機動戦士ガンダム-The space century which isn’t recorded-   作:ゆぼん

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第一話 「その名は」

 

サン「にしても、暑いよな。コックピットの中は特に暑くなるのに、上の方々はMSに冷房や扇風機すらつけないのか。予算が余ってるだろうに。」

ネイト「まぁ、仕方ないさ。あとはこのブロックのみだ。頑張ろう!」

イレイ「そうだな・・・ん?おい、俺ら三人以外にMSを操作してるやつがいるのか?でも、連絡は来てないし・・・」

ネイト「この形式番号・・・見たことないぞ・・・」

サン「おい、これって・・・1年戦争時に使われた【ザク】の形式に似てないか?」

イレイ「そんなイベントあったか?」

瞬間、コロニーの第二区域が爆発する。

ネイト「おい!なんなんだよ!これ!」

サン「とりあえず、シェルターに向かおう!そうすれば、みんながいるは・・・」

サンの登場していた作業用ジムが爆発。後ろには、ザクタイプのMSが自分たちを見ていた。

イレイ「サン!おい、聞こえねぇのか!そのままじゃやられる!早く脱出を・・・」

手遅れだった、その声は届かずジムは大破した。

ネイト「嘘・・・だろ・・・サン・・・」

イレイ「お前らぁぁぁぁぁ!!」

イレイはザクタイプのMSに突進。ジムに装備されていた護身用の【スタン・サーベル】を構え振り下ろす。

見事、胴体にヒットし、相手の動きが縛られる。

イレイ「やったか!?」

しかし、ザクタイプのモノアイが光り、イレイのジムの左腕が切断される。

イレイ「くそっ!くそっ!」

ネイト「離れるんだ!イレイ!その状態じゃ戦えない!逃げろ!」

イレイ「逃げられっかよぉ!俺は・・・サンの敵を!!」

イレイ「サンの敵を!!」

瞬間、ザクタイプの左椀部に内蔵されているグレネード・ランチャーがイレイの機体に被弾する。

ネイト「あ・・・サン・・・イレイ・・・みんな、みんないなくなった・・・」

ネイト「お前らが・・・お前らが来なければ!!」

彼の機体に内蔵されている【スタン・サーベル】を引き抜き、ザクタイプの足をねらう。脚部の動力軸にヒットし、動かなくなる。

ネイト「お前らが!!!」

このとき、ザクタイプのMSは脚部の一部を切り離し、ジムにつかみかかる。この時だった、彼がニュータイプとしての兆しを見せ、記されざる戦争のすべての始まりは-。

 

「・・・」

目が覚めると心電図の音と真っ白な天井が入ってきた。

「ここは・・・艦か・・・?」

多様な設備とシンプルなデザインは大抵、艦か旅行船だけだ。

「っ・・・痛いな・・・」

起き上がって、円形の窓にそっと触れる。向こう側には大量のデブリが散乱していた。

分かっていた、目覚めた時から。自分の故郷はもう無いことを。

「目覚めたか・・・取り敢えずそこに座れ」

「この艦の艦長、セブルス・ドアンだ」

「ここはどこですか?あのコロニーの生存者は・・・」

「待て、いっぺんに話すな。私が説明する。」

セブルスがネイトの話を妨げる。

「まず、ここは、偵察部隊専属強襲艦「ラー・カイラム」だ。と言ってもまだ改装中で完成とはほど遠いがな。そして、君はあのコロニーだったものの唯一の生存者だ。」

やはり夢などではなかった。現実だった。無言のままその現実に打ちひしがれていると。

「君のあのMSは一体、どこの所属だ?いや、【あれ】は何なんだ?」

「え・・・モビル・・・スーツ?」

「やはり知らないか・・・気を失っていたからな・・・。突然、信号を出すなり、ハンガーに入ったら、ハッチを開けて気を失った君が出てきたのだから」

全く知らない情報が耳に入ってきた。

MS?

MS?信号?そもそも、MSは動けなかったはず・・・。

「それにガンダムタイプとは・・・」

「ガンダムタイプ!?僕が乗ったのは作業用のジムのはずでは!?」

「いや、間違いなくガンダムタイプだ。あのV字型のアンテナは。」

確認しなければ・・・

「ぐっ・・・」

「まだ立ち上がるな、傷は癒えてないはずだ。」

「確認したいのであれば、モニターで見るといい。少し待ってろ」

そう言いつつ、セブルスはディスプレイを操作する。

「・・・!?」

やはり、艦長の言う通り、ガンダムタイプであった。自分が最後に見たあの光景と全く同じだった。

白に統一されたデザイン。肩幅が少し大きく、V字型の角。間違いなかった。

「さて、本来ならばお前さんの事をもう少し聞きたいのだが、この宙域の近くにコロニーを破壊させたMS部隊の残留がまだ残っているはずだ。指令室に戻り、方針を決めなければ・・・」

艦内に大きな揺れが生じた。デブリにぶつかったのではなく、もっと大きな爆発のような・・・

「くそっ!だからこの宙域は嫌いだ!!」

慌てて駆けていく艦長を見送り、自室に戻ると、円形の窓に高速に動く物体が見えた。

赤く光るモノアイ。特徴的な緑色。

「あいつら・・・!」

ネイトはハンガーへと向かった。

「あのMS!まだ動くはずだ!・・・ハンガーはこっちか!」

「君!そこは・・・」

作業員の言葉を無視し、あのMSがあるハンガーに向かう。

コックピットに乗り込むと同時に、ハッチが閉まる。そして、360度高解像度モニターが暗転し、周りに大量のウィンドウが開く。

「!?」

それもつかの間、ウィンドウは一瞬に閉じ、大きなウィンドウが表示される。

「サイ・・・ンズ・・・?」

 

 




今回初投稿とさせていただきました。
ガンダム好きの方だと所々、「?」ってつく部分もあるかもしれませんが、柔らかい感情で見ていただけるとありがたいです。
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