五話。いよいよアカくんは或る力を((((netabare
それではどうぞ。
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青葉 蔦さん。俺の死を救ってくれた恩人で有り、俺が思うに善人だ。
……けど蔦さん本人は自身の事を悪人だ、と云っていた。
俺はその言葉を受け入れる事は出来なかった。
だって、蔦さんは俺の事を生かしてくれた人間だから____
「ああ、そうだ」
「っぁあああッ!?!?」
ひらめきのような、何かを思い出したかのような声色で上記を述べた蔦さんが突然俺の隣に、ポンと現れた。
驚いた為、俺は又変な声を上げてしまう。これもう二回目だよ…。
くそ……此奴……。
「な、なんなんですか……。」
って、また笑ってるし……
絶対俺の事面白がってやってるだろ!!
「ッくく……、ぁ、ああ、ごめんごめん」
笑いすぎて零れかけた涙をそう云い乍拭った蔦さんは、俺にある事を忠告した。
「アカくん、君は死んではいないけど、明日から現実世界には居ない。」
え、それって……
「ど、どういうことですか?」
疑問符を頭に浮かべて云った俺の言葉に蔦さんは応える。
「つまり、君は明日から仮想空間の世界で生活する、ということだ。それでね、忠告する事が一つだけ。」
俺はゴクリ、と唾を飲み込み、蔦さんの話を黙って聴く。
「仮想空間の世界では痛みを感じないからこそ、人間同士が戦うんだ。……んー、そうだなあ……。アカくんは____残念ながら、身長も低い。体格も貧弱そうな体格で……ましてや実際に弱い。」
此奴…………馬鹿にしてんのか。
すっげえムカつくんだけど。
俺は何とか怒りを抑えて蔦さんの話を聴く。
「けど、そんな奴でもお構い無しに仮想空間の世界の人間は殺しにかかる。」
俺は身体を震わせた。その恐怖に耐えられなかったのだ。
「じゃあ、俺がクロの分まで生きることなんて……」
俯いて、自信なさげに俺は云う。すると、
「ん……。まあ、確かに出来ないだろうね。今のアカくんじゃ。」
そこ……否定しないのかよ。
けど一つ、突っかかる事がある。のだが……
「今の俺じゃ、……って」
「うん。今のアカくんじゃあ、弱いままだ。
……だから、俺が君に力を授けようと思って。」
ちから!!?それがあれば俺は強くなれるのか!?
「力……欲しい!」
蔦さんはその俺の言葉ににっこり笑う。
「云うと思った。」
案の定、俺も目を輝かせる。
「じゃあ、左手俺に出して。」
そのまま笑顔で云った蔦さんの指示に俺は直ぐ様従う。
すると俺の左手に蔦さんの手が翳され、そのまま数秒かしていると俺の左手が黒い闇と赤の光に包み込まれた。
「っえ……、な、なんだ、これ……」
俺は驚きのあまり、大声が出せなかった。
痛みこそは感じないが、俺の左手は膨張し始め、血管もはっきり浮き出てきた。なんというか……左手が破裂しそうな感じだ。
「もうすぐだよ。」
蔦さんはそう一言云うだけ。
すると、蔦さんが云った通り、先程の黒の闇も赤の光も何事も無かったかの様に消え去り、膨張も終わりを告げ、俺の左手は元通りになった。
「はい、おしまい」
軽々と云った蔦さんは俺の左手に黒の手袋を装着させ、
「力を使う時だけ。その手袋を外すんだ。能力を使いこなすまで時間は掛かるけど、まあ、頑張って。
それじゃ、また今度。」
そう優しい声で云った蔦さんは俺の前から姿を消した。
仮想空間の世界、か。
……うまくやっていけるかな。
そんな事を思う俺はといえば、その後、疲れたのか何なのか、睡魔が襲いかかり、有り得ないような事が起きたのにも関わらず、二分足らずで眠りについた。
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アカくんの能力……それは、左手に存在していたのです!!
かっこいい感じの描写が出来ればいいなと思います
それではまたお会いしましょう。