勘違いから始まらないけど結局は巻き込まれる物語 作:壬生咲夜
仕事が多忙化するなか息抜きにと久々に書きましたが、だいぶ苦戦しました。
主人公は前作と同じ時雨になります。
今までの俺の人生を振り返ってみる。
違法研究所で産まれて非合法の実験をさせられ、幼馴染にあたるであろう親友を自分の手で殺すよう仕向けられ、神父の皮を被った外道に引き取られ悪魔の所業を受け、赤毛の似非神父に借金を押しつけられ、借金取りから逃げるのに真冬の川に飛び込み、金を稼ぐために年齢を偽ってバイトや賭博をし、十三課の連中と街中でリアル鬼ごっこをしたり、ナイフ一本で雪山を一ヶ月リアルモンハンなんかもした。
凄いだろ? これ、たった十年くらいの出来事なんだぜ? 自分でもつくづくブラッキーな人生を歩んでると思う。
今年で16歳となり、本部での修行を終えた俺は日本の学校に通う筈だったのだが、IS学園(女子校)に通う事になった。
因みに俺の性別は男な。
……うん、何を言ってるのか解らないだろう。俺だって解らん。
ただ、一つだけ言えることがある。
神様、あんた俺の事嫌いだろ?
ああ、別に嫌いで構わないさ。
だって俺、あんたの事大っ嫌いだからな!!
<事の経緯>
今から数ヶ月前、聖地巡礼というクソめんどくさい行事をやっていた時のことだ。
巡礼先の教会が数日前に襲撃され多数の死傷者を出したそうだ。
別にこれ位だったら“可愛そうに”や“運が悪かった”と俺やメンバーの半数が思っただろう。
だが、奴らは俺らが受け取る筈だった路銀を全て持ち去ったのだ。
訪れる先々で借用書が待ち構えてたりでここ数日は本当に苦しい食生活を送っていて漸くそれともおさらばだと思った矢先にこの仕打ちに全員がキレた。
“ヤツらを血祭りにしてやろう”と
強襲は成功させたものの、残念な事に奪われた金はすっからかん。
仕方が無いのでボコった連中の身包みを(文字通り)剥いで売り払う事にしたのだが、まさかこの出来事が俺の運命を変えるとは誰が思う?
ブラックマーケットで粗方の売買が成立したものの1つだけ買取がつかないものがあった。それがラファールとかいうISだ。
何処かの国か企業から盗んだモノであろうソレを「絶対に脚がつく」やら「リスクが高い」やらで誰もが難色を示し、金にならないなら持っていても邪魔だし何処か適当な所で捨てるかと機体に触れたらISに乗ってた。
え? 何で? と混乱するなか、ふと目の前の商人と目が合う。
この情報、いくらで買う?
こんにゃろい。
結局、売った金の殆どを使ってしまい仲間からは「豪遊できたのに…」と愚痴られ、なんやかんやでISに乗れる事も世間にバレてIS学園に通う事になったのだ。
因みに奪ったISだが、解析してデータを取った後、マクスウェル司祭が盗まれた国に恩を着せるかのように返したらしい。
ん? どうやってISを奪ったかって?
至近距離でスタン・グレネード喰らわせて麻痺ってるところを絞め落した。