東方魔導伝
弐の六
〈リョリョの奇妙な冒険シリーズ最終話〉
ずっとスタンド・バイ・ミー
即死だった気合を込めた攻撃はユウの跡も残さず消した。
シスタはユウを消した後事の重大さを感じ、シスタの手は震えて戦意は喪失してしまった
「…うっ…私は何を…」
シスタは罪悪感を体で感じ、正気を取り戻したたが混乱はつづいていた
「…っ私達は…うっ…」
同じくシープも正気を取り戻したようだった
「…こんなの…ないよ…また人が目の前で消えるのか…」
キンケドゥは酷く悲しんだ
「……また、こんな絶望が繰り返しになるのか…」
リョリョは酷く落ち込んだ
霊夢はあ、あぁ…とうめきながら泣いていた…。
ユウは暖かな日差しがさした空間にいた人もいなければ町もない誰もいない空間でも悪い感じではなかった
「もう死んだのか…完全に…もう終わったんだな…男の子の生活も悪くなかった」
ーアナタハソレデイイノデスカ?ー
その機械声の言葉はランスロットだった
「あなたは…このまま死んでしまっていいのですか?あの方を置いて…」
空に映しだされたのは霊夢がうめきそして戦意を喪失したシスタに今にも殺してしまおうと殺意に溢れいた。
(こんなのただの復讐だ…なにも善も生まれない…心も晴れない今の霊夢さんには悲しみに溢れている…こんなのいやだ…)
「その気持ちがあるならあなたに私の力全てを差すげます…あの子のそして、あなた自身これからの未来を…私と同じ英雄として…あなたの悲しき事故から救った私のように…」
と語った後ランスロットの片腕しかない腕から一面を光で包んだ
霊夢は怒り狂いそして、悲しみに
溢れていた
「あんたがぁぁ!ユウをぉぉ!」
霊夢は怒りを込めてその怒りが具現化したような槍のようなもので突撃しようとしたしかし
(駄目だァァァァ!)
突如霊夢に聞き覚えのある声がした
「えっ…」
(こんな復讐しちゃだめだ!復讐からは楽しい事なんてない!何も心が楽になったりもしないんだ!)
霊夢の小さな球体が目の前に現れた
「ユウ?ユウなの?」
(はい…まぁこんな感じだけどランスロットと同じように英雄になれたんです)
「どうゆう事なの?」
(あなたの心の支えになりたくて…悲しまなくすむように)
「いさらなんなよ!全くうっ…すっごく…悲しかったんだからぁ…」
霊夢の顔は涙でグシャグシャになっていた
「ちっ…なんなんだ…お前は…まぁいいさどうせ生き返っても戦力などにもなんの価値もないさ…僕はこの世界の創造者さ王以外の人間をどうとでも扱える」
快斗は魔法陣を書くかのようにその場で指を動かしてみせた
「さぁ…あの霊夢もろともトドメをさせ」
シープもシスタも戦う気になんてなってないのに体が勝手に動く操り人形のように
「くっ…人は分かり合える…その希望を潰されてたまるかぁっ!母さん僕に力を貸してください!(シープ待っててくれ今助けるっ!)」
キンケドゥは風のように速く走り古びた剣を手に触れて念じた
「槍になってくれ…」
するとスライムのように剣は変化していきそして、その姿を換える
「い、いやっ…やめてくれっ!ひ、ひぃ!」シスタは初めて経験した事をまたやりかねなかっただが、キンケドゥの思いを込めた一撃によって武装が潰された
「まだぁだぁ!救ってみせるシスタ!」
アーマーをシスタを傷つかないギリギリの攻撃で破壊していく…
「ありがとう…でも私…ホントは故郷もあいつがやったのに…うっ…」
シスタをキンケドゥは優しく抱きしめた
「大丈夫…僕を救ってくれたお礼です…大丈夫…あなたは悪くない…(シープさんの方は任せましたよ…リョリョさん…)」
そして、シープの方もトドメをさしにいく直前で拳がカマを破壊する
「今でまだ俺はパワーアップしてるかな止めてみせるさ…いくぜ!三位一体!」
「私の速さと精密さと!」
「私の神の力と!」
「俺の今までの総合力があればっ
」
「奥義っ!三位一体連打拳!」
文華のかつての速さと精密な動きと諏訪子様の圧倒的な力とリョリョ総合力のこもった拳が次々とアーマーを壊していく…
「…っ私は…こんな作りたくもない凶悪な力をシスタと一緒に作らされて…」
「大丈夫さ…間違ったら何度でも治したらいいさ俺もそうしてきたからね…(出来る限りの事はやったんだ…後は頼んだぜこの世界の真の勇者…)」
二人が抑えてくれたおかげでなんとか一命を取りとめた霊夢
「す、すごいはね…あの二人…」
「ちっ…邪魔をして!お前達の強者がいるから…僕は正してやってるのに!」
(違う…こんなのはただの復讐だ…悲しみしか生れない…強者なんてどこにもいない全ての人間が弱者なんだ!僕も君も弱者なんだっ!)
「ユウ…」
(霊夢さん…僕と契約してくれませんか?あなたの心の鎧になる…ために)
「鎧ね…いいわ頼んだわよユウ!ユウアームドッ!」
鎧などは出てこない…ユウと霊夢が融合した霊夢が誕生したのだ。その証に片目が蒼色の瞳をしていて前髪だけ銀になっていた
「僕の気持ちも分からないで!その弱者を作らない為に僕はっ!ちぃぃぃ!アームドっ!」
ランスロットと同型のモノが現れたが色は心の闇を象徴するかのように黒かった
「この分らず屋ァァ!」
霊夢は叫んだ
「お前ごときにぃ!」
テレポートの様な術をつかい大剣を振り回すそれを華麗にかわす霊夢
「あんたみたいな奴の攻撃効くもんか!今の私はあんたがこの世界を自由自在に書き換えれるのなら私達もそんな感じのができるのよね?ユウ!」
(もちろんです!霊夢さんとなら!)
「あんたのこの間違った世界を変えてみせる!あんたが色々に消したりしたりする…ような世界に私そんな世界では生きたくないだから書き換える!本当の真実の世界に戻してみせる!」
「させるかぁっ!」
快斗が大剣を突撃してくる
「いくよユウ!」
(はい!)
「夢想っ!」
(ムーンライトっ!)
「(封印っ!)」
霊夢の放った攻撃は光輝き偽りの紅魔館…そのすべてが消えていく本当の世界へと変わっていく
快斗も消えていく…光の中に…
「俺は間違っていたのかな…」
とつぶやき未来へと戻された
リョリョもいつの間にか変身を解除されて諏訪子様と文華と供に光の中にいたキンケドゥもそこにいたそして元の世界に戻されたのであった…
真実の幻想郷…リョリョ達がいない本当の幻想郷…一つ違うのは霊夢が心に人を宿しているといる事ただ一つ
「そこで私のやる事みときなさいよユウ…」胸に手を当てて目を閉じ語りかける
(あなたやる事ずっと見てますよ…なんせ霊夢さんの手伝い屋ですから)
「ふっ…そうね…」
霊夢は歩き出す博麗神社の巫女博麗霊夢として異変解決のプロとして…
悲しくなんてない応援してくれる人がいつもいるのだから…
ーENDー