち悪いかもだけど……我慢して。」
そう云い乍、肺を取り出す。プツプツいってて、ゴチャゴチャしてて……その気持ち悪さに俺は口を抑えて目を閉じた。
「は、……ゃく!……しん、ぞ、……いれろ……」
気持ち悪さと共に襲いかかる嘔吐感に耐え、必死にそう告げれば、「はーい、」そう軽々と応えて、目を閉じている為、見えないが、心臓であろう物体をグヂャ、という効果音と共に、挿入された。
「はい、終わったよ。肺取ったけど、呼吸は普通に出来るから安心して。」
その優しい声を聞いて目を開ける。其処にはもう、蔦さんの姿は無かった。
「つた、さ……ん。……あ、アンタ、一体、何者なんだ……」
俺が独り言のつもりで呟いたその言葉に案の定、返答が来た。
「んー…………強いていえば……」
俺は黙って聞く。と、その言葉は意外すぎる言葉だった。
「……悪人、かな。」
俺は瞬きすらせずに、聞いていた。
思わず震えてしまう。そんな声で俺は云う。
「ど、ういう……こと、……?」
だが、その問いかけに返事は無い。
俺は蔦さんを探そうとも思わず、何処かへ行こうとも思わず、ただひたすらベッドに横たわったままだった。
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んひいい、肺取り出すとこと心臓挿入するシーン書いてて気持ち悪かったよ(でも好き)
さあ、アカくん……早く覚醒するのだ!
それでは、またお会いしましょう